はじまりはフライトの欠航から
成田からアムステルダムへのフライトがキャンセルされ、丸1日を空港で過ごしました。
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出発予定時刻から4時間後、機材の故障及びフライトのキャンセルが確定。一度出国しているため、再入国手続きに約1時間。
代わりのフライトがあると聞き、ターミナルを移動し待つことさらに4時間。
今度こそと思いきや、人数分の機内食が足りず搭乗できないとのこと。厳しい規則で、食事なしで良いから乗せてほしいという交渉も通りません。振り替え便を待ちながら次善策を探る10組ほどの疲れもピークに。
航空会社から「翌日のチューリッヒ経由を再予約したよ!」と言われた頃には日付も変わり、重い体とスーツケースを引きずり空港近くのビジネスホテルに一泊。
仮眠をとって翌朝チェックインカウンターに向かうと、前日の話とは異なるウィーン経由で確定していました。とりあえず席があってよかった!
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キャンセルの余波は続きます。
旅先で宿泊するホテルには2泊目以降の予約キープを事前連絡しましたが、着いたらホテル側の手違いで全泊キャンセル済み。そして満室。深夜の寝床探し再び。
空室があるという近隣のホテルでは、午前0時を過ぎたシステム上で「前日」のチェックイン日をなかなか指定できません。レセプションで30分ほど格闘したのち、「Booking.comなら予約確定できるよ!」というアドバイスで何とか寝る場所が決まりました。
(最初のホテルでは、翌日以降の宿泊ディスカウント及び無料の朝食が提供されました。)
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フライトキャンセルは大変でしたが、同様に巻き込まれた人々の姿勢から多くを学びました。
プロ通訳の経営者さんは、自分も巻き込まれた側なのに居合わせた海外メンバーをフルサポート。パリ五輪出場予定のアスリートさんは、調整が大変であろうに全くストレスを見せず、穏やかな笑顔。同じ振り替え便を利用した海外カップルとの旅話にも癒されました。
縁あって出会えたみなさんの、その後の旅がスムーズであったことを祈ります。