見出し画像

突然のお別れ

いきなり介護、しかも両親が始まって、あっという間に、お父さんが逝ってしまった。

大晦日の朝。
7時過ぎに「おはよー」っていつも通り声をかけて、8時過ぎ、訪問看護も年明けまでお休みだし、見よう見まねで清拭してみようかと熱いお湯をバケツに汲んでお父さんの部屋に行ったら、唇が真っ青で。
すぐに訪問看護師さんに電話して、その間に少し吐血して、ベッドから下半身が落ちそうになってるお父さんに「大丈夫、大丈夫、大丈夫だよ。もうすぐ看護師さんが来てくれるから大丈夫」って背中をさすって。
ほどなく看護師さんが来てくれて、お父さんの様子を確認して「このまま逝かれるかもしれない。連絡したい人にすぐに電話した方がいい。」って。

それから、慌ただしく兄と妹と親戚に電話して。
認知症の母を呼んで。
呼んだはいいけどよくわかってなくて。

あれよあれよという間に、見たことない目をした父がいて、その後目を閉じて間もなく、看護師さんが呼吸と心臓を確認して、「先生に連絡しますね。」と。

先生を待つ間、親戚が駆けつけてくれて、お父さんの周りに集まって声を掛けてくれた。
その時、お父さんは多分もう心臓も呼吸も止まってた。

先生が来てくれて、9時43分、死亡を確認してくれた。

あっという間。

お父さんは、傍から見るにさほど苦しんではいなかったように見えた。

今朝、「おはよー」って言った時はいつも通りだった。

その後、お味噌汁を作って、お父さんのいる離れを見たら電気とテレビが付いていて、いつも通りだったのに。

そして今日、お葬式が終わった。

なぜか泣けないの。
号泣したいのに、泣けなかった。
思い切り泣きたいはずなのに。

亡くなった直後、枕元に吐血した血液のついたついたメモ帳を見つけた。
入院中から何かを記録してたメモ帳。

中を見たことはなかったけど、見てみたら、体重とかその日の治療の記録が書いてあって、後ろのページに私宛のメッセージを見つけた。

退院前に書いたであろうメッセージ。

ありがとうって書いてあった。

9月に入院してからの日々、在宅療養に踏み切ってからのドタバタの3週間、私、がんばったよ。
お父さんはそんな私をしっかり見ていてくれてのかな。

いまの私に出来ることは、精一杯やれたかな。
親戚と友達の力を借りて。たくさん助けてもらって。

これからはお父さんの分まで、お父さんの代わりにお母さんを支えていかなくちゃ。

そんなことを考えていたからなのか、泣いたら本当にお父さんが死んでしまったと実感してしまうからなのか泣いてはいけないモードに入ってしまった。

本当はゆっくり泣きたいのに。
怖くて泣くのを堪えてしまってるのかな。

やばい、やばい、やばい、私。




いいなと思ったら応援しよう!