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【purple: 002】 雨に魔法をかける

わたしが魔法を習ったのは、ペルシャ国において。その人は90歳近くで、文学の名誉教授だった。

大事そうに教えてくれた。

「文には2種類がある。現実を変える力があるものと、そうでないもの。」

前者は魔法と呼ばれるものですか?と私が聞いて
その通りですよ、とお茶目にウインクしてるみたいな返し言葉を言われた気がする。
(具体的に記憶から思い出せないけどそういう会話をしたはず)

同じ文では文でも
ひとつは、雨を甘くする
もうひとつは、ただ、雨が降っている

ひとつは、人に笑顔を輝かせる
もうひとつは、ただ、人が笑っているーー

魔法をかける文というのは...

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ここから有料!ってやるやつ?(´∀`*)
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(無料ゾーンが続きます永遠に)

「雨よ甘くなれ」
「あなたがわたしといて幸せでいてくれたらうれしいな」
「世界よ輝け!」
「あなたといたら、私はこれまでに一度もやったことのないことでもきっとできる気がして心強いの、ありがとう」
「世界中が光り輝き出すよ!」
「あなたがもっともっと幸せになりますように」

こういうのが魔法なんだって。

逆に、魔法じゃない文は、
「今日は雨が降った」
「外は雨のようだ」
「雨は明日もやまない見込みだ」
「雨が上がった」
「明日は雨だろう」

でも、同じ雨でも
「明日は雨になりますように」
と言えば、これは現実に作用する。

雨がどこかで、そっと、聴いているから🍬

(これは、まさか外国人が言うとは思わない、少しドキッとする繊細な知覚と、外界に対するセンサーの設置。
でも、日本人なら古来から馴染みがある感じ方。
同じ感じ方を、ペルシャの詩人もしているときがある。ビルの窓ガラスが泣いてる、とか。
詩情を解像する繊細な目線は、シルクロードを挟んで、とても似てるんだ。)

言葉は現実を変えていく。
その人の真実をつむいだ言葉だけがきっと、現実を真に変える。

「わたしの魔法が届きますように」ウインク

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