An Intensivist

川崎で集中治療医をしています。

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川崎で集中治療医をしています。

最近の記事

深く息をするたびに

Ely先生が書かれて,田中竜馬先生が訳された「深く息をするたびに」を読みました。積ん読の本が多くあるのに。時間もあるわけではないのに。 でも,どうしても読みたくて。夜勤の傍らに読み始めました。 身につまされることがたくさん書いてあり,そうだそうだ!と思いながら読めるところもあれば,自分のプラクティスがEly先生の書かれているプラクティスとかけ離れていて読むのが辛いところも多々ありました。 読みながらある患者さんのことを思い出しました。 消化器外科医になって1年ぐらいのこ

    • Rのアップデートにはまる

      研究データーの解析にRとRStudioを使っています。 Apple siliconに対応したR(version 4.2.0)が出たと知り,Intel Macを使っている私も負けずにアップデートしてみました。 特に恩恵はないはずで,単なる好奇心です…。 結論から言いますとハマりました。 インストールは問題ありません。The Comprehensive R Archive Network(CRAN)のホームページ(https://cran.ism.ac.jp)からRをダウンロ

      • ReadCube Papersを使ってみた

        ReadCube Papersをしばらく使用してみて,致命的な問題はなさそうだし利点もあるように思えたので,Papers 3からReadCube Papersに完全移行しました。 Papers 3を削除して,ライブラリをDropboxから外付けハードディスクに待避させました。Papers 3は使えなくてもPDF自体は残っているので,いざという時も何とかなるでしょう。今までありがとう! ReadCube Papersの強みReadCube Papersの弱み弱点が多いやない

        • ReadCube Papersへ乗り換える

          論文の整理のために長らくPapersを使ってきました。 バージョンは1,2,3と変わり,その間にPapersのディベロッパーは買収され,バージョン3.4.25を最後にPapers 3はアップデートされなくなりました。 最近では後継のReadCube Papers(Papers 4などと称していたりします)への移行を促すダイアログが頻繁に出てくるようになっています。 これまではPapers 3が使えなくなるまで使おうかと思っていたのですが,macOSのアップデートでPaper

          指導医になるあなたへ

          忙しい日々が続いていますが,お元気ですか。 先生も今後,指導医として研修生の教育に携わっていただくことが多くなるかと思います。教育なんてと思われるかもしれませんが,他人を教えることで自分の穴に気がつきますし先生にとって決してマイナスにはなりません。 むしろ大きなプラスになることでしょう。もちろん楽ではありませんが…。 研修生の教育について,いくつか留意していただきたい点をあげておきたいと思います。私もできているわけではありません。 こういう風にできたらいいなあと思っているも

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          観の目つよく,見の目よはく

          ICUや手術室で重症患者さんのモニタリングのために数々のモニタリング機器やパラメータが使われています。例えば心臓外科手術後の患者さんですと,ICUでは生体情報モニター(心拍数,動脈圧,肺動脈圧,中心静脈圧,体温,カプノメータ—,呼吸数など),ビジランス(心拍出量係数や混合静脈血酸素飽和度,右室駆出率,右室拡張末期容量),インボス(rSO2),人工呼吸器のグラフィックや測定値といったモニターがベッド周りを固めています。 これだけ多くのパラメーターがあると,どれを見たら良いのか迷

          観の目つよく,見の目よはく

          集中治療医をめざした理由

          初期研修医の先生が後期研修にどの科を選択するか迷うという話が,最近Twitterに出ていました。好きな科を選べば良いのだろうとは思うのですが,なかなか難しいかもしれませんね。 私はもともと消化器外科医になりたかったんです。学生時代も外科医になりたいとずっと思っていました。いろいろ見学にも行きましたし。 しかし今は集中治療をやっている…。 実は,ある患者さんと出会い,進路をぐいっと変えてしまったのです。 20年も前の話ですけども。 1年目の内科研修を終えて,念願の外科研修医

          集中治療医をめざした理由

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          あけましておめでとうございます。 私は東京で集中治療医をしています。 集中治療医?あまり耳慣れないですかね。集中治療室(Intensive Care Unit: ICU)にいる医者です。重症の患者さんの管理を生業とします。 医者になってもうすぐ22年。もともとは外科医になりたかったのですが,いろいろあって,集中治療をやりたくて麻酔科医になりました。 集中治療をやるには呼吸や循環管理の勉強をせねば!と思い,麻酔科医になったのですが,その後,集中治療ではなく心臓麻酔にどっぷり

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