推し漫画語り・ルキオラと魔境の商館員
魔物が蔓延る『魔境』を平和に開拓するため
魔物と『商談』して『貿易』を成功させろ！
「力」ではなく「商談」で平和を勝ち取れ！
ルキオラと魔境の商館員 橋本花鳥作
マガジンポケット連載
おもしろい！！！！！！！！！
面白い漫画に出会ったので推し文を書きます！！！！！！！！
まずは試し読みのできるページへどぞ
作品を楽しむための致命的なネタバレは致しませんが、一才ネタバレせずに紹介するのもまた困難なので、何も知らずに作品に殴られたい方は試し読みをどうぞ。
一巻の内容がサクッとネタバレ込みでまとめられたマガポケの記事はこちら
この作品、マジで全然バズってない。
たしかにキャラクターデザインやネーム力はまだまだ伸び代があるように思うんですが（何様？）
それを差し引いても 超おもしろいのに。
魔物を倒すのではなく、魔物も人間も生かす道を
この作品の素晴らしいところは、
天から与えられた武力のある勇者が、
自らその武力を使わず、
争いでなく『双方の利になる』ことを目指して
魔物と共存することを勇者本人が選んだところ。
作中で本人も口にしていますが、
このルキオラという主人公、
めちゃくちゃ強欲です。
全員を幸せにしたいから、
魔物すらも守ってみせたい。
だからこそ、貿易という形でどちらも勝たせる。
当たり前に困難な道を選ぶ彼女の様子がたまらなく良かった。
お金の重みは、命の重み
自分が好きなのが３話です。
今まで命のやり取りをしていた彼女が、
「経費報告書」を書くだけの回です。
グッダグダな報告書を書き、
怒られ、計算の面倒さに打ちのめされ、
（銀の変換レート18.6とかこれを計算機無しでやるのつらすぎるやろ…）
とか無駄に感情移入します。
だって報告書に筆算書いてんだよ？
計算するだけでどれだけかかるんだよ…
それでも、彼女に響いたのはこの言葉
「…無意味な飲み会も難所で人心を動かす潤滑油になると信じているから我慢するんです！！」
経理部の叫びすぎる。
さっきの言葉で奮い立てるのえらすぎない？
と思いつつも、やはり経理部長の言葉に一社会人である私は
「そうだよなあ…使途不明の会計なんか一ミリも出せないもんなあ…」
と思うのです。
これが、少年漫画では絶対に出せない味になっているし、今後も会社員としてのルキオラの苦悩と成長をたのしみにしつつ。