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この先の人生であと何度最高の音楽に出会えるのかしら。(と思いながら大好きなバンドを元彼のごとく思い出し浸る夜)

食器を洗う際に愛用しているゴム手袋。(意識高いと誰か言ってあげて)
右手親指あたりから水が侵入し始めている。
妙にそこだけぬるぬるしててイライラ爆発寸前の夜です。

今日は歩いてヨガスタジオまで行ってみた。
私は車の免許を持っていないので、いつもは週末旦那さまに送り迎えをお願いしている。
だけど最近は天気も良いので、気分転換にもなるだろうと思いてくてく。

自然の音を感じながら散歩するのも良かったんだけど、今日は何だか音楽を聴きたい気分だった。
NICO Touches the Walls
私が愛してやまない音楽の一つ。

私は昔から音楽が大好きだったが、そこまでバンドに詳しいわけではない。
狭く、深く、大好きなバンドの曲を何度でも聴き続ける。
NICOに出会ったのは、私が高校2年生の冬だった。

バンドにどっぷりハマっていた当時。
近所のライブハウスにNICOが来るというので、なんとなく行ってみることに。

そこには本物の「音楽」があった。
彼らが奏でる音を、体で、会場で、みんなで、わっちゃわちゃになりながら全身で感じる。
汗だらけの腕にお姉さんの長い髪の毛がまとわりついても、足を思いっきり踏まれても、あばらが押しつぶされそうになっても、そんなの関係なかった。
ただただ、狭い箱の中で音を楽しんだ。

彼らの音楽にどっぷりハマるのに、一晩もかからなかった。
自分が自分じゃないみたいな、そこにいるはずなのに別の世界にいるような不思議な感覚。
最高に気持ちよかった。(ここまで書いてて思いましたがアブナイことは何一つしてないです)

それから彼らの過去の楽曲からブログから映像から、何から何まで漁りまくった。
歌詞を書き出して一つ一つ解釈を考えてみたり、カラオケバージョンの音源(ボーカルなしのやつ)を聞いて隅々まで音を楽しんだり、楽譜を買ってコピーしたり完全に中毒。(ちなみに難しすぎてイントロすら全部弾けなかった)

高校を卒業してからも、ツアーには必ず足を運んだ。
一人でもよく行ってたし、むしろ一人の方が全力で楽しめた。(ノリ方クセあり☆)

だけど彼らは突然、解散した。
本当に突然だった。仕事の昼休み中に公式ラインを見て「????」だった。
解散ライブもしない。「じゃあね!」みたいな内容のコメントのみ。(もっと書いてあったけどテンション的にそんな感じだった笑)

めっちゃ落ち込んだ。もう彼らのライブに行けないなんて。
でもそんな感じも彼ららしいと思った。
しんみり、まじめに終わるんじゃなくて、どうしたって憎めない終わり方。

「終わり」って書いてしまったけど、私の中では決して終わっていない。
というか、終わらない。
彼らが生み出した最高の音楽たちは、これからもずっとずっとずっと、私がしょぼしょぼのおばあちゃんになっても生きている。

その事実があるだけで、私はとても安心している。

散歩しながら久しぶりに彼らの音楽を聞いて、全身に沁みた。
カレーって、最初具を炒めた後に水入れて煮込むでしょ?
その水入れたときの感覚。
ああ〜潤う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。(独特)

NICO Touches the Wallsへ
最高の音楽を、最高の青春を、最高のときめきを、最高の時間を、たくさんありがとう。
これからもよろしく、愛してる!!!
(絶対見てないよって思いながら0.000000001%に期待してるやつです)

おやすみなさい。

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