ネットワークビジネスのリーダーの役割
人間の「肉体」「心」「知識」「貢献」という4つの欲求
人間には、4つの根本的な欲求(ニーズ)があります。
その1つは「肉体」、つまり「生きたい」という欲求
2つ目は「心」、他者と「繋がりたい」という欲求
家族や友人や恋人、或いは仲間が欲しいという欲求です。
3つ目は「知識」、学びたいという欲求
これは学ぶことで能力を高め、人間的にも成長し自己実現したいという欲求です。
そして最後の4つ目は「貢献」
他者や社会に貢献したいという欲求です。
メンバーを育てるには、この4つにうまく働きかける必要があります。
つまり、4つのニーズそれぞれを満たす必要があるのです。
ちょっと抽象的なので具体的に考えてみましょう。
私があなたに対して、年収1千万円の条件でビジネスへの参加を尋ねたら・・・
おそらくこの提示を断る人は少ないはずです。(笑)
それは1番目の「生きたい」という欲求に直接的に関わるからです。
しかし、このビジネスの参加条件が、独房の中にずっといることで
他者との交わりが一切できないとしたら・・・
ほとんどの人は孤独を嫌い、ビジネスへの参加を断るはずです。
それは2番目の他者と「繋がりたい」という欲求に反するからです。
では、仕事の内容が極端につまらないことだったらどうでしょう。
例えば、朝から晩までハンコを押すだけの仕事だとしたら・・・
極端な例えですが、これも断る人が多いのではないでしょうか
それは3番目の「知識欲」、学びたいという欲求に反するからです。
最後は、他人に迷惑のかかる反社会的な仕事であったら・・・
これも断る人が多いと思います。
4つ目の他者や社会に貢献したいという欲求に反するからです。
それでは逆に考え、この全てを満たした仕事があったらどうでしょうか?
収入が多く、仲間ができて、知識が増え、社会に貢献できる仕事
これを断る人は、おそらくいないでしょう。
求められるリーダーシップとは
機械的で単純な仕事では「学ぶ」というニーズが満たされません。
しかし「学ぶ」というニーズが満たされる仕事は、その人の能力を高め
自己実現を可能にして、結果、収入はそれに比例します。
知識をスキルと捉えれば、「生きる」という肉体的なニーズも
効率的に満たすことができるはずです。
また、もしも仕事がにコンプライアンスに反していたら・・・
「貢献する」というニーズを満たすことはありません。
しかし、人を救い、人を幸せにする仕事だったら
メンバーのモチベーションは嫌でも高まるはずです。
そしてメンバーの増加は収入の増加になり、仲間が増えることで
繋がりたいという欲求も満たされます。
つまり何を言いたいのかというと・・・
ネットワークビジネスのリーダーは
メンバーの4つのニーズを満たすことを、最優先すべきなのです。
私のダウンさんから聞いた話しですが、知り合いの製薬会社の役員で
「退職したら毎月1回、贅沢な旅行をしよう」と奥さんと約束していたそうです。
そして退職後、約束通り毎月、贅沢な大名旅行をしたのです。
初めのうちはとても楽しかったそうです。
でも本人にも意外なことに、半年足らずで飽きてしまいました。
そしてこの知人が駅前で、一生懸命「ティッシュペーパー配り」を
しているところに出会いました。
しかも、その目はイキイキとしているのです。
何のティッシュペーパーかと手にしてみると・・・
日本赤十字の献血を勧めるためのティッシュペーパーだったのです。
他に、お年寄りを病院に連れていく送迎のボランティア活動もしているようです。
もう「旅行はやめたのか?」と聞くと、たまに奥さんと
あまり金をかけない旅行を楽しんでいて、それが一番楽しいそうです。
「何がそんなに楽しいことなのか?」と聞いたところ
人間は自分のやっていることが世のため人の為になっていること
そして今までの自分を捨てて、人に尽くせる自分がなによりうれしいそうです。
単に「お金を稼ぐ」ということだけに囚われると
ネットワークビジネスをやる人の品位は損なわれ
社会に貢献するといったような潜在的な欲求を満たすことは出来ません。
それどころか、ビジネスをする上で人を利用し
人を踏み台にしても成功すればいい、という低次元の意識は
常に後ろめたさを感じさせ、心から幸せになることはできません。
一時的な成功は長続きせず、権利収入にもなりません。
しかし、正しくメンバーのモチベーションを高める努力をすれば
メンバーの才能を最大限に発揮させることができるようになるはずです。
経済的自由を手に入れたいなら「急がば回れ」
でも、それが近道だったりするのです。
人を幸せにして、結果、自分も幸せになることができるのです。