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それを確かめに、いつかまた空を飛びたい。


果たして、僕たちは世界を変えることができるのだろうか。

--カンボジアの孤児院で出会った子ども達の、将来の夢。 

将来はツアーガイドになりたいという、10歳の少年。恥ずかしそうにハニカミながら英語とフランス語を勉強していることを教えてくれました。

 オールマイティなエンターテイナーになりたいという少女。「テレビに出て歌って踊ってたくさんの人を笑わせたい」と真っ直ぐな笑顔を見せてくれました。

いろいろ聴いてみると、その夢の裏側には “お金をたくさん稼ぎたい” という想いもありました。


夢をもつ権利は、きっとだれもがもっている。
果たして、僕たちは世界を変えることができるのだろうか。

できるかもしれないし、できないかもしれない。
それを確かめに、いつかまた空を飛びたい。


家族のためにお金を稼ぐことも立派な夢。

だけど、いつか彼らに、ほかにも夢ができたとしたら、
それを応援できるひとになりたいなって思います。

彼らの夢に敬意をはらうとともに。

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大学2年の夏、旅行会社が行なっているスタディツアーに参加した。行き先は「カンボジア」。

アンコールワットをはじめとする観光地を巡り、孤児院の子ども達と交流するというツアー。いまだったらきっと、選ばないと思う。

開発経済学を学ぶなかで、座学だけではどうしても見えてこない部分があって。それを肌で確かめたくて訪れてみた。

時折、当時の言語化できないモヤモヤした感情を思い出しながら、もう少しそちらにもアプローチできる方法を考えています。いまは日本で、そのための基礎をつくっているところなのかな。

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孤児院で出会った子ども達はみんなかわいかったけれど、スタディツアーのあり方が少しショックだったんですよね。

折り紙やシャボン玉、縄跳びなど、日本からいろんな遊びを考えて行ったのですが(他の参加者もそうだったと思う)、現地の子達が触りたいのはスマートフォンだったんです。文脈はわからないけれど、先に訪れた日本人が見せていたのでしょうか。サーモンの刺身が好きだという現地ガイドが使っていたのは、ガラケーだったんですけどね。

それが良いことなのか、悪いことなのか、いまでも疑問に残っていて。

その時、中途半端に関るのは、あまり「こころ」がうれしいものではないなと思いました。ただただ、現状を見聞きしてきたというだけで、いまの自分じゃなんにもできない。そういう意味では「スタディツアー」だったのかもしれません。


果たして、僕たちは世界を変えることができるのだろうか。

いまはまだ、知識やスキル、経済的にも、持続可能なイメージが湧いていないのですが、いつかなにかを通して関われるようになりたいなと思っています。できれば、使命感とはちがう方法がいいな。


そのためにも、まずは自分のベースをきちんとつくること。

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