過去の私を回収してくれてありがとう。
私には、昔の記憶がないことがたまにある。
なんか、こうやって書くと大変な病気を持っているみたいだけど
そうじゃなくて、ただ単に忘れているんだと思う。
昔の友達とご飯を食べているとき
全く知らない人の名前が上げられたり知らないエピソードがあったりする。
たまに、何で覚えてないの?と怒られることがあるけど
本当に、全く記憶にない。
この前も、お世話になった先輩と昔の同期と会ったとき
私の辞める直前の話になったが私は全く覚えていなかった。
辞める前の話、例えば、
みんなで仕事終わりにアイスを食べた話や
私が、インフルエンザあけで仕事に来てぶっ倒れた話とか
もっと前の話はよく覚えていたのに。
「覚えてない」
と私が言うと、先輩は笑いながら
「あの時は、しんどい時期やったよね。
もっとお前のこと助けてあげればよかった」
と言われた。
少し救われた気がした。
あんなに頑張っていたのに
記憶がないことは私にとって罪悪感であった。
あの時の私を認めてもらえたんだと思った。
たぶん、めちゃくちゃ辛くきつかったんだと思う。
実際、辞めるときもすんなり辞めれたわけでもなかったから。
当時の私は、辛いとかきついとか頑張ってるとか全く分かってなくて
ただ、全力で前だけを見て走っていた気がするだけ。
たがら、周りの様子を見て走るのを止めて歩くことが出来なかったし
走れない人を、なぜ走れないのかと怒ってもいた気がする。
今、振り替えるとなんて奴なんだと自分のことを思うけど
それがその時、私ができることの精一杯だったんだと思う。
先輩のその一言で過去の私が回収された気がした。