『BAR MARTHA』
冷泉さんのグッドマネジメント
僕自身、『BAR MARTHA』へ行ってみたい気持ちがあります。自分の店に合うお客様をきちんとと捕まえていくことができてるから、ここは成立してるのだと感じます。それはそれで良い。
多分、僕がこのバーへ行ったら、怒られると思います。そして、これは僕の悪い部分でもありますが、あんまり怒られたら僕自身もスイッチが入ってしまい、やり返してしまう予感しかしないです。だから、誰かと一緒がいいです。単身でこのバーへ行くのは怖いです。
本件でのグッドマネジメント提案ですが、お店の方針に合わないお客様に口頭注意するのではなく、イエローカードやレッドカードなどのカード提示方式にするのはどうでしょうか。その方法のメリットとして、バー場内で他のお客様の雰囲気が悪くなりにくいです。
それはお店の「静かに音楽を聴きながらお酒を飲みましょう」というコンセプトとも合致した方法だと思います。
僕もレッドカードを渡されたら「すいません」と言って帰ります。ただ、オーナーからツバを吐きかけられたら半殺しにします。
ロビンのグッドマネジメント
これ前回(2022年6月11日のグッドマネジメント研究会)で検証したパスタ店と同様のデジタル・ネガティブ事例ですね。
グッドマネジメントの提案としても前例と同じで、オーナーがキチガイのときは一度、そのキチガイの言うことを聞いてみるのが大事なのではないかと考えます。そうすることで、そのオーナーから見える世界が何なのか体験してみるのが、まず最初の提案です。
ただ、お客様側からすると「こんなところでキチガイのためになんでお金を払わなくてはいけないのか」という心理になるでしょう。それを踏まえて私なりに『BAR MARTHA』をリサーチすると圧倒的におかしいポイントが2つありました。
①なぜ会員制にしないのか?
②酒を提供する場所で客の声が大きいと怒り出すミスマッチ感は何なのか?
飲酒することでリラックス効果があることはもちろんですが、どうしても脳がボヤけてしまいます。そのタイミングで客に向かって「声がデカい」と注意するのはおかしいと感じました。
私は最初、このバーのオーナーはレコードをかけることで、変わらない思い出にふけりたいとか、情景をお客様と共有したいなどの思い入れが強い人なのかなと考えました。ただ、トラブルが幾ら続いても改善に至らないのは何故なのか?そこには理由が何かあるなと思いました。
そして私が導き出した答えは『BAR MARTHA』のオーナーは自分の大事なものを守るために自分が怒っている姿を、第三者に見てもらうことによって、オーナー自身が興奮するという謎のフェティシズムを持ってるのでは結論付けました。
何かに向かって戦っている自分に酔いしれて、一人で興奮しとるんですよ。
それゆえに『BAR MARTHA』はこれまで多数のネガティブを抱えつつも1つも解決していないのです。解決する必要がないのです、オーナーのフェティシズムなので。
私も彼と同じくバーを経営する側の立場から言わせていただくと、新しいお客様や雑踏なども音楽を重ねることで素晴らしいハーモニーであったり、グルーヴ感が生まれてさらに良い空間になるのではないかと考えます。
冷泉:
ロビンさんの言うた「ここのオーナーは自分でヒステリー起こして、それを客に見てもらうことで悦に入っている」というのが図星だったら、このイベントの動画をオーナーが見たら、めちゃくちゃ怒るでしょうね。
「うわ!図星や!」って。
仮面の男のグッドマネジメント
私自身、奇しくも『BAR MARTHA』に行ったことがあります。
私も某ミュージシャンの方に連れて行っていただいて、喋っていると店員から「当店は音楽を聴くお店ですので静かにしてください」と丁寧にご注意いただきました。
その後、また私たちがやかましかったのでしょう同じく店員が来て「もう一度注意させていただいた場合は退店していただきます」と丁寧に言われました。そこからはシーンとして、結局2杯ほど飲んで帰ったという実体験があります。
さて、本件についてですがこの事例についてはデジタルネガティブとは真逆のケースです。デジタルによって素晴らしい結果を目指していると感じます。確かに私が訪問したときも『BAR MATHA』はほぼ満席でした。口コミに沢山書かれているネガティブも実際のことだと思います。
店側としてはそういうネガティブな感情を持つ人に来てもらわなくて構わないし、まさに期待値を下げることに成功しています。
―みんなでワイワイ楽しく飲みたい人が来ると、不幸な目に遭います―
口コミを店側が消さないのも、そうしたミスマッチをできるだけ防ぐようにして、一般人にも門戸は開いているが、『BAR MARTHA』の哲学を求めている人だけ来ればいいし、それで成立している好事例です。そしてその姿勢をプロ―モーションとして上手く活用している稀有な例です。
ネット上での共感性がもっとも高い店が一番良い店だという論法は、世界で最も売れたラーメンが一番良いラーメンであり、それはカップヌードルだというのと同じ論理でこのケースではまったく説得力を有しません。
ほとんどの人には嫌われるけれど、ニッチな人には重宝されるお店というのも存在価値があるのではないでしょうか。
私は二度と行こうと思いませんが。
竹下さんのグッドマネジメント
雑誌の紹介にあるように『BAR MARTHA』は、オーナーのおっさんのコンセプトカフェみたいなもんで、それはそれでいいかなという気もします。しかし、本件のような悲しい出来事もあるので正していきます。
外国人客に向けた「日本語で喋れ」のグッドマネジメント提案からです。
『BAR MARTHA』店内は日本語を喋る人が多いと思われるので、日本語を喋る店長はマジョリティ―だといえます。仮に店内が多国籍な人たちで溢れて、日本語の濃度が下がった場合、店長はもう「日本語で喋れ」とは言えなくなるんではないでしょうか。
オーナーのおっさんについてはこの方法で黙らせることができます。
次にネガティブ発信側へのグッドマネジメント提案をします。
ビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)の楽曲で『蕎麦バイオレンス(Soba Violence)』という曲があります。来日したビースティ・ボーイズが蕎麦屋で酔っ払いに絡まれてビックリしたという曲です。
ネガティブ発信者の連れの人もプロのミュージシャンだというので、今回の出来事を曲にして次回『BAR MARTHA』で生演奏すれば全てが丸く収まり、最終的には大団円になることが期待できます。
最終結果:グッドマネジメントポイント
冷泉さん :13.05点
ロビンさん :14.85点
仮面の男さん :14.15点
竹下さん :15.86点 【👑グッドマネジメント大賞】
竹下さん、おめでとうございます
来年をおたのしみにね!
おわり