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noteを始めて3年を振り返る

数日前、おもむろにnoteを開くと3周年の通知が。

通知は撮り忘れたのでこちらを

思えばこの3年間、なかなかのスピードで駆け抜けてきました。
良い機会なので、noteを始めてから今までを振り返ってみることにしました。
まずはこれまでよく書いたテーマや自分にとって印象的な記事から、3年間で成長したことを振り返ります。

2020年、noteを始める

記念すべき初記事。

ここから遡ること1ヶ月弱、120人の仲間達と市民ミュージカルのステージに立つというなかなかに変わった経験をした私。
舞台を終えた後も自分なりに表現活動を続けていきたいと思い、noteを開設したのでした。

人生で一番といってもいいほど、自分が大きく変わり、人として成長することができた半年弱。
詳しいことは少しずつ記事にしますが、様々な人との関わりの中で、自分とは異なる個性を受け止めることができるようになり、ステージに立って観客から自分達の輝いている姿を見てもらう経験をすることによって、言葉にしようのない自信が生まれました。

そんな自分の変化や人間関係について考えて、文章化することで、自分の今後の方向性を整理したい。
そして、変わりたいけど変われない、自信が持てない人たちが記事を読んだときに、何かのヒントや気づきをもたらすことができたらというのが目標。

・・・などとかっこつけたことを書いているのだけど、今書いている記事の方向性と全然違いますね。(今はもっぱらファッションとアート)
年月が経つと書きたいことは変わるものなのだなあとしみじみしてしまいます。
一方で、書くことで何かを表現したい気持ちはぶれていないとも感じます。

まもなくコロナ禍に突入

市民ミュージカルの縁で出会った仲間たちとの交流を楽しんでいたのも束の間、コロナ禍が始まり人と交流する機会は途絶えてしまいます。

4月からは希望していた職場に配属される予定だったのですが、厄災に思いっきり巻き込まれ、異動は延期に。
代わりにコロナ対応で人手不足となっている職場に出向することになりました。
出向前は不安で仕方がなかったのだけど、実際やってみたら心からやりがいを感じることができました。

私の求めていた「誰かの役に立っている実感」とは、身近な人たちの役に立つことであると同時に、今の世の中に必要とされていること、両方が実感できることだと。
仕事に求めることの優先順位をつけるとしたら、「誰かの役に立っている実感」は3本の指に入るくらい、私にとっては重要だということ。

本当にやる気の持てる仕事なら、多少の残業は許せるし、職場とは全然関係ないところで仕事と関係ある話題が出てきたとしても全然嫌じゃない。というか相手が嫌じゃなければ積極的に話したい。笑
これまでは残業大嫌い!プライベート大事!って感じだったけど、意外と仕事人間な自分に気づいてしまった。

本気で仕事に燃えたのはこの時が初めてだったかもしれない。

またこの時期、人とリアルで会うことが半強制的にNG状態となったことで、「誰かと過ごす時間が多く、予定が埋まっていることが良い」という思い込みを外すことができました。
一人の時間を肯定できるようになったことで、随分と気持ちが楽になったように思います。

一方、一人でいることが苦にならないので、ちょっと気を抜くとずーーっと人と会う予定を入れなくなりがちです。
今回過去記事を振り返ってみたら、「一人の時間が欲しい」と2、3回くらい綴っていました。
でも一人の時間が長くなりすぎると露骨にコミュ力が下がるので、仕事で人と会話する、プライベートで人と会う予定を意識的に入れるなども大事だと思っています。バランス難しい・・・。

2021年、自分に向き合う、からのnote空白期間

この頃は、その時自分が関心のあることや考えたことなどを、ジャンルを絞らずに自由に書いていました。
自分に向き合う系の記事が多いです。

ある時は女性らしさに向き合い。

自分の意志で考える好き・なりたいが「女性らしい」人だから、私は女性らしい人を目指したい。
でも、「女性らしい」という言葉を使うと、女性の「あるべき姿」を自分にも他人にも押し付けるようでもやっとする。

主体的に選択したものなら、既存の性別のイメージと同じような姿を選択したっていい。
なりたい姿が既存の性別のイメージに合っていても、合っていなくてもいい。
自分に対しても、人に対しても、その人らしい選択を肯定できる人でありたいと思う。

女性らしさに憧れつつも、ネガティブな感情が強め。
知的な皮をかぶった雫ちゃんがいる気がします。

またある時は他人の感情が気になって仕方ないこと向き合い。

自分が辛くない程度に考え方を変えることはできても、相手の気持ちを察したり想像したりすること自体はやめられない。
私にとっては、息をするのと同じくらい当たり前に、相手の感情や反応が自分の中に入ってくるのです。

相手のことを考えずにはいられないというのは、思いやりがある、気配りができるという長所でもあります。
「丁寧な回答ありがとう」とか「配慮がある言い方だった」と言われるとやっぱり嬉しい。
相手のことを考えずにいられないなら、そのことを無理に変えなくていいのではと最近思うようになりました。

こちらはかなり前向きに捉えられているものの、この個性をどう活かしたらいいのかはよく分かっていませんでした。

その後、note空白期間に突入。

この期間何をしていたかというと、仕事と別の趣味に熱中していました。
趣味の方ではインスタをメインで使っていたので、自然とnoteからは離れる結果に。

仕事の方は、出向期間が終わり元々異動予定だった部署に行くことに。
これまでの職場は前例を踏襲しながら決められた仕事をこなすことが求められてきましたが、新しく配属になった職場では、前例がない中で自分たちで考えながら進める仕事を任せていただきました。
周りの人たちのバックグラウンドも様々で、まるで転職したかのようにガラリと環境が変わりました。

2020年~2021年の仕事の経験は、自分のキャリアを転換するきっかけとなりました。
世の中に必要とされ、自分が心から納得できる仕事に取り組める喜び。
賛否両論ありつつも前例のないことに向き合い、物事を前に進めていく面白さ。

外の世界を知ってしまったことで、前例踏襲で保守的な性格の強い元の職場には戻りたくなくなってしまった。
仕事がひと段落ついた2021年秋、意を決して転職活動を開始。
約3か月の活動の末、無事内定を頂いた企業にお世話になることを決めました。

2022年、怒涛の仕事

noteはファッション一色に。

無事転職を決めた2021年末、仕事を頑張る決意を胸に初めてのブランド品を購入しました。

新しい仕事を頑張る決意表明として、ハイブランドの財布を持ちたい。
(異業種・異職種の転職なので年収は減るけれど、その財布を持つに相応しい自分でいることで、収入面でも楽しさの面でも、今以上を目指したい。)

転職と時をほぼ同じくして自問自答ファッション熱が高まり、noteもファッション一色に変わっていきます。
自問自答ガールズと繋がったことで、様々な記事を読んでファッションや生き方に関する思考が深まるとともに、自分の記事も読まれる機会が増えていきました。

転職後の仕事はというと、業務の範囲が広く量も多い割に人が少なく、残業が常態化してしまいました。
改善点を見つけてもそれを実行する暇がない。
残業は嫌いだし、積極的に業務改善できる仕事がしたいという思いもなかなか叶えることができず、モチベーション維持には苦労しました。

年度替わりにはこれまで経験がなかったチームリーダーにも就任。
面接のときも意欲は伝えていたけれど、想定外に早く就任することになり、やること山積みで余裕がなくなっていました。

仕事で受けたストレスは、強くなりたい思いに変換されていきます。
稼いだお金をファッションに全振りし、全力で自問自答してエモーショナルアイテムをいくつも購入しました。
中でも思い出深いのがバッグを買ったこと。

私の脳内に流れたのは、演歌ではなくレ・ミゼラブルの「民衆の歌」。
これまで頑張って働いて、流してきた血(比喩)と引き換えに手に入れた赤いバッグ。
私はこのバッグを携えて、自由を手に入れるんだ!革命を起こすんだ!
そんな気持ちが音楽になって流れてきたのでした。

バッグを買ったときは鬼の首を取ったような気持ちで、かわいくてクラシカルなデザインのバッグなのに、心の中では「民衆の歌」が高らかに響いていました。

こうして自問自答を進めていくうち、自分のなりたい姿・生き方がだんだんとくっきりしてきたように思います。

女性らしさにも再度向き合ってみました。

自立した強い大人の女性としての魅力。
誰かに媚びるのではない、自分目線でのセクシー。
社会が求めている(と思っていた)か弱い「女性らしさ」に囚われて自分を抑えつけるのではなく、強い面もひっくるめて女性に生まれたことをそのまま肯定し、女性であることを楽しみたい。

誰かのためではなく、自分のために「女性そのもの」を纏いたい。
女であることを、自分であることを、素直に肯定し喜びたい。

世界に心を開き、友好的になることからさらに一歩進んで、男性的とも思われそうな自分の個性をも「女である自分」の一部として表に出していきたい。
私が求めていた「女性らしさ」とはつまり、「自己の開放」と同じことなのかもしれません。

目の前のことに必死で取り組みながら強さを身に着け、自信を身に着けていくうちに、自分の女性性・ありのままをも肯定できるようになってきました。
転職後の仕事は大変だったけど、確実に変化や成長をもたらしてくれています。

2023年、アートへの興味が膨らむ

自問自答を進めてファッションだけでなく生き方にも真剣に向き合っているうちに、やはり私は芸術・文化が好きだという思いが強くなりました。

それなりに勉強ができたからと「普通の進路」を選んだばっかりに一度は諦めた芸術の道。
大人になって仕事の面白さも大変さも経験し、自分自身が食べていける収入はあるからこそ、もう一度芸術分野に携わる夢を追いかけてみたい。

そんな気持ちもあり訪れた直島。
ファッションnoteの合間に初めて書いたアート系の記事となりました。

年初には、アートに関するインプットとアウトプットを増やしていこうと決意。

自分の心が動いたことを文章で表現したいです。
去年はファッション面でエモーショナルなお買い物をするたび、noteで記事にしてきました。
実は去年の秋頃から少しずつ始めているのですが、今年はファッション・モノに限定せず、心動かされた体験を熱く楽しく綴りたい。

感情をキャッチし表現していくために、感性を研ぎ澄ませていきたい。

周りの感情に影響されやすい性質の積極的な活かし方も見えてきました。
相変わらず仕事は忙しく、充分にインプットとアウトプットができている状態ではないけれど、3月になった今も方向性はぶれていないと感じます。

今年になってからは美術展を積極的に見に行き、感想記事を書くようになりました。
記念すべき第一号だったディオール展の記事はnoteのおすすめ記事にも選ばれ、私としてはびっくりするほどのスキをいただきました。

このドレスのディテールを見ている間、私の目は糸や羽毛の一本一本を捉え、高精細・高解像度のカメラのように、時間が止まっているかのようにドレスを観察していた。
そして、あまりに繊細で美しくてちょっと泣きそうになりました。

できることなら1時間くらいこのドレスの前に立ち尽くして、隅から隅まで眺めていたかったです。

(ディオール展、ほんと大人気ですよね・・・早い時期に見に行って記事も書いておいて本当に良かったです。できれば会期中にもう一度行きたい)

まとめ、そしてこれから

noteを始めてからの3年間を振り返ると、仕事と真剣に向き合い頑張った時期であるとともに、自分の本当にやりたいことは何かという問いにも向き合えた時期でした。

仕事の方は相変わらず残業が減らないし、チームリーダーとしてはまだまだ未熟な面もありますが、1年間やっていく中で少し自信もついてきました。

とはいえ、この3年間仕事のウェイトを高めに置いてきたので、そろそろプライベートに軸足を置きたい気分。
これからはプライベートに楽しい予定を入れて、強制的にそちらにエネルギーを振り向ける方向に切り替えていきます。
春からは芸術大学の通信制過程に入学し、アートと書くことを一緒に学びます。

noteを始めた頃は想像さえもしていなかったところに辿り着いたこの3年。
しかしまだまだ通過点とは思っています。
これから更にどう人生を動かしていこうかな。


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