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『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の感想


This is アメリカンドリーム!

見てる途中は本当にそう思ってました。
金があれば、女もドラッグも酒も何もかもが手に入る!

野郎の僕にとっては、まさに夢そのものでした。
映画自体にも引き込まれ、本当に夢を追体験しているようだった。

だけど悪徳なお金の稼ぎ方をすることで苦しむ人がいること。
いろんな女と寝ることで、悲しむ人がいること。
ドラッグには副作用があること。

そーいえば悪いことしているんだと、途中から気付かされた。
映画の構造自体も前半では、悪い部分を描かないことで視聴者も麻痺していった。現に僕は本気で「最高だな〜」と呑気に思っていた。

音楽

悲惨なシーンでコミカルな音楽が流れることで、事の重大さを認識できてない主人公の気持ちを表現してる気がした笑
客観視できてる僕からすると「ドラッグで不安を紛らわそうとするな!」って心の中で叫んだ。

だけど大人になると、アルコールで、ベッドで、散財で、不安をかき消すことになるんだろうな〜としみじみ思った。


成功者の手の広げ方

営業が全て

この映画を見ると営業スキルを持つ者が幸せになるんだろうな〜と思い、うんざりした。
勉強はそこそこできて
文化祭では我先にはしゃいで
大学ではイベントサークルに入って
飲みの場では、女を何人抱いたって自慢して
就職活動では、口達者だから大手の会社の複数内定

そういう奴が羨ましい。嫉妬する。
お願いだから、来世は集合写真で寝そべるタイプになりたい!

ラストを考える

ラストシーンでは「このペンを売ってみろ!」
という冒頭と同じ、質問で映画は幕を閉じる。

僕はあそこから主人公のサクセスストーリーが始まると思った。
次こそは、本気で勝てる証券を紹介する。

ただ今までの稼ぎに比べると低い、そして刺激が足りない。
またあの生活に戻りたい。

そうやって道を外し、廃れていく。
頼むから、上手くいかないでほしい。最低な僕からの切実な願いです。


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