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ウィーン旅行3日目
雪景色に包まれたシェーンブルン宮殿とクリスマスリースを探し求めて
旅の目的は有名作曲家のお墓参り、ウィーン市内で開催しているクリスマスマーケット巡りそして美術館巡りです。
「カールスプラッツ駅」
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この日のウィーンは雪模様。サラサラと舞う雪ではなく、少し水分を含んだ重たい雪が街を覆い、道路はシャーベット状になっていました。足元に気をつけながら、まず向かったのは「カールスプラッツ駅」。
ウィーン分離派を代表する建築家、オットー・ワーグナーが手がけたこの駅舎は、アール・ヌーヴォー様式の傑作です。ちなみに、グスタフ・マーラーの家の設計もワーグナーによるもの。彼の建築はウィーン中に点在し、その一つ一つが街に独特の雰囲気を与えています。
「シェーンブルン宮殿」
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カールスプラッツ駅から地下鉄U4に乗車し、約10分ほどでシェーンブルン駅に到着しました。降り続く雪はシェーンブルン駅に着いた後も止むことなく、傘を差して徒歩で宮殿へ向かいました。雪景色のシェーンブルン宮殿は幻想的で美しく、写真に収めようとしましたが、期待していたような一枚は撮れませんでした。それでも、目の前に佇む壮麗な宮殿の美しさは写真では到底伝えきれないものでした。
チケットは「Sisi Ticket」を選択し、宮殿内を見学しました。日本語のオーディオガイドが大いに役立ち、世界史で学んだ名だたる人物たちが過ごした各部屋を巡ることができました。
絵画や天井画、豪華な調度品、そして手入れの行き届いた宮殿内はどの部屋も見応えがあり、その美しさには感動しました。ただ、豪華さに圧倒され、途中から少し食傷気味に…。次回訪れる際は、オーストリアや世界の歴史についてもう少し学び直してから訪れたいと思いました。
宮殿を出た後は、敷地内で開催されているクリスマスマーケットへ向かいました。しかし、雪が降り続き足元が悪く、とても寒かったため、今回は見るだけにとどめました。その後、途中で立ち寄ったスーパーマーケット「SPAR」でゼンメルという丸いパンとクロワッサン、果実のつぶつぶ入りオレンジジュースを購入。ホテルの部屋でのんびりと昼食をとりました。このオレンジジュースはとても新鮮で美味しかったので、日本に帰国後、同じものが販売されているか調べましたが、残念ながら見つけることはできませんでした。しばらくの間、このオレンジジュースが恋しくなったほどです。
「再訪 ウィーン市庁舎前のクリスマスマーケット」
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午後は、再び初日に訪れたウィーン市庁舎前のクリスマスマーケットへ。
前回写真を撮りそびれた場所で記念撮影し、クリスマスリースを探して屋台を巡ります。クリスマスリースはどれも可愛くて美しいものばかりで思わず購入したくなるのですが、購入できない理由があります。
それは「松ぼっくり」です。ほとんどのクリスマスリースに付いているこの「松ぼっくり」、日本に持ち帰るには植物検疫が必要となってしまうのです。そのため、松ぼっくりがついていないクリスマスリースを探すことにして、ケルントナー通りへ。ようやく雑貨屋で家族へのお土産にぴったりのクリスマスリースを見つけることができました。時刻はすでに17:30を過ぎており、そのまま初日に訪れた「カフェ ラントマン」へ向かい、グラーシュ、濃厚なチョコレートトルテ、ウィーン名物のメランジェをいただきました。その美味しさにすっかり満足し、幸せな気分でカフェを後にしました。
こうして、ウィーン3日目が終わりました。残すところあと2日…。楽しい時間が終わりに近づいていることに、少し寂しさを感じ始めた夜でした。