11/12禁酒のはじまり

禁酒の始まりはiPhoneを海へ落としたことから始まった。
朝釣りへ行く。朝といってもまだ暗い。自宅からカブで30分。ちょっと寒い、これからがサーフでヒラメのシーズン。バイクだからちょっと着込んで寒さ対策と、腰まであるゴム長靴であるウェーダーを荷物最小化のため履いていく。車と違ってアレもコレも持っていくことができないため、覚悟を決めてタックルを絞り込み小さなバックに納めなければならない。目的地へ到着し、早速タックルを組んで暗いうちから釣り開始。当たりがあるが乗らない。魚はルアーに触ってきているが針にかからない。明るくなって隣がボラを釣った。外道のボラはやる気のなくす魚種だ。外道とは狙った魚以外すべてである。ポケットにあるバイクの鍵を確認する。これを落としたら家に帰れない。今日の波足は少し長く力強い。おそらくボラのアタックがあるが、ヒラメの反応はない。もう何でも良いから釣りたい。青物の回遊の可能性もありそうだ。青物というブリ族は最高級外道である。少し後ろに置いてあるクーラーボックスで途中休憩をしながらiPhoneで戦国ゲームのミッションをこなす。暑い。上着を脱いで厚着していたトレーナーを脱いだ。上着もいらない。小さなクーラーボックスの上へ置く。もう夜明けから1時間以上は経っている。ここから30分ほどで満潮を迎える頃でヒラメ激アツタイムの突入だ。気を入れなおして頑張る。満潮後1時間が経過し、納竿という終焉を遂げなければならない。今日も頑張った。しかし報われなかった。ワイヤレスイヤホンに曲が流れていない。リプレイしてなかったのか確認しようとiPhoneを取り出しそうと右ポケットを探るがiPhoneがない。上着にiPhoneを入れたままなのか確認したがiPhoneはない。波打ち際を探すも見当たらず。砂浜の足跡は私がバイクから来た足跡だけのため盗難は考えられない。やはり釣りの最中に落としたか。かれこれ2時間ほど探し、諦める。波打ち際でiPhoneを落とした場合、浮きはしないが引き波で引きずり込まれるだろう。ワイヤレスイヤホンのiPhoneとの同期の音がしないため、もうiPhoneはワイヤレスイヤホンと距離が離れたか水没でダウンしたかのどちらかだ。汗だくで方針状態がしばらく続いた。

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