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Proximity[セルフライナーノーツ]

Proximity が最初頭にポップしたのもちょうど散歩をしている時で、新御徒町の佐竹商店街のあたりを歩いている時だったか。

メインのフレーズが1番最初に思いついて、頭から離れなかった。
このフレーズをマレット系の楽器で鳴らすこと自体が最初からイメージがついていた。

そこからトロピカルハウス調のアレンジにしようとしたら案外すんなりハマり、自分でこんな曲がかけたことに驚いている。
ずっとバンドをやってきたこともあり、個人的には今まで書いたことのないような曲になった。


歌詞の中心に置いているのは「距離感」について。

何事に対しても、自分の心の適切な距離感というのを保つことは難しいと実感している。
しかも頭でわかっているようで、無意識のうちに不健康な距離感になっている事柄がとても多い。

大抵の場合、無意識の内に「近過ぎてしまう」のだと思う。
近過ぎると、傷付き易くもなる。

例えば、自分自身と仕事の距離。
自分のした仕事、成果物を、自分自身だと思い込んでしまう。
その仕事が否定されたり、上手くいかないと、自分の人格が否定されているかのように感じられてしまう。

例えば、劣等感との距離。
手放したいものなのに、なぜか反対に握りしめてしまう。

例えば、人からの期待との距離。
答えないといけないってプレッシャーが顔の前に張り付いて、正しく何も見えなくなってしまう。

例えば、組織との距離。
強い重力で引きつけられれば、地面に押し付けられるように傷つくこともあるが、ただ同時に安心感も得られる。

そして、自分自身との距離。
結局他人の眼が気になって、過度に自分を律しようとする自分が1番の敵だということにも気付いている。

I guess I’m finding something hurt me and take precautions
All the time I try to fake it
Cause I don’t want to be hated

I’m afraid to come under fire or to be acclaimed
Equate what I am with what I made unconsciously

I don’t know how to be alright
Can’t help clutching some Inferiority
I wake up with what chokes on me
Always it stands up In Front of me
Only In my head I make fun of me
I know that’s my own worst enemy
From Inside I realize
Somehow I maintain Proximity

I’ve always caught uneasiness I have to live up to expectations
And It’s In my face
Too close to see

I need a little bit of Gravity that bring me down to the ground
Cause It could hurt me
And It could give me some security as well

I don’t know how to be alright
Can’t help clutching some Inferiority
I wake up with what chokes on me
Always it stands up In Front of me
Only In my head I make fun of me
I know that’s my own worst enemy
From Inside I realize
Somehow I maintain Proximity


多分ボクはボクを傷付ける何かを探しては予防線を張っている
いつだって誤魔化そうとする
嫌われたくないから

避難の的になるのも喝采を浴びるのも怖いんだ
無意識のうちにボクの作ったものとボク自身を同一視している

どうすればいいかわからない
劣等感を握り締めしてまう
何かが息苦しくて目が覚める
それはいつもボクの目の前に立ち塞がる
ボクは頭の中でボクを茶化してしまう
そいつがボク自身の最大の敵
内側からボクは気付いている
なぜか近づいていってしまうんだ

期待に応えなきゃいけない不安をずっと抱えていた
それはボクの目の前に張り付いて
近すぎて見えない

ボクを地面に押さえつけるような
ちょっとした重力が必要なんだ
傷付くかもしれないが
安心感を与えてくれるかもしれないから

どうすればいいかわからない
劣等感を握り締めしてまう
何かが息苦しくて目が覚める
それはいつもボクの目の前に立ち塞がる
ボクは頭の中でボクを茶化してしまう
そいつがボク自身の最大の敵
内側からボクは気付いている
なぜか近づいていってしまうんだ

written by Satoru Kitajima




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