ささやかな日常#32 映画(LION/ライオン)
こんにちは。昨日に引き続きインド(とオーストラリア)が舞台の映画を観ました。この映画は何年か前に観ているので初見ではないのですが私の人生観が変わった作品です。
大まかなストーリーはインドで迷子になった主人公サルーがオーストラリアへ養子に出され幸せに暮らす中、25年後に故郷を探す旅に出るという内容です。(※インドで行方不明になる子は毎年8万人以上だそうです)
【タイトル】LION/ライオン 25年目のただいま(2016)
【お気に入り度】★★★★★
【人生観が変わったシーン】
養子に出されたオーストラリアでの家族構成は父ジョン母スー弟マントッシュと主人公サルーの4人。年齢を重ねるにつれ家族の関係が上手くいかなくなってしまいスーとサルーがお互いに胸の内を明かします。
サルー「ママに本当の子がいれば・・・」
スー「なんですって」
サルー「本当の子なら白紙で生まれた。僕らは過去を背負ってもらわれた。その結果がこれだ。」
スー「子供は持てたのよ。でも産まずに2人の養子をもらおうと夫婦で決めたの。あなたたち2人を家族にして生きていこうと」
サルー「・・・」
スー「ジョンと結婚したのも同じ考えだったから。世界は人であふれている。子供を産んで世界が良くなる?不幸な子供たちを助けるほうが意義がある。」
サルー「でも・・・それでママが苦しむことになった。」
スー「苦しみなどどうでもいいの。私の生きる道はこれしかなかった。だからこうなった。」
・・・衝撃でした。無意識のうちに養子をむかえる=子を授かることがむずかしいカップルという概念に囚われていました。母スーは子供を産むことも選択できたが不幸な子供たちを助けるために養子をむかえるという選択をしそしてパートナーのジョンも同様の選択をしたとても信念のあるカップルです。この映画を観て頭に浮かんだのが動物を飼う場合に産まれたての赤ちゃんを購入してむかえるという方法もありますが里親を探している動物をむかえるという方法もある。私が今後の人生で動物と過ごすことになる場合は後者の選択をしたいと思いました。そして私は子供を授かるということに対して年齢の壁を無意識に感じていたのですがこの映画を観てから自分になかった視点を持つことができ子供を育てたいのであれば何歳でも可能なんだと前向きになれました。目標(子供を育てる)を変えなくても方法を変えることはできるのですね。バックキャスティング思考ですね。やはり「知らない」というリスクは自分の選択肢(方法)を狭めるのだと実感しました。
いつかの雑誌FRaUで山口智子さんもインタビューで子供を授かることについて語ってらっしゃいました。
今の時代周りがどうであれ自分とパートナーが過ごす時間を幸せに感じられることや自分自身の選択で成り立っている人生に幸せを感じられることがとても大切だと感じます。選べることが当たり前すぎて選ぶ行為に疲労を感じることもありますが「選択」ができる環境に生きていることは贅沢なことでもあるんだなと気付きました。
昨日投稿した作品もそうですが私は心に響く・感情を揺さぶられるヒューマンドラマが好きなようです。笑
長々と文章を書きましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。
では。さよならさよならさよなら。by淀川長治さん 笑
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