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第12章 荒れ狂う家族…

ふと……
お兄が我が家に来なければ
どれ程 我が家が平和だったのかに
気づけなかっただろう…😌

他人が1人家族に加わったことで
3人の子供たちは大きく揺れた…

全ての出される食事にお酢をかけて
ぐちゃぐちゃ混ぜて食べるお兄……😩

我が家の姉さんは怒鳴る
「おい!いい加減にしろ!
まず食べるのが礼儀だろ!
造り手に失礼だと思わんのか‼️😡」

4人の子供を連れて買い物
バーガー店🍔に寄ると…😅
食べきれないほどお兄は
あれもこれもと注文するのだ…😅
「おい!食べるだけにしろよ‼️😤」

「おい!人のパンツ触んじゃねえ〜‼️🔥」

「お母さん‼️こいつ早く追い出せ‼️
学校の皆が(いつまであいつを
家に置くんだ?早く追い出せ‼️)
って言われるんだよ!
きついよ!嫌だ‼️
早く追い出してよ‼️‼️🥺
あいつ……学校でも酔っぱらいの
おっさんみたいな話し方するんだよ…
マジでキモイ🤢嫌だ‼️」
涙いっぱい浮かべて訴えていた娘😔

⚠️
我が家の娘たちは〜何故か怒ると😅少々荒っぽい言葉を発します💦

平穏が当たり前の子供達との日常を…
お兄の出現によって
気づけたのをずっと後になって思い返す😌

が……
その当時はそんな事を思っている
場合ではないのが分かる😅

目の前にして
我が子供達から罵倒されるお兄…
平和主義の
正義感の強い我が子等のはず!
がまさか…😱
ある一定の人を攻撃する場面を
見る事になるとは
思いもしなかった…😭

連打する酷い言葉にも
表情すら変えず黙って聞いているお兄…

また家を飛び出すのでは無いかと
ハラハラしながらも
間に挟まれ
返す言葉の見つからない私がいた…

しかし……
お兄はそのあたりから
少しずつ変化した

何を感じていたのだろう
家を裸足で飛び出すことも
涙を浮かべる事もなくなっていった…
きゃしゃで小柄な彼から
驚く程の強い底力を
垣間見る様になっていく😌

我が家の子供たちとの
感情のトラブルに
幾度となく
向き合わなければならなかったが
不思議と……
弱音を吐くことは無かった
彼の気持ちが何処にあるのか
当時の私には理解出来ていなかった…

中学校を卒業前 半年の頃

お兄のお父様から
(高校にだけは行かせてくれ)
と要望が出た😅
なんと🙄
……摩訶不思議だゾ😅

そこから猛勉強を始めざる
追えなくなる

ある日の国語課題の(読書感想文)
に向かう📖📕
大変なことに気づく…
理解能力ゼロ……😅
書く文字もミミズが這っているよう〜
解読不能🤣
高校受験の選考委員も
答案が読めるのだろうか?
これでどうやって高校に???

我が子供たちを育てた経緯をじっと
思い返してみる
😳あ……
思いつき‪💡‬

お兄を連れて町の図書館に行った
(三匹の子豚)
(狼大ロボ)他 数冊を借りた…

寝る前の読み聞かせをした…
15歳の少年にだ🤣

最初は😑こんな顔をしていた
が…少しずつ興味を持った…

気持ちを文章化することを
(素人感だが)😅
一つ一つ教えていった

「三匹の子豚」の読書感想文が
出来上がったのだ‼️
彼のワクワク初の「力作」の完成👏✨️

が…………😅

学校から帰ってきたお兄に
「どうだった?
褒められたでしょ!☺️」
首を横に振る…「え⁉️なんで⁉️」

「ううん…やり直しって
昼休み呼び出された…
なんで童話なの?
ふざけてるの?って言われて…
他の先生達に笑いながら見せてさ…
職員室 みんなで笑ってた…🥲」

なんで⁉️😡
(童話はダメ)って書いてないじゃない…
分かった‼️
先生にお手紙出すから待ってて✋

✉️💌𓂃𓈒𓂂𓏸
お世話になります
彼のお世話をしているものです
読書感想文のやり直しとの事ですが…
彼はふざけてなどいません
至って真面目です
「三匹の子豚」をチョイスしたのは
私です

受験を前に
彼の文章の理解のレベルを見た時
それどころではないと感じました
学生も 得意不得意
大きな個人差のある中
仕方の無いこととはいえ
どこに標準を当てるかで彼の様な
落ちこぼれ気味を知らぬ間に
沢山排出してしまうのでは
ないでしょうか?
問題と言ってる訳ではありません
たくさんの子供たちと向かい合う
無理もないこと…
家族として
彼の個性を見た中での
今回のチョイスです

私なりに彼の作品は
今までになく最高だと
思っていますが…
如何ですか?

作文の目的はなんでしょうか?
私が理解するに…
受験を前にしての文章力 漢字力
これらが原点では無いでしょうか…
常にサッカー以外に対して
無気力の彼がやる気になったと
嬉しく思っておりました

それを……
あろう事か思春期の彼の面前で
先生等と笑い話にしたと聞きました…
教育の現場の方が今から伸びる人材に
する行動だとは到底思えません

わたくしの意見に対し
何かありましたら連絡頂ければ
学校まで伺います…

出来ましたら…
決めつけず暖かい目で
彼の成長を見て頂けたらと思います
         
                                           END

学校側からの返事は
ありませんでしたね😌

しかし……
その日から 国語の先生の態度が
ガラリと優しくなったと言ってた…
沢山話してくれると笑ってくれた…

数学✏️📖📐英語 もトライした✨
分からない所は昼休み時間を使って
目いっぱい先生に聞きなさいと
「声」に出すことを促す
その辺りから彼は毎日毎日……

学校から帰るとカフェの後片付け中の
私の横に脚立を置いて座り
一部始終の出来事を話してくれるようになる

「それは貴方がおかしいよね…」😮‍💨
時々……
そんな私の返しにも 素直に
🙄こんな顔して
考え やり直すようになって行った🙄💭

こうしてパン作りも
週末の休みになると手伝った

携帯しか触らなかったお兄が
沢山のことを手伝うようになる

私の弟に教わり沢山のことを
身につけていった…

この彼の変化で我が子供たちも
少しずつ落ち着きを取り戻していった
しかし……
母を取られた感の消化は
思春期の子供達にとって
難しかったろう…😮‍💨

1番の大荒れは長女だった……

思春期の娘に言葉は通じなかった
静かに話そうと心掛けても
必ず怒り狂って

「殺せ‼️」

と叫んだ事すらあった🥲
家族が荒れれば荒れる程……
不思議な程お兄は成長していった

後で聞いた話になるが……
その当時のお兄の気持ちは

「あの頃…
兄弟喧嘩の出来ることが
とても幸せだと感じていた」

と答えた😳
驚いた……
彼は相当に孤独だったんだと…

私との繰り返す取っ組み合いの末…
長女は何を考えたのか
アルバイトを始めた

その姿を見た時
きっと……
あの頃 娘は
あの娘なりに考え
生活費を心配したり私の体力を心配したり
していたのかもしれない…
表現方法が見つからず
哀しみが大きくなり…
あの様に荒れ狂ったのかもしれません

本当に仲の良い親子できたが故
お互いに言い知れぬ
哀しみは大きく
思春期真っ只中が4人いる訳で〜

その一つ一つの内容を
ここに描く勇気はまだない……😔

親子お互いの
哀しさは計り知れなかった…

親の心 子知らず
子の心 親知らず……
と言う言葉そのものかもしれない😌

冬☃❄……
お兄は見事県立高校にまさかの
上位で受かった…🤣
やりゃ〜出来たわけか…🥹

ある夜……
裏口からトントン|  Ꙭ)و゙ ㌧㌧
と戸を叩く音がした…

ドアを開けると
暗がりにたっていたのは

お兄の父親の酒飲み友達だった…

思わずドン引きするわたし🫣

ひっぇぇええええ😱どうしよう😱
(文句を言われるのか⁉️)

すると彼はズボンのポケットから
3枚の丸めたしわくちゃの1万円札を
ぶっきらぼうに
私に突き付け……
「あいつに何か買ってやってくれ
本当にありがとう…
他に何もしてやることが出来ない😌
アイツを頼みます」

胸が熱くなり……
お兄を呼ぶつもりで
後ろを振り向くと…
そこにお兄は既に近寄っていた…

ほんのりひきつり笑顔で
照れくさそうに深々と
彼が人に頭を下げる姿を
初めて見たように思う

そして……
波乱の中の卒業式を迎える…

卒業式の日🎓
実のお母さんに参列を
学校側つてでお願いした

が……😔
お兄は怒りをぶつけたらしく
写真撮影の後お母さんは姿を消した…

代わりに荷物を取りに行った
私を呼び止めたのは養護教諭だった

保健室に案内され💁

「何故…あの時彼を
引き取ろうと思われたのですか?
彼は本当に栄養面で問題がありました
Amuさんのオタクに引き取られてから
驚く程1週間 1週間みるみる変わる
彼の姿にただ驚くばかりでした
(食)の大切さを本当に感じました
脱帽ですよ…
頭が下がります
しかし……
何が決めてで他人である彼を?」

私は答えました🧏🏻
「彼と約束したんです
僕には行くところがない
どうすればいいのかって
涙を浮かべていました
わたしはその時
困ったことがあれば家に来ればいいと
約束しましたからね…
破る訳には行きませんから…」

「え⁉️それだけですか?」😳

ひとり待っている彼を連れて
中学校の最後の日
我が家に帰りました

あんなクシャクシャな笑顔で
笑った彼を
初めて見たように思う……

そこから
姉さんと同じ高校に通うようになり
少しづつ信頼が生まれていく……

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