見出し画像

ADHDの取説④

「俺はまだ本気を出してないだけ」

と言っている人はだいたいADHDです。


ある意味でADHDにありがちな思考回路であり、ADHDあるあるの1つです。

こういう思考になるのは実は理由があります。

以前のエントリーにも書きましたがADHDには下記の2つの特徴があります

興味がないことはがんばれない

好きなことには我を忘れて没頭する

ADHDの人は大抵、幼少期に1度は何かに没頭した経験があり、その並々ならぬ没頭のおかげで、平均よりは抜きんでた結果を示すことができます。

そしてそれが社会的に評価されやすい分野、例えば勉強・スポーツ・芸術だった場合、周りの人から羨望の眼差しを向けられ

すごーい!!

と褒められます。

ADHDの人の多くは、このような成功体験を持っています。

その一方で、上述の通り「興味がないことはがんばれない」ので、人並みの結果も出せません。

そして、これらの要素が組み合わさった結果

「俺は頑張ればものすごくできる(成功体験)が、今は本気を出していない(興味がない)から結果が出ていないだけ」

という思考回路に陥るわけです。


世の中の普通の人(健常者)は、やるべきとされることは大体頑張ってやります。

そして、自分なりに頑張った結果、「できた」か「やったけどできなかった」という経験が蓄積されます。

そして、「これはたぶんできない」「俺にはさすがに無理」という風に自分に限界をさだめたりします。


しかし、ADHDは「本気出してやったらできた」と「全くやる気がおきなかった」という経験が蓄積されがちです。

その結果、頭の中で「本気出せばできるはず」という甘い思考から抜け出せない可能性が高い。

もちろん、実際に本気になって成功できるパターンもあります。

この思考回路が「自分に限界を定めない」という良い方向に作用すると、生来の没頭する能力と相乗効果を発揮して目覚ましい結果につながるパターンもあります。

しかし、本気になれないまま時が過ぎ、過去の成功体験の記憶にしがみついてプライドだけは高いダメ人間になるパターンが多々あります。

偉そうに言っている私自身も、この思考パターンに堕ちることがしばしばあります…。


この記事を読んでいるあなた!

もし「俺はまだ本気を出してないだけ」と思っているなら考えを改めましょう。

「本気出せばできる」は「できない」と同じなのです。

本気になれないことは「できない」のと同じだから。

自分の人生を見つめ直し、なんでもいいから「本気になれるもの」を見つけましょう。

別にそれが社会的評価の高いことかどうかは気にしなくても大丈夫。

何かに突き抜ければ、必ず評価してくれる人がいます。

「もう遅い」とか「出遅れた」とか考えている暇があれば、今からでも始めましょう。

没頭しているうちに、必ず自分の持ち味(オリジナリティ)を出せるようになりますよ。

これからの世の中は、好きなことに没頭できる人間が最強。

って有名なブロガーが言ってた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?