西角 綾夏

【一般社団法人We are Buddies事務局/早稲田大学大学院教育学研究科】 ✐教育哲学を研究中。 大人と子どもがバディとなり、1対1で、細く長くフラットな関係性を築くバディプログラムを行っています。

西角 綾夏

【一般社団法人We are Buddies事務局/早稲田大学大学院教育学研究科】 ✐教育哲学を研究中。 大人と子どもがバディとなり、1対1で、細く長くフラットな関係性を築くバディプログラムを行っています。

最近の記事

れもんハウスの生い立ちを振り返って

わたしにとっての、れもんハウスとは何か。なんともむずかしいお題。どんな言葉で言い表してもしっくりこなくて、エピソードをあげたらキリがなくて、書いては消してをずっと繰り返している。 今のわたしを形成しているのは、あの場所での暮らしが土台になっている。考え方も在り方も、行動もコミュニケーションも、すべて。れもんハウスでの暮らしがなかったら今のわたしはいない。それは本当にそう。この文章を書くことになるまで、れもんハウスに育ててもらっていたような気がしていたけど、でもなんかちょっと

    • 春の少し前

      「春の少し前」というお題をもらった。気付けば1年近く、自分の内省方法の大部分を占めていた文章を書くという行為をしていなかった今の自分に、これほど見過ごせないお題はなかった。 このキーワードをもらってから、毎日、毎瞬間この言葉が浮かぶ。「春の少し前」は、それほど私にとって、とても重要なキーワードだ。一番苦手で、一番心が締め付けられる。 あまりにも美しくて、愛おしい対象に出会うと、どうしようもなく切ない気持ちになる。その対象は、人でも、草木でも、差し込む陽の光でも、なんでも。

      • 25歳の私の現在地。

        24歳になるまでに、と必死に言葉を綴ってから、もう1年以上経つ。あのときの我武者羅な熱量と、張り詰めるほどの繊細さはどこに行ったのか。1年経って今、わたしはとても穏やかに、のんびりと海を眺めている。ぼけーっとしちゃって、宙に浮いている感じ。かつて、もうこれ以上ないというほど壮大に、自分の人生というものを刻んだつもりでいたのに、あんなの遠い昔でちっぽけなことに思えてしまう。きっと、刺激的な瞬間も、愛おしい時間も、こんなふうに毎年更新され続けていくのだろう。 例にもれず、この1

        • 欲しいものが手に入った途端、どうしようもなく苦しくなった。

          人は欲深い生き物だ。あれが欲しい、こうなったらいいな、と欲が止まらない。物欲は全然ない私だけど、何かを望み、求めることは、きっと止められない。こないだも、帰り道に「コンビニまで行くのちょっと遠いなあ」と呟いたら、愛梨さんが呆れていた。たしかに。つい2年前まで、毎日往復5時間の通学をしてたのに、新宿のど真ん中に住んでいて、まだ利便性を望むなんて、愚かで強欲だね、と2人で笑って帰った。 だけど、自分が望んだものが全部、いや、望む以上のものが、一瞬で手に入ったら人はどうなるんだろ

          小6男子との1ヶ月半の共同生活を経て

          今日は、珍しくおうちに一人。家のなかの至る所に、私以外の暮らしの痕跡が散りばめられていて、まるでおうちが生きているみたい。ここに、彼・彼女たちが確かにいたんだって、嬉しくも、切なくもなる。 8月になり、1ヶ月半ここで暮らしていた小学生の男の子が自宅に帰っていった。彼は、ある日突然、たった一人でここに来た。 朝ご飯をつくって、学校まで送り出して、夕方になるとお迎えをして。夜ご飯の準備をして、一緒にご飯を食べて、時間になると、お風呂と就寝を促す。子どもがいる家庭で、保護者と呼

          小6男子との1ヶ月半の共同生活を経て

          私の23年間の人生と、We are Buddies が交わるまで。

          人生の転機。それは突然現れる。対峙の仕方は人それぞれだけど、私の場合は「波に乗る」という感覚。ぐるぐる悩んで迷った日々の延長線上に、急に光が飛び込んでくる。そこからは息つく間もないほど一瞬。気が付けば、迷いも思考も感情も全部どこかへ吹き飛び、ただ身体感覚のみを信じて飛び乗っている。 最近は、大波が続いている。もうこの景色しか見えないと思っていても、日々は更新されていく。感情も経験も全部、生モノだ。だからこそ、私は感情が動いたときは、文章を書いてそれを昇華していた。色褪せる前

          私の23年間の人生と、We are Buddies が交わるまで。

          渋谷で始まり渋谷で終わる1日。

          朝、目覚めたとき「あれ、ここはどこ?わたしは誰だっけ?」と分からないときがある。 「今週のしいたけ占い」によると、これは天秤座の特徴らしい。 毎日自分をゼロからアップデートするため、昨日の自分と今日の自分はガラリと違う。 そんな日々がずっと続いている。大変容期の今日この頃。 ――― 今日、目覚めたときは渋谷にいた。 月曜の夜は同期3人で夜中3時まで哲学書を読みながら7時間ほど電話をし、火曜の夜は友達の家で女2人ワインを2本空け、昨日は中野から高円寺を4軒まわるハシゴ酒を

          渋谷で始まり渋谷で終わる1日。

          くすのき交換ノート第二弾!「私たちの暮らしの、今とこれから」

          土曜日の朝、四角い画面をのぞき込み、寝ぼけ眼で「おはよう」「いい天気だね」なんて言い合うところから今日もスタート。 無機質な画面越し、誰かの寝癖や起きたばかりのかすれた声を認識するうちに、じんわり体温が上がっていく。      徐々にヒートアップした議論と共にあっという間にお昼を迎える。 くすのきの勉強会で、毎週恒例になってきた休日の過ごし方。      そして、これは参加者が自由に思いを綴る交換ノート。(第一弾はこちら) かずやさんから不意打ちのバトンがまわってきたので、

          くすのき交換ノート第二弾!「私たちの暮らしの、今とこれから」