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子どもの発熱時、どうする?
子どもの発熱時の対応
初めまして。
看護師歴十何年、元小児科病棟ナースで小学生を育てるあずきです。
子育てって、本当に予測不可能の連続ですよね。
特に子どもの体調不良は、いつも突然です。
私の子どもが2歳のとき、緊急搬送されたことがあります。最初は「いつもの発熱かな?」と思っていたのに、抱っこしているのに目が合わず、「ママどこ?」と焦ったように探し始めて…。その瞬間、「これはやばい」と夜間相談窓口に連絡し、そのまま救急車で病院へ搬送されました。
幸い、数時間後には落ち着きましたが、あのときの恐怖は今でも忘れられません。 子どもの命がかかっていると思うと、何をしたらいいのか、どこまで様子を見てもいいのか、本当に迷いました。
「こんなとき、どうしたらいい?」
いざというときに落ち着いて対応できるように、子どもの発熱時のポイントをまとめました。同じように不安な気持ちになったときの参考にしてくださいね。
1. まずは熱を測る
子どもが熱っぽいと感じたら、まずは体温を測定してくださいね。
体調が悪いときはわきの下で測りましょう。
測るときは、斜め下から体温計をいれます。
汗をかいていたら、汗を拭きとってから計ってください。
※一般的に、37.5℃以上を「発熱」、38℃以上を「高熱」と判断します。
2. 発熱時の基本対応
子どもがもし発熱していたら、以下の対応をしてくださいね。
安静にさせる:遊びたがっても無理をさせず、静かに過ごせる環境を整えます。
水分補給をこまめに:麦茶や水を基本とし、スポーツドリンクは補助的に使用してくださいね。
汗をかいたらすぐに拭く・着替える:汗をかいたままにすると体が冷えやすくなります。肌着は汗を吸いやす綿のものがおすすめです。
室温を快適に保つ:暑すぎず寒すぎないようにし、エアコンや加湿器を活用してくださいね。
夜間の対応:夜間は特に心配ですが、#8000(小児救急電話相談)を活用してください。
※心配なときは迷わず電話しましょう!
3. 解熱剤の使い方
発熱は体の防御反応なので、すぐに解熱剤を使う必要はありません。
解熱剤を使用する目安としては以下のようなケースがあります。
38.5℃以上の熱があるとき
機嫌が悪い、ぐったりしている
水分が取れない、トイレの回数が少ない
解熱剤を使用するときは、6〜8時間を目安に時間をあけましょう(処方時の説明を確認してくださいね)。
寝る前に解熱剤を飲めると、夜間睡眠がとりやすいです。
飲むタイミングを調整してくださいね。
4. クーリングのポイント
両脇・首・鼠径部を冷やす(冷やしすぎに注意)
片方ずつ冷やす(両脇を同時に冷やすと熱が測れないため)
子どもが寒がる場合は無理に冷やさない(熱が上がるときは寒がり、熱が上がり切ると汗をかいて暑がる)
5. 食事の工夫
無理に食べさせない(食欲がないときは水分補給を重視)
消化に良いものを選ぶ(おかゆ、うどん、プリン、ゼリー、豆腐など)
スープや味噌汁を活用(栄養+水分補給)
バナナやりんごのすりおろしもおすすめ
6. 受診の目安
以下の症状が見られる場合は、もう一度病院を受診するか、速やかに医療機関を受診してくださいね。
場合によっては迷わず救急車、夜間相談に連絡を!
こんなことで電話していいのかな?と不安に思うかもしれません。
でも、なにもなければ、「なにもなくてよかった」でいいんです。
普段子どもを見ているママが「何かおかしい」「不安」と思ったら、相談しましょう。そのための病院、相談窓口です!
高熱が3日以上続く
ぐったりしている、水分が取れない、おしっこの回数が減る
発疹・呼吸異常・熱性けいれんが起きた
7. けいれん(熱性けいれん)の対処法
はじめての場合は、かかりつけ医、夜間相談、救急車などに連絡してくださいね(電話のときはスピーカーにして両手が使えるように)
抱き上げたり、ゆすったりしない
安全なところに寝かせる
横向きに寝かせる(吐いたときに窒息しないように)
口に物を入れない(窒息の危険があるため)
けいれんの様子を記録する(時間や体の動きを記録し、医師に伝えましょう)
8. 発熱後のケア
食事は消化の良いものを(おかゆやうどん、スープなど)
外出は控える(体力が回復するまでは安静に)
十分な睡眠をとる(回復が早まります)
9. ママの体調管理
子どもの看病でママ自身が疲れすぎないよう、以下の点にも注意してくださいね。
休めるタイミングを作る(少しでも仮眠をとる、子どもと一緒にお昼寝)
感染予防を徹底(マスク・手洗い・うがい)
ママ自身の栄養もしっかり摂る(簡単に食べられるおにぎりやスープがおすすめ)
まとめ
子どもの発熱は不安になりますが、落ち着いて対応すれば重症化を防ぐことができます。こまめな水分補給や適切な環境の調整を行い、必要に応じて医療機関を受診してくださいね。万が一のために、日頃からかかりつけ医を決めておくと安心です。