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【日記小説】たましいの不在

2023.2.5

魂が抜けた感じがする。
身体が今まで体験したことないほど軽く、本当に魂が抜けたのではないかと疑っている。
魂が自分の中に宿っているかいないかは自分ですらわからない。そもそも魂とは何なのか知っているつもりでも知らない。
生きている心地を与えてくれるものだとしたら、生きている心地がしないから魂はどこか飛んで行ったのだと思う。
魂はなぜどこかへ飛び去ったのかわからない。
けれどバイトの帰り、四条大橋を渡っていたら、ふと思い当たることがあった。
今日はとても天気が良く、春の陽気がする。天気が冬から抜けようとしているのが、体に軽さをもたらしてくれたのかもしれない。もう春が来てしまうのか。

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