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AMRiTA/アムリタ
2021年11月14日 10:58
今の住まいに移り住んで12、3年。不動産屋さんに案内されて目に入ったのは、通りの角を曲がって川に向かうゆるやかな上り坂に花びらが舞う満開の桜の並木。その光景を車から見た瞬間、ああきっと、これから見る部屋に住むことになるんだなぁと根拠もなく確信した。当時の私はとっても生きることに疲れていたけれど、そう言う感覚は、かろうじてまだ保たれていた気がする。案内された部屋のドアを開けベランダの窓