仕事に没頭し、目に魂が宿ることに。その先に、広島への深い思いが植え付けられる。
24時間(ちょっと大げさ、)、仕事、お客さん、会社のことを考えていて、他のことを考える暇がなかった。
(いまでもよく分かっていないが、おそらく、ゾーンに入っていたのだろう)
赴任半年後には、上司やお客さんから、マサトシ君変わったね、
目に力があるね、真剣になったねと言われるようになった。
我ながら、よくできた(休みなく働くなんて、)なぁ、と感心してしまう。
分析してみると、
・大好きな広島だったこと
・広島で出会った方々が、応援して(鍛えて)くださったこと
この2点は大きい。状況を振り返ると、
・単身で広島に飛び込み、退路を断った赴任だった
・やるしかなかった
・土地、人(広島県、広島人)との相性が良く、水が合った
偶然(もしかしたら必然?)の要素があったのも事実。
性格(性質)的に、
・直感を信じる傾向
・素直さが(自分では)あると思う
・まず、やってみようと思う
・(そこそこに)ストイック
・情に厚い
マイナス要素として、
・緻密さが足りなかった
・粗削りだった
・経験不足だった
・生意気だった
・失礼なところがあった
・常識外れだった
ほんと、(当時は)しょーもない(よく、言われました、)人間、営業マンでした、、。
それを、広島が、広島で出会った方々が、厳しく、指導してくださったおかげで、まっとうな人生を送れる人間にしてくれたと思っているのです。
徳を高める重要さ、商売、人生の厳しさ、一般常識、、
心の奥底に刻むことができました。本当に、感謝です。
広島赴任は、6年半続いたのだが、
途中で、広島の営業所は閉鎖、大阪へ異動となり、最終的には、
業界再編の動きもあり、大手企業に買収され、退職を決意することになる。
退職後、関東に戻り、結婚し子供も生まれ、家も買い、前職では取締役を任され、充実した人生を送れるようになった、と思う部分はあったのだが
埋めきれないなにかを感じながら、生きていた。
歳も50を超え、おそらくこのままでも、それなりに幸せなんだろう。
これでいいの?
この、満たされない思い、これでいいの?がでてきてから、
広島に行きたい(戻りたい)、自分の人生の恩返しをしたい、という気持ちが湧き出て、吹き出してきた。
そこから(少しずつ)広島帰還、移住の準備を(こっそり、自分だけで、)進めることにした。
家族にも、会社にも、友人にも、内緒で。。
(続く)