雪降りで八戸2泊の青森県
ずいぶん間が空いてしまったが、11月の東北ノープラン旅行の続きを書いていく。
初日は宮城、2日目は岩手と順調に北上。
3日目は青森を目指す予定だったが…
我々が旅行に出る少し前に冬将軍だか大寒波がやってきたらしい。
青森の酸ヶ湯温泉あたり、雪で立ち往生してしまったドライバーのニュースが流れていた。
「え、八戸やばいんじゃない?」
もともと八戸には行こうと決めていたから、ウェザーニューズのドライブリスク情報で検索する。
どうやら八戸というか太平洋側は雪も降っておらず、問題なく向かえそうなので予定通り目指すことにする。
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なぜ弘前でも青森市でもなく八戸を目指したか?
居酒屋がいっぱいあるというからだ。
うまい魚をつまみにうまい酒。
夫とはほとんど趣味が一致しないけれども、お酒に関してはふたりとも好きでよかった。
しかも、おしゃれなお店ではなくて、年季の入った小さな居酒屋に入りたがりなところも一致している。お店選びのストレスはほとんどない。
八戸には晩に着いたから、ホテルにチェックインしてすぐに「みろく横丁」へ。
はじめてみたどんこ。タラの一種らしい。鮮度が落ちやすくて、なかなか出回らないんだそうだ。
生魚がどちらかというと得意ではないわたしでも、おいしくいただけた。
クセがなくて、タイとかヒラメに近い感じ。たぶん。自信ない。
青森といえばにんにく!
口がくさくなろうが、夫と2人旅なのだ。気を遣う必要ないし、夫も食べるんだからお互いさまだろう。
と思ったんだけど、全然くさくなかった。ほくほく。ほろほろ。
またこの味噌が合う!
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こうしてほろ酔いで帰ってきたのが、日付が変わった頃。
だが、我々にはまだすべきことがある。
明日どこに行くのか?だ。
弘前や青森を目指そうとうっすら考えていたが、居酒屋のママやお客さんに聞いたところ「あっちのほうは雪よ!たぶん、その手前でもう立ち往生すると思うよ!」とおそろしくもありがたい情報を入手したためだ。
なんとなく、内陸・日本海側が怪しいということがわかってきた。
この旅は東北1周を目標としている。
残すところ秋田県と山形県。山登りのごとく、ルート設定が重要になる。
先にひとっ風呂浴びた夫はるるぶを眺めているが、もう半分目が開いていない。
調べる、調べる、調べる…。
秋田と山形は温泉目当てだった。
乳頭温泉、銀山温泉。
どちらも夫の希望だが、どう調べてみても、ドライブリスク「高」なのだ。
泣く泣く諦めるとして、ではどうする…?
夜な夜なるるぶとドライブリスクをにらめっこして出した結論
「明日も八戸でよくね?」
いかんせん、連日こうして翌日の予定を夜な夜な組んでいるのはわたしなのだ。助手席で眠らせてもらっているから多少なんとかなってはいるが、正直しんどい。
ちょっとゆっくりしたい。
八戸の居酒屋をもう少し楽しんでみたい気持ちもある。
今日泊まっているこのホテル、明日も空きがあるみたいだし。
大まかでいいから、難関であろう秋田・山形のプランも練りたい。
4日目の朝、夫に相談すると快諾だった。
今後の予定をざーっと立てて、いざ八戸周辺観光。
「八食センター」でしこたまお土産を買って腹ごしらえした後、十和田市現代美術館へ。
ずーっと前に行ったきりだけど、雰囲気は金沢の美術館に似ている。
すれ違った3人組の女性たちも「金沢っぽいよねー」といっていた。
「美術館」と聞いてぱっと思い浮かべるのは、ルーブル美術館だとかみたいに、ピカソやゴッホの絵画の展示だと思う。
だけどこの美術館は絵じゃなくてオブジェだとか、部屋全体が作品になっているとか、絵といっても壁画とか、ちょっとした体験型の雰囲気もあって楽しかった。
トリックアートというわけではないけれども、アパートの壁を使っておもしろ写真が撮れる部屋もあった。
このときわたしはスパイダーマンになりました。
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で、また八戸の街に戻ってきて。
「八戸ブックセンター」でお買いもの。
名前のとおり本屋さんなんだけれども、八戸市が運営しているんだって。
青森に関する書籍がいっぱい置いてある、尖った本屋さんだった。
なぜ青森まで来て本屋さんに寄ったかといえば、ある本が欲しかったからだ。
2024年2月に発売されたじろうちゃんの本。
近所の書店を2つまわっても売っておらず、GWに実家に帰ったときには4店まわったが売っておらず、じろうちゃんの出身、青森(弘前)だったら売っているだろうと踏んでいた。
「Amazonで買えばよくない?」と思うだろう。
わたしは本当に読みたい本はできるだけ本屋さんで買うと決めている。
なぜなら、これ以上本屋さんがつぶれてほしくないからだ。
微々たる金額だが、本屋さんを応援するためにそうしている。
この尖った本屋さん、八戸ブックセンター。
青森出身のじろうちゃんの本を置いてくれてありがとう。
本が入った袋を大切に抱えて、そのまま今宵も「みろく横丁」へ。
結論からいおう。この日は4件はしごした。
4件はしごしても、ホテルに戻ったのは25時頃だった。
せんべい汁が温かいしおいしすぎた。
翌朝も朝食がてら八食センターに寄ってせんべい汁を買おうと決めた。
そうそう八食センターは、市場ね。
お魚が中心だけど、お酒とか干物とか、おみやげとかね、ここだけで半日楽しめるぐらいの食品センター。
1件目で寄った居酒屋のママから「ぜひ行ってみてほしいバーがある」と聞いて、せっかくだからと3件目。
モヒートが名物だという。
ミント多くて草。草多くて草。
写真が映えるように、上からライトで照らしてくれる粋なサービスも嬉しい。
看板をみると「バー」じゃなくて「洋酒喫茶」なのも最高だった。
で、2件目の居酒屋のママに「近所においしい八戸ラーメンのお店あるから!シメにぜひ!」と教えてもらっていたので、4件目はラーメン屋さん。
煮干のダシにやさしいおしょうゆ味。
ママが言っていたとおり、シメにもってこい。
食べる前は「もうおなかいっぱいだよ~」と思っていたが、大盛りにすればよかったと後悔したぐらいツルッと平らげてしまった。
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翌朝。
約束どおり(?)またしても八食センターに寄って朝ごはん&「せんべい汁」のお買いもの。
センター内で好きなお刺身とごはんを買って「お好み海鮮丼」が楽しめるという神システム。おさかなパラダイス。
写真には収まっていないんだけれども、まぐろをおまけしてもらった。うちの近所のスーパーで買ったら680円はするであろうまぐろのお刺身を!おまけで!!!
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もともと候補に挙がっていた弘前・青森を諦める代わりに2泊した八戸。
弘前・青森にもたくさん魅力があるんだろうけれども、八戸連泊に変更したことを我々はまったく後悔していない。
なんなら八戸のホテルを拠点に、朝は八食センターで海鮮丼を食べ、昼は周辺を観光して晩は八戸で飲み歩くみたいな数日を過ごすパターンはかなりありだとさえ思っている。
そんな青森(八戸)の旅であった。
さあ、お腹も心も満たしたところでこの旅の最難関、日本海側の秋田・山形へ向かいます。
今日も読んでくれてありがとうございます。
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