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博多に行ってみる③

チェックインを済ませて向かうのは、ホテル裏のとあるマンション。ここに今日の私の相棒がいるはず。
旅行の計画を立てる中で知った、チャリチャリというシェアサイクル。博多駅からホテルに向かう道中でも何台もすれ違った。

事前に登録は済ませていたので、QRコードを読んで解錠すればGO!のはずだった。しかし何度読んでも解錠しない。そのうち、スマホ本体が異常に熱くなってることに気付いた。
それが原因か?と思い、アプリのポートマップでコンビニを探して、移動した。

猛暑の対策のためか、近頃のコンビニでは凍ったペットボトル飲料が販売されている。これを購入して、スマホを冷ます。熱を持ったスマホに凍ったペットボトルを当てるのが、良いのか悪いのかは分からないが、背に腹は代えられない。平熱に戻ったスマホは無事にチャリチャリくんを解錠して、私を目的地に向けて運んでくれた。

福太郎本社売店

私を博多に呼び寄せたのは、テレビ番組で紹介されていた「明太子フランスパン」。いくつか取り上げられたうちの一つが「福太郎」。こちらに来るのを、心底楽しみにしてきた。おやつ用のこわれの「めんべい」も一緒に購入して、店内のイートインで食べる。
なるほどね、確かに違う。しっかり明太子の味がする。上に塗られたソースの量がそもそも違うのだ。これまで食べてきたものとは全く別物だ。

念願の明太子フランスパン

ゆっくり休ませてもらったので、次に向かう気力回復。近くのアウトレットモールを目指す。建物の中は、空調のおかげで過ごしやすい。地元のスーパーとは違うため、普段見ない商品を見つけてはテンションが上がる。気温が高いので遠慮したが、お弁当類が種類も多く、お安いのが羨ましい。ホテルに近ければ、間違いなく購入している。
出口付近に人だかり。何事か?と思ったが、理由はこれ。

定刻になると動き出す

でも、私の目的地はここではないんだな。もう少しだけ歩く。

見えた。

中原採種場

博多の伝統野菜のひとつ、「かつお菜」の種を買いに来たのだ。

しかし、ずらーっと並ぶ種を見ると、あれこれ欲しくなる。これ、通常運転。結局、予定外の数種類の種も求めて帰る。

暑さと、見知らぬ街にいる高揚感と緊張感。思った以上に疲れていて、普段より特別多く歩いたというわけでもないのに、既に脚が痛い。帰路は、再びチャリチャリで戻ることはせず、JRで博多駅に出た。

疲れは思考力を低下させる。
せっかくの博多らしい美味しい食事が出来るお店が、探せばあっただろうに、取り敢えず空腹を満たすもの、明日の朝食、アルコールを抱えて部屋に戻ったら、もう外に出る気力は失せていた。


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