ざるにい

とあるADHDが趣味でやってる雑談のような書き物。 https://twitter.…

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とあるADHDが趣味でやってる雑談のような書き物。 https://twitter.com/ADHD_PhD_re

マガジン

  • 学問こそが最高の娯楽である

    「学問のおもろさを伝えたい」というテーマで、自分の興味の赴くままに連載したいと思います。毎週土曜日夕方に更新します。

  • 私の推薦図書

    個人的にお勧めしたい本を紹介していくスタイル。 完全に気分次第で不定期で進行します。

  • ADHDの取説

    ADHD当事者の立場から見た発達障害問題に関する考えなど、不定期に書いてます。

  • 日本の学校が教えない英会話術

    日本の学校のカリキュラムの中で教えてくれない「通じる英語発音」や英会話の勉強の基礎に関して不定期で投稿します。 完全に気分次第ですのであしからず。

最近の記事

第37章 分数のわり算がムズすぎる話・後編

昨日は勢いに任せて「分数のわり算は一生使わない」という話を書いたのですが、少し補足というか、小学校でなぜ分数のわり算を習うのかという話の私なりの解釈を書こうと思います。 分数のわり算に込められている数学的な意味についてです。 実は、分数のわり算には「逆演算」と「逆数」という概念が込められています。 順を追って説明しますね。 1. 逆演算とは難しく考える必要はありません。 例えば「ひき算」は「たし算」の逆演算です。 この式の四角に入る数字を求めるとき、3 に何を足せば 5

    • 第36章 分数のわり算がムズすぎる話・前編

      お久しぶりです。 今回は「分数のわり算がムズすぎる」という話をしたいと思います。 何を言うてるんやと。 小学生でもできるやんと。 思うじゃないですか? いや、分数のわり算って何なんすか? 一生使わなくないですか? ときどき、「三角関数は一生使わないから習う必要ない」とか言って炎上してる人いますけど、分数のわり算の方が一生使わなくないですか? というのも、息子に算数の話をしていて、分数のわり算の話が出てきたんですけどね、なんか全然具体的なイメージをもって説明できないんで

      • 第35章 ダンゴムシは「虫」である

        久しぶりの更新でいったい何の話かと思うかもしれませんが、ちょっと書かずにはいられないので書きました。 きっかけはこの記事です。 この記事自体は、知識が不十分な頭の固い小学校教員と勉強熱心(?)な小学生の相性が悪い的なよくある話なのですが、この記事タイトルに私は強い違和感を覚えてしまいました。 先生「ダンゴムシは虫だ」小3娘「エビやカニの仲間で甲殻類です」 優秀ゆえに教師から怒られる理不尽 「ん…?何を言うとるんや君は。」 ダンゴムシが虫ではないなどという珍説は初耳なので

        • 日本の核保有の意義について考えてみた(思考実験)

          ウクライナのことがあって、日本の核保有がにわかに盛り上がっているようなので、抑止力としての核保有について考えてみた。 頭の整理のためのメモ代わりに。 まず、「何を抑止したいのか」 A. 他国からの散発的な攻撃(軍施設あるいは民間人への攻撃) B. 他国からの部分的侵略行為(尖閣諸島への攻撃など) C. 他国からの本土侵略(今、ウクライナ受けている侵略) D. 他国からの核攻撃 E. その他、同盟国への上記いずれかの攻撃 などが想定される(他はちょっと思いつかない) そ

        第37章 分数のわり算がムズすぎる話・後編

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        記事

          冨岡義勇に関する誤解

          めちゃくちゃ久しぶりの更新が漫画の話ですみません。 タイトルの通り、「鬼滅の刃」の登場人物である冨岡義勇について、私の認識と世間の認識がズレていることに気づいたので、そのことについて書きたくなりました。 興味ない人はご容赦ください。 あと、まあまあのネタバレを含むので、興味あるけどまだ読んでない(アニメを見ていない)という人はスルーしてください。 というわけで本題です。 1. 冨岡義勇の師匠話というのは、冨岡義勇の師匠についてです。 皆さん、冨岡義勇の師匠って誰だ

          冨岡義勇に関する誤解

          第34章 「化学」と「世界史」の話(?)

          久しぶりですね。完全に。 完全に久しぶりです。 更新が滞りまくってるこのシリーズですが、理由としては主にADHDのせいです。 Twitterのアカウントも消しちゃって、もう引退したのかと思われていたかもしれませんが、一応ちゃんと生きています。 さて、なぜ久しぶりに更新しようと思い立ったのかというと、下記の本を買って読んで、書きたいことができたからです。 わたしごときが紹介するのもおこがましいぐらい有名な左巻健男先生の本です。 面白くないわけがない。 私はKind

          第34章 「化学」と「世界史」の話(?)

          刺青ルールどうやねん問題も、選択的夫婦別姓が通らないのも、変な校則うぜー問題も全部同根だよねという話

          大阪市浪速区が誇る一流プロボクサー井岡一翔選手がJBCのルールを破って刺青丸出しで試合して賛否両論が巻き起こってますね。 ざっくりと雑にわけると 「刺青禁止ルール自体が時代遅れでバカらしい」派と 「ルールがおかしいならまず変えるのが先」派がいるようです。 刺青・タトゥーに対する私の個人的な印象を言わせてもらうと、ラグビー選手で散々見慣れてるので、スポーツ選手のタトゥーは全然気になりません。 普通やん、と。 でも、その一方で、刺青ルールが存在する理由もよくわかるし、

          刺青ルールどうやねん問題も、選択的夫婦別姓が通らないのも、変な校則うぜー問題も全部同根だよねという話

          「戦争」の対義語について考えてみた

          今朝、戦争の対義語について議論する機会があって、そのあと色々と考えて思ったことなどについてメモしておこうと思います。 「戦争」の対義語は「平和」なの?戦争の対義語は何か。 ググってみると漢字検定7級の問題では「平和」だそうです。 でもまあ、これは個人的には全く納得がいかないんですよね。 例えば「戦争する」とは言って「平和する」とは言いません。 戦争は相手がいて成立するものですが、平和は相手がいなくても成立します。 戦争していないからといって平和とは限らないし、

          「戦争」の対義語について考えてみた

          第33章 「学問」と「納得」

          更新頻度が下がりまくって完全にダメダメモードなんですが、ちょっと言っておきたいことができたので久しぶりの更新です。 ちょっと調べものをしているときに「学問は納得を与えてくれる」みたいな言説があったんですよね。 「人は納得を得るために学問をするんだ」と。 その考え、ちょっと危いよって話をしようかなと思います。 1. 納得できる話は危ない何から話せばいいか迷うんですが、とりあえず「納得できる話」は危険だと最初に釘を刺しときたいと思います。 「学問は納得を与えてくれる」と

          第33章 「学問」と「納得」

          第32章 「微分・積分は実は皆できている」

          こんにちは。 今日は皆が大好き、物心ついたころから当たり前のようにできてる微分・積分の話です。 なんでやねん!できひんわ! と思った人のために、実は皆、自分で気づいてないだけで、微分・積分は当たり前のようにできてるんやでってことをお伝えするために今回の記事を書くことにした。 書こうと思ったのはこのツイートがきっかけです。 1. いきなり「速さ」の話さて、突然ですが、「速さ」ってどうやって求めるかわかりますか? 「はじき」でしたっけ? 「速さ」=「距離」÷「時間」

          第32章 「微分・積分は実は皆できている」

          第31章 「自分の頭で考えるということ」

          とんでもなく久しぶりですね。 一応ちゃんと生きてます。 最近はちょっと自分の研究テーマの分野を大きく変えてしまって、その新しい勉強とかでいっぱいいっぱいだったところがあります。言い訳です。 さて、今回はちょっと変なことを書くかもしれません。 「自分の頭で考えようとしすぎるの、危いよ」という話です。 結構、逆張りみたいな話なのでイライラさせるかもしれませんが、むしろ反論をお待ちしています。 学問って何のためにあるのかいきなりなんですが、学問って何のためにあるのだと思

          第31章 「自分の頭で考えるということ」

          第30章 「作用・反作用の法則をわかってない理系の人多すぎ問題」

          お久しぶりです。 あれよあれよという間に年末ですね。 さて今回は「作用・反作用の法則」という、理科嫌いの人には天敵ともいえる物理(力学)の基礎の話をします。 まず、なんで今回このテーマにしたのかということですが、私が大学で電磁気学の講義を担当していて、この力学の基本的な法則がわかってない人があまりにも多いなと思ったからです。 ちなみに私が教えているのは日本の有名な国立大学の理系大学生です。 これは私の感覚で正確な数値は不明ですが、この感じだとたぶん理系大学生の8~9

          第30章 「作用・反作用の法則をわかってない理系の人多すぎ問題」

          第29章 「人はなぜ疑問を持つのか」

          超久しぶりの更新です。 書きたいことはあるんですが、間違いのないようにちゃんと調べて書こうとすると筆が止まりますねえ…。 さて、今回はわりと気軽に普段思っていることを書こうと思います。 ヒトが疑問を抱くメカニズムについてです。 1. 子供は純粋?もうかれこれ15年以上前の話ですが、私がまだ大学生だったころ、後輩とこんな話をしたことがあります。 後輩「なんでアイツら、ちゃんとやらんのですかね?」 私「その『なんで?』は純粋な疑問?」 後輩「・・・どういうことですか

          第29章 「人はなぜ疑問を持つのか」

          第28章 「暗記は悪か」

          久しぶりの更新です。 今回は、学問において暗記は悪かどうかのお話です。 1. 暗記しなくてもいける?最近のタイムラインでこんなのが流れてきました。 とにかく、何も考えずにまず公式を暗記せえと。 案の定、炎上しております。 さて、まずは私の個人的な能力の話をしますと 私は暗記が死ぬほど嫌いです。 というか、そもそもかなり苦手で、人並みにできません。 どれぐらい苦手かというと、小学校の2年生でやる九九の暗唱は結局クリアできませんでした。 未だに暗唱はできません。

          第28章 「暗記は悪か」

          第27章 「ヘンテコな英語」

          毎週土曜日に更新すると言っていたこの「学問こそが最高の娯楽である」シリーズですが、諸事情で不定期にさせていただきます。 新年1発目の話題は英語です。 英語ネタは「日本の学校が教えない英会話術」シリーズにすべきなんでしょうが、たぶん今回の話題は学校でも教えてもらえる可能性あるので、こっちのマガジンに入れておきます。 1. 日本人英語日本の学校の英語教育って変って言われますよね。 その関連の話で、Twitterのタイムラインでこういうのが流れてきました。 Do you

          第27章 「ヘンテコな英語」

          今月はちょっと忙しすぎるので29日まではシリーズの執筆をおやすみしますm(_ _)m

          今月はちょっと忙しすぎるので29日まではシリーズの執筆をおやすみしますm(_ _)m