私のリズムを忘れていた。
この1,2ヶ月間、リズムが狂っていたなと思う。
狂っていることにも気がついていなくて、何とか自分のリズムを保とう、保てていると思っていた。でも、今思い返してみると狂っていたなと思う。「なんかいつもの長月さんじゃない」と言われて、その時は「そうかなあ」とあまり自覚はなかったけれど、やっぱりいつもの私じゃなかったらしい。具体的に何が、とは言えないのだけれど。私のリズムは確実に狂っていた。
寒さがずいぶん和らいで、のどかでぽかぽかした陽気で、「ああ春だなあ」と、自分がただそれだけを考えていることに気づいた。心が良い意味でくたっと力が抜けている感じで、とても心地良かった。あ、私のリズムが戻ってきたかも、と思った。
どんなに自分のペースを保とうと意識していても、また保てていると思っているつもりでも、周囲から影響を受けることは避けられない。影響を受けること自体は全然悪いことではないし、そのことによって成長できた部分もあるとは思う。でも、成長って、こんなに自分の心を犠牲にしてしんどい思いをしないと得られないものなのだろうか。成長と引き換えに大切なものを失うことにつながらないのだろうか。組織を機能させるために一部の人間が犠牲にならなければならないというのは健全ではないと思う。善良な人が消耗していく姿を私はもう見たくない。
もうとっくに、個人の変化によって解決を望める時期は過ぎていて、もし仮に、個人がその態度や言動を改めることができたとしても、わだかまりが消えることはないでしょう。なかったことにするにはあまりにも灰汁が強すぎる。
あるいはそんなに深刻に考える必要のないことなのかもしれない。深く考えずに、ビジネスライクに淡々とやるべきことをしていけば十分かもしれない。何を言われようが受け流してさらさらと。
でも、そうやって機械的にやるにはいかない部分が多分にあるから厄介なのだ。そういう厄介さを乗りこえるために、「徒党を組む」という心持でいるのが良いのかもしれない。別に良からぬことを企んでいるわけではないのだけれど、それぐらいのアグレッシブさを内に秘めておく方がいざという時に闘える気がする。
徒党を組むモードと通常モードに切り替えるスイッチをうまく使いこなせるようになろう。自分のリズムを忘れたくない。