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浮気された日に。2

前回の続きです。

ざっと前回の話の要約をしますと、                                約1年付き合った彼氏に浮気され、それをひた隠しにされ、心の拠り所を失うと危惧した私が最後のお願いとして旅行の同行を頼んだ。                           有り得ないことに彼はあっさりと、その要求を飲みました。彼女(浮気相手)がいたくせに。

今回はその旅行後の話をします。(もちろん旅行での話も少々…)

旅行は5日間にも渡る大規模なものでした。           私はとびきり可愛くして、いつにも増して張り切っていました。そして旅行の前日まで友人に話を聞いてもらい、復讐心を持っていくことを誓いました。
その復讐心の内訳とは、

浮気相手への制裁(今思えば彼女は何も悪くありません。ただの私のエゴです)
彼を破局させ戻ってきそうなら振る(復讐のゴールでした)

しかし前者は叶ったものの、後者は結局のところ叶うことはありませんでした。
というのも、破局はしたものの自分が執着依存の沼から抜け出せず相手を悦に浸らせるだけだったからです。

総じていえば旅行は楽しかったです。
しかし、旅行直後に彼が戻ってくることはありませんでした。また、以前同様なあなあな関係を続行することにしたのです。
もちろん相手には彼女(浮気相手)がいた状態で。

今度は逆に私が彼女(浮気相手)から見て浮気相手になるという訳の分からない構図になりましたが、彼女は私が彼と旅行へ行くことも渋々了承していましたし(多分本当はすごく嫌だったと思います)、彼が私と連絡を取っていることも知っていました(彼が話したそうです)。


ふと疑問に思うのですが、何故彼女はこんな彼をそれでも好きだったのでしょう…
元カノと旅行に行くわ、連絡取り続けるわ…
私が彼氏だったら発狂モノですよ。笑
今思えばなのですが、きっと彼女も彼の堪能な嘘に惑わされていたのだと思います。
どうせあいつのことです
「でも俺にはお前だけだよ」とか「今は何とも思ってない」とか上手いこと言ってたんでしょうね。

そして旅行から一月経ったあとは、彼は私と彼女両方と会い、彼女とも私とも会えばセックスをしていました。
少し違ったのは、彼女とは短時間でセックスのためだけに会う日が多いのに対して、私とは目的ありき(行きたいとこありき)で会ってくれました。
そして彼女は日帰りなのに対して、私とは会えばお泊まりしていました。

もちろん相手の彼女が忙しいとか、私が次の日お休みの日を選んで提案してるとか諸々事情はありましたが、それでも私は彼女より大事にされていると勘違いしていました。
そして嘘でも「(彼女いるけど)えいみの方が大事に決まってるよ…」と言う彼を信用していました。

そんな感じで1ヶ月は過ぎましたが、私も彼に彼女がいるのをいい事にたくさん遊びました。
本当はそれで彼が嫉妬してくれるのを望んでいましたが逆効果でした。
彼は私に対する罪悪感(自分が捨ててしまった)が減るのですっかり安心しきっていました。
私は彼以外の人と遊んでもどこか空虚で帰る度に虚しくなっていました。だけど必死に彼には楽しかったと毎度毎度伝えていたのに、それが逆効果だと知った時の絶望感は計り知れないです…

しかし、そんな私に転機がやってきます。
彼の方から「彼女がどうでも良くなった」と言われたのです。
私はものすごく嬉しくなりました。ずっと望んでいた事だったので、高まる気持ちを抑えつつ「どうしたの?」と事情を聞きました。
話すと長くなるので割愛しますがまとめると

彼女のことを可愛いと思えない
話していてつまらない
素でいれないので疲れる

の3点が挙げられました。もはや本当にどうでも良くなったんだな、と思ったのは彼が大好きなはずのセックスで不能になった時です。笑
と同時にそれ程彼は見た目を気にする人だったんだなと思いましたが…
これには本当に彼女が不憫過ぎました。

とは言うものの私も彼が戻ってくるまでは、彼と彼女の仲を裂いて2人の前からいなくなってやろうと考えていたので浮気証拠をたくさん集めて、まとめて彼女に送ってやろうと思っていたのに計画が全て台無しになってしまいました。

挙句の果てに、彼女にお別れの旨を伝える連絡を私がしていいと言われ、最終的に私が彼女にメッセージを送りました。
彼女は彼から送られたものだと思っていますが…
どちらにせよ、かなりショックだったと思います。なのに、彼女が案外あっさりしていたので私はもしかして2人で何か企んでいるのでは?と疑り深くなっていました。
結局のところは何も企んでいなかったようですが、自分の中では不完全燃焼感が凄かったです。

もっと修羅場になることを予想していたし、そもそも彼がちゃんと落とし前つけて彼女に別れを告げるべきだと思ったし、私が欲しかったものがこれ?と呆気ない気持ちになりました。

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何やかんやで復縁できたのは嬉しかったんですけど、こんな呆気ないものなの?て感じだし、
復縁したところで彼への不信感は高まるばかりだったので結局のところ何故戻ってしまったのか疑問に思うところが多々あります。
しかしその気持ちとは裏腹に彼と会ったり、声を聞いたり、連絡をしていると好きって思ってしまう気持ちがあるのも然りなんですよね。
この感情のバグは何なんだろう…と思ったら
サンクコスト効果というものだそうです。

サンクコスト(埋没費用)とは、「すでに支払ってしまい、取り返すことのできない金銭的・時間的・労力的なコスト」のことです。
そして、「サンクコスト効果」とは、「すでに支払ったコストを取り戻そうとする心理効果」です。サンクコスト効果の影響を受けてしまうと、サンクコストに気が取られ、合理的な意思決定ができなくなります。(https://www.google.com/amp/s/makefri.jp/marketing/7242/amp/)より

思えば時間、お金、気持ちの全てを大量投入してきた訳ですから脳が支払いコストの取り戻しに必死になってそれで離れられないでいるって感じなんですかね…。
何にせよ早く脱却したいと思いつつ、いつになったらできるんだろうと悶々とする日々です。


 

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