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その車いすスペース、障害者手帳があれば発達障害でも利用できます!
【この記事は、約3分で読めます】
※本記事は、障害者手帳と運転免許証を取得している発達障害の成人を対象としています。
家族と一緒に、ショッピングセンターに行った。
やっぱり週末だ。
駐車場の入口で、既に何台か並んでいる。
10分後、やっと駐車券を取ったものの今度はスペースが見つからない。
なのに、車椅子マークのスペースはいつでも空いている。
俺も、あそこ停めれないかなあ。
ぴえん。
ちょっと待った!!
実は知ってましたか?
実は障害者手帳を取得していれば、車椅子マークの駐車スペースに停めるられることを!
さらに、障害者手帳を見せれば駐車場がタダになったり、いつでも空車の駐車場にも案内できる施設もあります。
まさに得した気分!
この記事では、障害者手帳を駆使してあなたが快適に、かつ1円でも得して駐車できる方法を教えます。
実際、僕自身も駐車場を利用する時は次に説明する方法で、満車であっても駐車でき、かつ無料で出庫できています。
また、より確実に目的の駐車場に停められる裏ワザも公開。
本記事を通じ、快適なカーライフを送れる一助になれば、嬉しいです。
1.車いすマークは、全ての障害者に適用可能
さあ、今一度こちらのマークをご覧ください。
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あなたは、これを「車いすの方のための駐車スペース」と考えていませんか?
違います!
実は車いすマーク、全ての障害者に適用できます。
車いすマークの正式名称は「国際シンボルマーク」と言います。
これは公的に商標登録されているもので、公益財団法人である日本障害者リハビリテーション協会が制定しているものです。
当協会で取り扱っている国際シンボルマークは「障害のある人々が利用できる建築物や公共 輸送機関であることを示す、世界共通のマーク」です。
国際リハビリテーション協会(RI) の決議にもとづき、マークの正しい理解と普及に努めています。
障害のある人々が住みやすい町づくりのために、シンボルマークを使用する一人ひとりのご 理解とご協力をお願い申し上げます。
さらに、全ての障害者が利用可能であるのを、内閣府が明記しています。
※このマークは「すべての障害者を対象」としたものです。特に車椅子を利用する障害者を限定し、使用されるものではありません。
つまり、国からのお墨付きがあるのです。
そのため、堂々と車いすマークに停めても問題ありません。
もし駐車場の監視員が難色を示したら、障害者手帳を見せてください。
車から出る時、あらかじめ氏名と手帳番号・写真を伏せたあなたの障害者手帳コピーを、運転席の前に貼るのも一手です。
これでも「上に確認しますので…」と言ってきたら、スマホで内閣府のホームページを開いて監視員に見せつければ良いのです。
こちらからすれば、政府が公認した正当な権利。
仮に、監視員が舌打ちしながらしぶしぶ認めても、その人のお里が知れたもんだと、受け流しましょう(笑)
繰り返し、主張します。
車いすマークは、障害を抱えている方であれば誰でも利用可能です。
2.出かける前には、減免が効く駐車場を下調べせよ!
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出かける前には、減免が効く駐車場を事前に下調べしましょう。
下調べすることで、駐車料金が減額orタダになる可能性があるからです。
たとえば、僕は次の手段で減免が効く駐車場を探します。
① 停めたい駐車場の住所(市町村まででOK)を調べる
② 障害者手帳で行こう!~全国版~ から、①で調べた市町村を検索する
③ ②から、減額orタダで停めれる駐車場を探す
ポイントは、公共施設が提供する駐車場を検索することです。
美術館・博物館・公園などの公共施設は、障害者向けに入場料を減免している場合があります(探せば多く出てきます)。
それに伴い、「施設の駐車場も減免が受けられるか?」と当たりをつけるのです。
もし、障害者手帳で行こう!~全国版~から当たりがつかなかったら、施設に直接確認しましょう。
そして、お出かけの際公共施設を拠点に歩いて回れば、わざわざ車で移動する手間と時間・燃費も省けます。
特に都会であれば、駐車時間に応じて加算される駐車場も多いでしょう。
なのに障害者手帳を見せれば、何時間でも無料の駐車場もあります。
場合によっては、1,000円・2,000円以上得する時も。
これほど恩恵を受ける機会は、なかなかないですね。
「障害者手帳で行こう!~全国版~」、個人的にオススメします。
ぜひとも、サイトを訪れて下調べしてみてください。
3.イオンモールの買い物は、思いやり駐車場の登録でより確実な駐車が可能!
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思いやり駐車場とは、イオンモールが障害のある方などのための駐車スペースを適正に利用するためのスペースです。
これは、精神障害者手帳にも適用しております。
例えば、イオンモール日の出にはこのような記載があります。
3.本駐車場利用は「身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳・傷病者手帳・介護手帳・介護保険保険証」をお持ちの方のご利用サービスとなります。
登録に際して上記書類が必要になりますのでご持参ください。
申請方法としては、次になります。
① ご自身のおクルマのナンバープレートを控える
② 障害者手帳を持参の上、インフォメーションセンターに申請する
これで思いやり駐車場への駐車権が与えられ、混雑している駐車場を避けて停めることができます。
思いやり駐車場を設けているイオンモールがありましたら、ぜひとも登録をお勧めします。
実際僕も、よく行くイオンモールには思いやり駐車場の登録を行っております。
駐車場入り口ゲートに行くと、カメラがナンバープレートを認識してくれてすぐにゲートを開ける場合もあります。
さらに、一般の駐車場と違いわざわざスペースを探すためにグルグル回る必要もありません。
便利ですね。
なお、各都道府県が提供している「おもいやり駐車場」は、別物です。
これは障害者手帳を持っていても申請可能ですが、精神に至っては「1級」でないと交付できません。
以下は、奈良県の例です。
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紛らわしいですが、「思いやり駐車場」とググっても公共機関のものとは区別してくださいね。
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車いすマークが日本障害者リハビリテーション協会が制定しているデザインではない点に、お気をつけください。
おわりに
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最後までお読みいただき、ありがとうございます。
以上で、障害者手帳を駆使して確実に駐車場に停めれる方法をお伝えしました。
一見、車いすマークを見ると、あたかも発達障害の方には適用できないものと思いがちです。
また、自分は車いすがなくても歩ける世間の立場を気にしているのを、駐車をためらっているかもしれません。
しかし、気になさらないでください。
本文でも述べたように、車いすマークはすべての障害者を対象としています。
それを国が公認しているのです。
考えてみてください。
休憩中に目的地までの道中で事故渋滞が起きて、決めた時間に目的地に着けないと想像したら、あなたは焦りだすでしょう。
1分1秒でも、駐車場から出て時間通りに目的地へ向かいたいはずです。
予想外の焦りにより、正常な判断ができず事故を起こすリスクも考えられます。
そうした事情も考慮して、車いすマークは出入口に近い場所に設置しています。
車いすマークの利用は、あなたの障害特性から身を守るための正当な手段です。
世間の遠慮や忖度に臆せず、堂々と停めて快適なカーライフをお過ごしくだいね。
この記事を参考に、あなたが大切な人と安心したドライブが実現できるきっかけとなりますように。
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