第15章 末っ子の巣立ち
とうとう 最後の子のお話です
「酷いアトピー性皮膚炎」
を持って生まれた息子
全身血まみれになる為
預ける所がなく常に連れて歩いた子
時間は限られている…
思春期までになんとか
普通に戻したい…
その一心が 娘二人を
孤独にさせた季節があったろう😌
何一つ問題のない娘二人の容姿と
同じにしたかった…
3人の子供に 母はただ1人…
体はひとつでも 3人分の
母の心と目で育てていこう!
そう決めていた…
彼の疾患のお陰で
マクロビオティックに出会い
講師の免許を摂ることになる
治したい一心から 学校給食の
メニュー通りを全て
手作りした事がパン作りが得意にも…
焼きたてパンのカフェにも…
行き着いた☕️🍃
定期的に彼の作る?🤔
起こす?🤔(ハプニング)は
不思議とデメリットからメリットに
変換して行く事が多かった😌
書ききれないほどのADHDである
彼の思い出は抜粋します😅
とにかくすごいのなんのって✨
別の物語が出来るほどのレベル🤣
娘二人が巣立ち
熊本に小さな住居を構え
古い物件を男性陣 2人と共に
リノベーションしながらの
静かな生活が始まった☺️
男性陣は物静か……
が……
きっと…
お兄への憤りは強く
無口な息子は定期的に気持ちに
限界が来るようで
時折 大暴れするようになった…
私へ放つ荒い言葉に
お兄は噴火し 年に一度は
家が揺れるほどの😅
取っ組み合いの喧嘩が起きる
2人が勝手に始めたこと🤭
決して喧嘩に私は介入せず
収まるのを観ていた…
なぜって🤗
2人は良識ある紳士だと
感じていたからね🤪
危ないことはしない…
私を睨み きつい言葉を出す息子の
襟首を掴むお兄だったが
決して手は出さなかった…
が……
服はビリビリ破けまくり😅
(服が…😅買えないんだけどぉ〜)
その後もビリビリの服を家着で
何食わぬ顔で使う2人🤷♀️
何時も いつも2人は何かにつけて
張り合っていた🤭
以外に仲は良いのだと思っていた
息子の切れる原因はきっと…
お兄の持ってくるハプニングかな…
娘たちと同じく平和主義☺️
私の労力を心配していたのだろう😌
自分の力で稼げるようになり
金銭感覚も緩む……
浪費家で必要以上の物を購入し
自信が出ては 私の話に耳を傾けず
事故を起こす事を繰り返す
バイクも車も😅次々に廃車…
挙句に足の骨をおり
運転が出来なくなり…
毎日送り迎え…😅
数年で何台消えたかなぁ〜🤔
どれ程救急車を🚑💨
お願いしたのだろう😮💨
お兄の最後となる事故の時は
本当に末の息子の大きさを知った😭
夜中にるるるる📞お兄からだ😳
「amuちゃん!崖から落ちた‼️
どこにいるかわからん‼️
どうしよう」
慌てる私から息子は電話を取り°ʚ📞ɞ°
「落ち着けって‼️喋ってるんだから
死んでないから‼️位置情報送って‼️
今からお母さんが行くから」
そして……息子はこう言った
「大丈夫だよ👌大した事ない
僕起きてた方が良ければ
起きてるよ♪̊̈♪̆̈
寝てていいんだったら寝るけど」
口にしたのはそれだけ……
帰りついたお兄に一言も…
文句も言わない〜
かっこいいでしょ🤗
なかなかの生き様イケメン君です!
こんなハプニング王の お兄に
「NO😡」と言わない私に
我慢の限界が来ていたと
気づいていた
私から見れば4人の子供
個性は違えど
それぞれにやりたい事を
出来る限り〜させてみたかった?🤔
のかもしれない…🤨
そして…
(愛情の足りないと思ってる)が故
強く言えないでいたようにも思う…
生活はどんどん厳しくなり
何とか味噌汁とご飯 お野菜と
少しのお徳用果物くらいで
過ごしていた🤣
そんな時も顔色ひとつ変えず
置いてあるリンゴ🍎1個
「これもらうね…
あんまし食欲無いから…」
弁当の替わりに🥹
リンゴ1個をポケットに入れ
中学校に通っていた
息子が選んだ部活ですが😅
楽譜も読んだこともなければ
楽器も触った事がない
そんな彼が選んだ部活は
なんと吹奏楽部🎺🎷🎶😱
それも吹奏楽の有名な学校😅
(チャレンジャーやぁ〜😅
尊敬するわ……)
「お母さん…どう思う?」
という彼に(いいんじゃない?)のみ🤣
猛特訓 猛練習に随分
追い込まれていたのを観ていた…
面白いが…
吹奏楽なはずの息子……
学校内で行われた初の発表会での事
息子は皆の前で楽器🎷では無く😅
USAの吹奏楽の音楽に乗り😅
ダンスを踊った🤣うっそー‼️
なかなかのもの
上手だった〜
次は……タンバリン😳
「うそっ……😳」
次は……もしやカスタネットか💦
そんな彼も半年後…
大きな大会で吹奏楽🎼🎷をやりきった
優勝した🏆その日……
彼は泣いていた🥹
「皆は本気で喜んだ……
喜びの涙だったよ……
優勝の瞬間 僕も泣いた……
けど僕の泣いた訳は皆と違う
僕はね…
皆に迷惑をかけずに済んだって思った
皆と違う意味で
相当緊張してたと思う…
あの時の涙は…
皆と同じじゃない…
有り得ないくらい…
責任が重かった…
ずっと優勝してる学校が
もし…
優勝出来なかったら
僕だけのせいだって…
怖かった
やれてよかった……
心からほっとしたんだ…
苦しかった……
責任が…重かったよ……」
自由人の彼に(自由には責任が伴う)
と言い続けた意味に気づいたと
私に伝えたかったのだろう
その反動か〜🤪
とにかく……まーったく‼️
勉強は愚か 宿題もせず
自衛隊工科学校に鉛筆転がしのみ✨
で受かるという奇跡の男を演じる🤣
もっと凄いこと👏
数学は1桁の成績……
突然 気が向き
自分流方程式を生み出し
最短で答えを出していた🤣
工科学校が(鉛筆転がしで受かる確率)
さえ検証する彼は強者……🤣
(次女の数学8点と似たり寄ったり)😅
「お母さん♪̊̈♪̆̈
鉛筆転がしで工科学校を
受かる確率ってぇ
どれくらいと思う?
僕 計算したんだよね🤔
すごい確率さ😎」
問題ありで学校から呼び出される度
「我が家のエジソンですから
仕方ありません😅
芽が出るのを待つのみです…」
と繰り返しました🤣
なんとか かんとか…無事
高校まで卒業出来た🤭
子供達の父親が購入してくれた
真っ赤な車🚗が父親の所に置き去り…
姉の為に買ったろうにと思い
心を痛めていたのだろう
「ねぇ……あの車……
僕 乗れないかな……」
姉さん2人 順番に渡り歩き
手放される……
その度に父の持つ車庫へ送られる
そして乗り手のいない時間を
暗い倉庫で過ごす車
きっと……
父親は良かれと思い
私のナンバーとペアにした事が
長女の成長期の何かの闇に触れた時
そのナンバーが手放す理由に
なったのだろう……😌
もしかすると……
2番目の娘の心の底にも
同じ思いが宿ったに違いない😌
昔話になるが私の保育園の頃
大好きな車の悲しい絵本があった…
最後はボロボロになって
廃車工場へ運ばれる物語🥹
その赤い車を思い出した……
もしかすると…
この赤い車の一遍の映像も
もしかすると……🤭
私の幼い頃の記憶によるもの
なのかもしれません😌
流れ ながれ〜
とうとう末の息子の所に来た
行き場のなかった寂しげな赤い車🚗
「僕さ〜この車好きだよ……
お父さんが卒業の時に
新しく車 買ってくれるって
僕はこの車でいいって言おうかな〜」
きっと彼も私と同じ
お父さんへの申し訳なさと
車への思いだったように思う
久しぶりに会いに来た
車の中がとても整理されていて驚き
何だかとっても大人になっていた
夕暮れ雪が降りはじめた
初めてのチェーン
男二人でしんしんと降る雪の中
説明書 片手に試行錯誤を
続けていた
ふと……
窓越しに眺めている私に声をかける
「寒くないから大丈夫よ‼️」
心配していると感じたのだ…🥺
はっ…と気づいたようで
脱ぎ捨ててあるジャンバーを
屋根下に置き直していた✨
大人になった……😌
帰る間際…
「お母さん!困ったり不安な時は
必ず連絡するから心配 要らない👍
ちゃんと考えてるから😆
僕さ〜
どんなことが起こっても
大丈夫だと理解出来てるよ👍✨
まだ言えないけど…
自分を試してみようと思ってる☝️
チャレンジ頑張るよ(ง •̀_•́)ง」
にっこり笑って☺️
ゆ〜っくり運転をして
帰って行った……
思い出す
あの頃 …哀しみが
限界を越していた私は
泣きながら彼に言った…
(好きなことしていい…だけど
穏やかに平穏にうちから卒業してね
哀しいのはもう懲り懲り…)
彼は何も言わず 黙って私を見ていた
そういった後 私は随分 後悔した…
それ以来 彼は静かに
考える事が多くなった…
姉さん達との出来事から
ひとり静かに ぐっとこらえ
私に苛立つことも表現せず
いちいち心配し過ぎる私と
一緒に暮らす事は苦痛で
ウザかったろう〜
きつかったろう……
何度も家を出たかったろう…
沢山の出来事が
彼の心を強く強く
育ててきたのかもしれない😌
無駄なことなど
何ひとつないんだな😌
誰も悪くない
それぞれの役割りがあり
お互いの学びに時が動くだけの事…😌
「お母さん!
保険とリノベーションだけは……
どんなに時間かかっても
会社を起こしてね…
何年かかるか分からないけど
僕がいつか継ぐから……」
幼少期の絵本のラストシーンが
塗り替えられた気がした
真っ白な雪景色の中の
真っ赤な車は輝いていた…
ニコニコ笑ってるような気がした🥹
とうとう……ラスト🥹
胸が詰まるほどの大切な
夢に見て待って…
授かった私の家族…
3人の子供達が巣立って行きました…
「醜いあひるの子」がひとり
私の横に立っている……
何の因果か😅
2人の人生のスタート……
大分県のリノベーションから
始まります🍀*゜