やめたいこと
私は傷付くのが怖い。
ちょっとくらいの傷なら我慢できるけど、
心臓を真っ二つに切り裂かれるくらい苦しい思いはしたくないし、
まだ死にたくない。
だから、いつも悪い妄想をして自分を守っている。
例えば、夜寝るとき。
「もしかしたら、あの窓から人が侵入してきて殺されるかもしれない。」
「もしかしたら、今日の深夜大地震が起きて、死ぬかもしれない。」
なんて、心配しても意味のないようなことを考えていたり。
例えば、好きな人や友達と「またね」と別れるとき。
「もしこの後、友達が事故に遭ったら」
「これが最後の挨拶になったら」
とか。
例えば、スーパーで美味しそうな唐揚げを買ったとき。
「もしこの鶏がウイルスに感染してたら」
「製造途中に何か毒を入れられてたら」
とか。
とにかく、小さなことから大きなことまで、いろいろな心配をしている。
はっきり言って意味のない時間だと思う。それはすごくわかる。
それでも、何も考えず過ごしていて突然そんなことが起きたら、
(特に相手が危険な目に遭ったら)私は傷付くだけでは済まない気がする。
相手が大切な人であればあるほど、深い、深い、絶望感を味わうだろう。
そうなりたくない、そんな気持ちになりたくないから、
私はいつも悪い妄想をしている。
妄想は妄想に過ぎなくて、大抵現実にはならない気がするから。
悪い妄想をすればするほど、現実は平穏に過ぎていく気がして、
そんな謎の安心感から、この悪い妄想の癖がどうしても抜けないのだ。
ほら、こんなことを書きながら
「家族がお風呂に入っているけど物音がしない…心肺停止してたら…!?」
という悪い妄想がもくもくしてきたので、お風呂覗いてきます。(コラ)
はあ、やめたい、こんな癖。