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不払い損保ジャパンと交渉忘備録⑤「アクアの件」
前回からのつづき
代理店のI社長へ期待していた仲裁は決裂に終わり、会ったこともない車両課の課長やら担当アジャスターI損に憎しみを抱いて過ごしていた
今日は11月15日、夕方会社の電話が鳴る
損J「アジャスターのNと申します。M工務店さんのアクアを明日立ち合いに伺います」
W「M工務店さんのアクア?あ、それはもう納車してるよ。なんで今更立ち合い??」
N損「え?立ち合い依頼がありましたのでお電話しました。納車、ということは修理完了されたんですか?」
おいおい、損Jどんな話になってんだよ、と思いながらN損に経緯を説明した。
M工務店のアクアは令和6年8月上旬の事故だ。その時はお盆前という事もありすぐに車を預かることが出来ず、走ることに支障が無いよう簡易修理を施していったん車を返し、後日預かることでお客様に了承してもらった。経緯をサービス三課と打ち合わせたところ画像伝送で進めましょうとなりOアジャスターが担当になる。O損には損傷画像を送り、修理内容を打合せして了解を得た。このアクアはM工務店の社長営業車でもあり、短期での修理要望があったため事前に交換部品を取り寄せて9月1日に1泊2日で修理納車した、という車であった
W「だから、かくかくしかじかで、写真と見積りはすでに送ってるよ」
N損はいったん電話を切り、写真や見積りを確認してすぐに電話をくれた
N損「協定お願いします。では、いただいた見積りから調整して○○円でいかがでしょうか?」
提示された金額とこちらの希望金額をすり合わせて修理費協定完了
他人が打ち合わせた車を協定するのはやりづらい事かとN損に同情する。
まして損Jと揉めているW工場だからなおのことだ。
N損が伝票云々をどう切り出してくるか様子をうかがっていた。
N損「あのー、できればでいいのですが途中写真とかあればお願いします」
関西訛りのN損は思ったより謙虚に写真の提供をお願いしてきた。
「んー、あれば送っておくよ」と言って淡白に電話を切り、最近の「出せ出せ損J」へ協力する気もなかった。とりあえずスマホの写真フォルダを見ていると分解した時の写真が5枚あった。
そしてN損のほんとかウソか分からない謙虚さに揺らいでしまい、遅い時間に画像を送信した。
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翌日、11月16日
突然損Jのアジャスターと一目でわかる格好で、初めて見る顔が来た。
N損「昨日協定させてもらったN損です。追加写真ありがとうございました」
アジャスターがアポなしで来ることはほとんど無く、何事かとびっくりしたが、用件はこうだ
N損「分解した写真を拝見したところ、協定した見積書に計上されてない部品がありました。昨日の協定額に追加しますので部品を追加した見積書をもう一度送っていただけないでしょか?」
アポなしで来てビックリ、追加協定の提案でビックリ、どうした損J
保険会社はなるべく保険金を抑えたいので、こちらが提示していない部品代を「どうぞどうぞ」と追加することなんてまず無いから驚きだった
私は短期修理だったから事前に損害が分かる部品だけで修理を済ませたこと、追加部品はそのまま使用しても走行に支障は無いから交換しなかったとM工務店と了承したこと、を伝えたが「見積りに追加してもらっていい」とのことだったので「交換していない部品代はM工務店へ返金する」とN損へ伝えた。
結局昨日協定した○○円+使ってない部品代で協定となるが、N損へ「金額は任せるから」とだけ伝えてその日は終わる、つもりだった
用事が終わったなら帰ればいいのに、何か言いたげである。
普段、アジャスターを見送ることは無いのだけれど帰りを促す意味で一緒に事務所を出た
何か言いたげであったことと、突然担当になったことに同情の意味も含めて
W「うちと損Jの事、何か聞いてる?」
軽くジャブを打ってみた。損Jの中でうちがどういう話題になってるかにも興味があったからだ。
それから奴は何分いただろう。今回の損Jの対応について持論を語りだした。「工場さんに伝票出せって、明確な理由無いのに何でもかんでも言うのはおかしい」だとか「ビッグモーター事件のあとから、必要以上に事実確認を求めるからアジャスターはたまったもんじゃない」とか。
こつんとジャブを打ったらワンツーワンツーと連打が返ってくる
工場にとって話の分かるやつだ、とも思えるが昨日初めて話をして今日初めて会う奴の持論ははっきり言って信用しがたい。
そして自分のいる車両損害調査課の愚痴や上司の愚痴も漏らしていた。
うん、なんかあぶないやつ
そしてその印象は後にあらためて分かることになる
つづく