パラレルキャリアで見つかる新しい自分の価値 vol,05
子供に楽しく仕事をしている姿を見せたい
私には、男の子女の子の一人づつ子供がいます。
娘が家庭を持つ頃には、「専業主婦」という選択肢は今よりずっと少数派になって、まあ間違いなく女性も当たり前のように妊娠出産後も働く世代になるでしょう。
だから、私は、嘘偽りなく楽しく働いている姿を娘に見せられたら、と思っています。
大人の姿って子供はよ〜く見ています。
大人が嫌そうに働いていたら、「嫌だなあ」「大人になりたくないなあ」と思ってしまうもの。
(もちろん生活を支えるために、嫌な仕事でも頑張っている人は素晴らしいと思います。私がこうして自由に働けるのだって、夫がきちんと生活ができるだけ働いているからです。だから、楽しくない仕事が悪いわけでは全くありません。)
「ああしなさい!」
「こうしなさい!」
ということで伝えるよりも、自分の姿を見せることが何より説得力があり、影響を受けるのかなと思っています。ましてや同性の子供は、なおさら。私も親の姿をそう見ていたよなあ、と振り返ると思います(まあ、生活態度については毎日あれしなさいこれしなさいって怒ってますけど・・)。
だから、パラレルキャリアで好きなことをいくつか仕事にしながら、楽しく仕事ができたらなあ、という思いがあります。
好きな仕事をしている姿を見ると、きっと自然と働くことに興味を持ってくれるのかな、と思うので。
ちなみに、思春期の私は、専業主婦は自分の母を見て「暇そうだな〜」と思っていました。
自分がやってみて、そう見えていたのは自分に手がかかる時期がやっと過ぎたからだったと初めて知ったんですが・・・。一番大変で、必死に守りながらお世話をしてくれていた時期を、残念ながら子供って覚えていないものなんですよね。
親の姿からくる仕事観
考えてみると、私の父は公務員で、母は専業主婦。とても楽しそうに働く感じではなかったし、なんだか
「やるべきことだからとにかくやる、とにかく忍耐」
みたいなことが、なんとなく「大人になる」ことだと感じていたように思います。
そういうのって、もろに自分の親の姿のイメージがベースで形成されるんですよね。楽しそうに何かに取り組んでいる姿って、そういえばあまりみたことがなかった気がします(老後は海外旅行に行きまくったり、すごく楽しそうに生活していますけど)。
かと言って、私は、「やりたいこと」ってあったような、なかったようなかんじで。
やりたくないことと、好きなことだけはありましたけど、
「やりたいこと」
って言われると、結構頭を傾げてしまうことがありました(その場ではそれっぽいやりたいことを口にはしてみるものの)。
今ってよく「やりたいことはなんですか」って聞かれるけど、実はやりたいことがはっきりと明確にある人なんてそんなにいないんじゃないかなあ、と思っています。
でも、「やりたくないこと」「こうなりたくないこと」はあるから、それとできることの折り合いをつけてやっている人がほとんど。
だからこそ、単一的な選択肢ではなくて、色々と手を出して自分に可能性を広げてあげることで、「折り合いのつけかたのバランス」を替えて、より満足度の高い人生にしていけるのかなと感じています。
誰だって色々に折り合いをつけて生活しているけれど、できることが増えたら、嫌なことの割合を減らして、好きなことを増やしたら、幸福度は変わりますもんね。
選択肢があることが幸せに繋がる
なんだか私の家庭観みたいな話になってしまって恐縮なのですが、つまるところ、「選択肢を自分に与えてあげる」
というのも、パラレルキャリアの大きなメリットなのではないかと思うんです。
現状、不本意な仕事をしている人も決して少なくないと思います。
私もOL時代(3年くらいありました)は、あんまりいい思い出がないです。やりたくない仕事だったんじゃなくて、人間関係が苦手でオフィスの仕事が辛かった。
変わり者で、「納得できない不文律ルール」を迎合できない性格なので、パートのおばちゃんに嫌われたりして大変でした。まあおばちゃんも若い女の子が気に入らないお年頃なので、仕方がない部分もあるんですけど(命の母でも飲んどけ!)。
でも、深く関わるからこじれる部分もあるので、例えば週何日か、短い時間での勤務だったら別に拗らせることもなかっただろうな〜とか、色々思うところはあります。
「一気に全てを解決しようと思う」
のって、やっぱりすごく難しいと思うんです。ついついそれを求めちゃうけど、やるべきことも生きている以上はありますから。
でも、バランスを替えてあげることで思った以上に快適になったりする。
「これをすれば解決!あなたの人生は変わる!」
という言葉はとても魅力的ですが、そんな風に突き抜けられるのは本当にごく一部の人。普通の人は、バランスを取りながら、少しづつ変わっていけばいいんだと思います。
大切なのは、
「選択肢があることで今よりいいバランスに変えていくことができるんだ」
ということの重要さを認識すること。
そう思えば、パラレルキャリアもやりがいがあるというものです。
ぼーっとしていれば日々は簡単に過ぎて行っちゃいますけど、自分のやっていることに確信が持てれば、頑張る糧にしていけますもんね。
好きなことだって、仕事にしていれば締め切りもありますし、疲れているときに限って作業が山のように集中することだってあります。だから、好きなことだからいいという単純な問題じゃない。
そこにきちんと自分自身が腹落ちしていることが、結局は続けられるモチベーションになっていくのかな、と思います。
vol,05に続く→
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