さざえ 【詩】
さざえ ( i )
遠くから聞こえるのはさざえが打ち上がった音
さざえを打ち上がらせた波は得意気な顔をしている。
そこへが雨が落ちてきて、さざえの甲羅をコツコツ叩いてる。
さざえ ( ⅱ )
さざえが岸辺に打ち上がったその次の日は快晴でした
松の木々が揺れ、ビーチは人の気配もなく穏やかでした。
カニの群れがやってきて、さざえを鋭利な手でついばむも、
のどやかな時間が流れていました。
さざえ( ⅲ )
さざえの凹凸の表面には
平たい小さな魚がへばりついていました
私は不思議に思い、その魚をさざえから引き剥がし
目を凝らして見ると、それは魚ではなく小さなニンフ
優しい眼差しは私の目の奥を捉えていました。