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一日一善って知ってる?
一日一善の意味
意味は「一日に一つ善行をして、それを積み重ねること」です。
「善行(ぜんこう)」とは「善(よ)い行い」という意味で
道徳的にかなった行為を表す言葉です。
一日一善の由来
「一日一善」は、仏教の「六度万行(ろくどまんぎょう)」を
語源とする言葉です。
六度万行は、六波羅蜜や六度ともいわれます。
六波羅蜜と聞くと、それにちなんで名づけられた
京都の六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)が有名ですよね!
その近くの地名は六波羅と呼ばれるようになり
承久の乱の後には、六波羅探題(ろくはらたんだい)という
鎌倉幕府の出先機関が置かれました。
話を戻しまして、この「六度万行」とは
お釈迦さまが
「幸せになるにはこの6つの徳を積みなさい」
と教えてくれている教えになります。
六度万行とは
「六度万行」とは、次の6つの教えのことです。
布施(ふせ)
持戒(じかい)
忍辱(にんにく)
精進(しょうじん)
禅定(ぜんじょう)
智恵(ちえ)
昔の言葉なので、わかりにくいと思いますが、今の言葉でいうと
布施…親切
持戒…言行一致
忍辱…忍耐
精進…努力
禅定…反省
智恵…修養
ということです。
仏教の根幹と六度万行
仏教の根幹は、因果の道理です。
お釈迦さまの一生涯説かれた教えは、
因果の道理から外れたものはありません。
根幹が分からないのに、枝葉が分かるということはありませんから、
因果の道理が分からなければ、仏教は一切分かりません。
では、因果の道理とはどんなことかというと、
「すべての結果には必ず原因がある」
ということです。
これには万に一つ、億に一つも例外はありません。
まかない種は生えませんが、まいた種は必ず生える、ということです。
善因善果ぜんいんぜんか
悪因悪果あくいんあっか
自因自果じいんじか
善い種をまけば、幸せな現実が
悪い種をまけば、不幸せな現実が引きおこされる。
自分がまいた種は、自分で刈り取らなければならない。
ということです。
6つの善を教えられたワケ
あまりにも学ぶべきたくさんの善があると、
私たちは学ぶ気が起きなかったり、
学ぶのに時間がかかりすぎて、人生が終わってしまったり、
学んでも、知った気になって結局何もしなくなったりしてしまいます。
そのためお釈迦さまは、ありとあらゆる善を6つにまとめて、
六度万行を教えられました。
何と言っても一番大事なのは実行です!
実行しなければ結果は現れませんから、
今日からやってみましょう!
一日一善の実践方法
一日一善を始めるのに特別なことは必要ありません。
日常の中でできる、小さなことからスタートしてみましょう!
例えば、
・電車で席を譲る
・「ありがとう」を伝える
・道端のゴミを拾ってみる
・落とし物に気づいたら声をかける
・困っていそうな人に声をかけ、必要に応じて手伝う
・道を譲る (車の運転中や狭い道で徒歩ですれ違う時など)
・口角を上げて穏やかな表情で過ごす
など、いろいろあります。
まとめ
一日一善は、毎日の生活の中で気軽に取り入れることができる習慣です。
自分の心を豊かにし、周囲にも良い影響を与えることができます。
今日から、ひとつの善い行い始めてみませんか?