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中国ではデザインの力が信じられていたという話

先週末、トランジットを利用して約二日の間、北京に滞在しました。
ざっくりとした言い方ですが、広場とか、建物とか、道路とかむっちゃでかい。

ワンピースの海軍本部のような正陽門から、ちょっと飛ばして
天安門広場、天安門、紫禁城とあるがやたらめったら広いです。
何万人と来てももれなく収容できる広大な敷地は、これでもかと当時から現代に続く国家の威厳を見せつけられてきました。
(写真はラストエンペラーでも描かれていた、王のみが歩ける道と広場。
人の数と、余っているスペースに圧倒された。)

以前に少し中国の仕事をした時に感じたことでもあるが、
大昔から莫大な人口とあの広大な土地を治めるとなった時に、
どれほどまでに君主の権力の強さが必要とされたかはとてもではないが想像が及ばない。
勝手な想像ではあるが、空を覆うほどの絶対的な龍の存在や、
神の子孫で天命によって治めるという天子という存在を作ることで、
つまり人知を超えた絶対的な存在によってあの土地と人を治めてきたのではないかと。

もちろん世界各国、文明の成り立ちとともに、宗教の政治利用などなかった話ではないが、
まとめ上げることと、力で力を抑え込むニュアンスの違いを意図していることをご理解いただきたい。

そんな文化背景を感じたのちの、国を象徴する天安門広場と紫禁城を見ると、
改めてデザインや芸術の持っている力を感じた。
逆を言えば中国ではそれほどまでに、デザインや芸術が信じられているということでもある。 

そんな大層なデザインができるわけではないが、
デザインの力を信じてくれているクライアントのために、
またデザインの力を信じてもらえるような働きができるように頑張ろうと思った次第です。

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