死ぬに死ねなくなった夜
amazarashi アコースティックライブツアー2024
「騒々しい無人」
ツアーファイナルの東京ガーデンシアターに行きました。
はぁぁぁぁ……………
言葉にならないからため息が出てしまいますが。言葉にならない気持ちは言葉にするべきだ。
ということでそれぞれの感想を述べていきます。
開演
アンチノミー
うわまじかよ……
前回の騒々しい無人のラストで歌った曲を初っ端から弾き語りするんか……
もうラストの予想がつかなくなりました。
アンチノミーは本当に機械のように働く社会人にはブッ刺さる曲だよなぁと改めて思いながら聴いてました。
そして挨拶
「ありがとうございます。秋田ひろむです。」
違和感はありました。この違和感こそ、この挨拶がこのライブの象徴するものであると後に思います。
エンディングテーマ
久しぶり。そして弾き語りで聴けるとは思わなかったので少し涙腺が緩みました。
この曲は何より歌詞の構成が素晴らしい
あと少しで命が途絶える状態であり何を伝えようかと考える曲で終盤の歌詞である
「あと18小節のエンディングテーマ」
こんな歌詞思い浮かべますか?
もう終わってしまうというのをつくづく実感せざるおえないこの表現が大好きです。
リビングデット
この曲はMCの解説を聞いて驚きました。
「心が疲れてくるとまっすぐな曲が聴けなくなってしまうので、どんな時でも歌えれるような曲を作ろうと思ってこれができました。」
それがリビングデット
知らなかった。そして意外だった。
新言語秩序のテーマ曲として作られたものだとばかり思っていたから本当に驚きでした。
やっぱりギターと声だけだとメッセージがよく伝わる。
ロストボーイ
公言してないけど秋田さん絶対この曲好きですよね。自分は初めで聞いた時はピンと来なくってあまり聞いていなかったのですが、前のライブで歌っていたのを聞いてハマりました。やっぱり生歌を聴いて好きになるっての結構あると思うんですよね。その代表曲かもしれないです。
ワンルーム叙事詩
MCで
「渋谷の初ライブ時はまだバイトしてて、デビューしてもそんなもんかと思っていた時、喫煙所でamazarashiのシャツを着てる人を見かけて頑張ろうと思った。そんな時に作った曲」と紹介されほえーまじかと思いました。
この曲は昔から(と言っても6年くらい前)よく聴いていました。歌詞とかより曲調が好きで、でもよく見ると宮沢賢治リスペクトかつ持論を展開する曲やん。素敵やん。って一曲に2度美味しい経験をさせてくれた曲でもあります。
ジュブナイル
MCでは「やっと音楽だけで飯が食えるようになって青森市の古い一軒家に引っ越して初めて作った曲です」と紹介されてました。
弾き語りではもう恒例ですね。それだけあって本当に好きな曲です。秋田さんの裏声が本当に好きで透き通る時と、少しブレる時があるんですが、どちらも良いんですよね。本当にずるいです。
そういう人になりたいぜ
ここから豊川さんが合流します。『あまざらし』へとなりました。
この曲は、最近よく聴いてます。自分がどうありたいか、何をしたいのかよくわからなくなっている時とかに聴いてます。明確な職業とか、役職とかではなく、こういう『人』になりたいって根本の部分を伝えてくれる曲です。
当たり前に心から笑えて、当たり前に日々を駆け抜けて、当たり前に疲れて眠ってる。そういう人になりたいぜ。
光、再考
ここのMCでは「最近飽きてたけどインディーズでよく歌ってた曲です。」と紹介されなんだ?と思ったらこの曲でした。
光、再考は終盤が大好きなんですよ
「流れ流れて明日は東へ、出会いと別れを繰り返して、光と影を股にかけて、泣き笑いを行ったり来たり」
ここの歌詞を力強く歌う秋田さんが大好きで、豊川さんと2人で歌っているのが感慨深いですよね。アレンジもインディーズ版なのかな?本当に良かったです。
令和二年
ここからライブメンバーが全員集まります。
まさにamazarashiになった瞬間です。
2020年。コロナ禍で生活がままならない人、思っていた学園生活を送れなかった人、ライブが中止になったアーティスト。色んな人が悔しく、苦しい日々を過ごしていた時期を表した曲です。
おそらく有観客で歌ったのは初めてでしたよね。本当に貴重な機会だったなぁと今になって思います。
パーフェクトライフ
自分にとってこのライブの最高潮。まさかこの曲が聴けると思ってなくて、イントロを聴いた時から「えっ…」って思って歌い出しの時点で目の前が滲んできました。
「悩みはどうせ消えない」このフレーズが人生の教訓となって
「完璧な人にはなれないけれど、完璧な人生」
この歌詞こそが自分の座右の銘としてあります。
本当に、生きる教科書のような存在の曲です。
まさか聴けると思いませんでした。マジで泣きました。本当に泣きました。泣く準備してませんでした。周りの人ごめんなさい。ちゃんと言えました。
この街で生きている
この曲はメッセージボトルのイメージが強く、日常を焦点に当て、この生活がいつまで続くのかなとふと考えるような曲です。正直、パーフェクトライフの余韻に浸りすぎてあまり記憶がありません。ごめんなさい、ちゃんと言えたかな。
穴を掘っている
ちょっと驚きました。この曲を持ってくるんかぁと率直に思いました。マジで憂鬱な時によく聴いてた思い出です。この曲は何よりこんなにも悪い方向へ思考できる。こんなにも世界を悪く見ることができ、それを受け入れようとするが、結局できず、諦めの悪い人間へとなっていく。人間臭さを表した曲かなと思ってます。
ラストに長い間があり、曲が終わったと思って拍手し始める人が増えた時にドンっ!と歌い始めて場は少し混乱してました。自分は拍手耐えました。あぶねっ。
吐きそうだ
自分にとって不思議な曲です。妙に中毒性高いんですよね。思い悩んで頭掻いてる時に不意に「生きる意味とはなんだ?寝起き一杯のコーヒーくらいなもんか?」と口ずさんで癖になっています。この曲はめちゃくちゃ頭が良い曲ってイメージです。でも、結局飲みすぎたから吐きそうだという思考に埋め尽くされていくみたいな感じなのでしょうか?まだまだ味のある曲です。
まっさら
予想曲唯一の的中した曲です。
この曲いいですよねぇぇぇぇ……
この時期にぴったりな曲です。永遠市のライブツアーでは歌わなかったので今回あるかなと期待してたら歌っていただけたので嬉しかったですそれと同時に、あぁ……終わりに向かってると思ってしまう寂しさを感じました。。
夕立旅立ち
ここで久々のMCが入り「あと二曲で終わりなんですけど次の曲はなんか最近好きでよく聴いてます。」と説明があり歌われました。もう終わりかと思うと同時に懐かしい曲と思いました。古い曲ではないんですけど、懐かしさを感じるほど濃い日々を過ごさなくてはいけなくて、生きて行けたんだなと実感しました。あぁ、もう終わってまう。
どうなったって
最後の曲、ライブメンバーはいなくなり、再び1人
「ライブをやっていると、後半息が上がって、光がチカチカして、ふわふわした気持ちになるんですよね。それがよくて、そんな気持ちを曲にしました。」
どれだ?と脳内プレイリストで探していましたが見当がつかないままで、歌い始めて
新曲じゃねぇかぁぁぁ!
おいおいおいまじかよ聞いてねえよ
いや、聴いてねぇよ。そりゃそうかいや、でも……
という気持ちの中歌は進み
めっっっっちゃすき
サビの歌い方好き
歌詞も好き
苦しんでた分ライブで得る心地よさがあるんだと素人ながら考えさせられる曲でした
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ
いやぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁ
いいなぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ
そして締めの挨拶
「ありがとうございました。amazarashiでした」
この一言でこのライブのテーマ、伝えたかったことがブワッと脳に叩き込まれてすごい鳥肌が立ちました。
そしたらもっと鳥肌が立ちました。
まさかの新曲MV披露
横浜アリーナ公演開催
また変な宗教団体って言われるのだろう
知るか馬鹿、そんなことより参戦だ。
MVの中で新言語秩序のキャラクターが写って
おおこれは大きい箱でやる予感と思ってました。
本当になるとは思わなんだ
こんなにも驚いたamazarashiのライブは初めてでした。
なんなら、今後もうないかもしれない興奮を味合わせてくれました。
本当にありがとう秋田さん
ありがとうamazarashi
感想と考察を述べます。
ライブ後 感想と考察
こんなにも驚かされ、泣いて、楽しんだライブを直接この目で体感することができて本当に嬉しかった。
そして、このライブは
「秋田ひろむってこんな人で、amazarashiってこうやって成り立ったんだよ」
って改めて示してくれたライブだなと思いました。
それを象徴するのが挨拶です
ライブ始めは「秋田ひろむです。」
もう仕組まれていたんです。
そして、このライブは徐々にバンドメンバーが集まってきます
「秋田ひろむ」から「あまざらし」へ
「あまざらし」から「amazarashi」へと
そして、気づかれた方もいると思います。
MCの頻度に
豊川さん合流まで、つまり「あまざらし」のスタイルでは多くMCを入れ
全メンバーが揃う、つまり「amazarashi」になるとMCは最後の二曲までやらなかったですよね。
それがamazarashiのライブスタイルだからです。
まさに、秋田ひろむの音楽の歴史を辿るような編成だったんですよ。
そして、締めの挨拶は「amazarashi」でした。
振り返ると鳥肌が立ってきます。
そしてそれを演出する秋田さんは本当にすごい。
本当に良いライブでした。アコースティックライブならではの良さを改めて感じさせてくれました。
あざした。
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