自己責任とか責任とか
本日4/18付けの朝日新聞の朝刊「折々のことば」の中に、英語で「セルフ・レスポンシビリティー」という言い方はしない、という趣旨の興味深い記事がありました。
早速気になって英英辞典で例文などをチェック。
my responsibility とか your responsibility という使われ方はするので新聞記事の主張はどうなのかな‥と思う部分もあったのですが、確かに日本での「責任」と英語でのresponsibilityのニュアンスの違いを感じる例文をロングマン現代英英辞典に発見しました。
以下は私の日本語訳になります。
親は子どもに責任感を育む必要がある(=自分自身も他の人をも害さないような仕方で賢明に振る舞う能力)
この「責任感」の解説!!
衝撃でした!
典型的な日本人の私には。
「責任とれるの?」「誰の責任?」「自己責任でお願いいたします。」
日本語でよく使われる表現は、こうなりますよね。
責められないように振る舞うのが美徳の文化。
これもありです。
しかし。
自分で責任をとれるなら何をしても許されるわけではない。なぜなら自分と他の人を害さないように振る舞うことが「責任」だから。
この発想があれば、緊急事態宣言で行動様式の変化が求められる昨今、自分のことだけを考えてふるまったり、いわゆる「自己責任」を言い訳にすることもなくなるのでは‥と思いました。
子どもたちも、このバランス感覚を身につけて育ってくれたら良いな。
自分だけではなく、他の人のことを考慮にいれた振る舞いを。
そして自分と違う決定をする人に対してはそれを尊重できるような人物になってほしいです。