イタリアの家族〜Novella〜①
今回の長期滞在でさらに関係が強くなったと本心から思う
もう「イタリアの姉、家族」と言って過言ではないNovellaと私は1999年に出会った
1998年9月〜1999年3月末まではフィレンツェと同じくトスカーナ州にあるシエナに住んでいた私は「やっぱりフィレンツェがいい(過去2度の短期留学はフィレンツェだったので)」ということでシエナからフィレンツェへ引っ越すことに
その前にフィレンツェの語学学校探し、学校との授業料交渉、住むところの斡旋の依頼をしたわけだが、今思えばよく自力でやれたな・・・と(笑 今じゃもう無理!
そして全てがクリアになって紹介されたのがNovellaだった
☆すごい好条件!
Novellaの家はフィレンツェ中心からバス利用で15分で移動、学校までトータルでやく30分と比較的中心に近く、大きなマンションの2世帯分を1つにした家だった
キッチンはNovellaと彼氏、他の留学生と共有だが部屋は十分広くて明るくて、何より専用バスルームだった(他の留学生の部屋も)
洗濯機も使わせてもらえるし、2世帯分のリビングにはグランドピアノがあってテレビとソファもある 光熱費込みで確か月6万くらいだったかな 限れた資金でやりくりしないといけない私にとってはとても好条件だった
☆何よりNovellaの人柄
好条件な間借りだったが、それ以上にNovellaの人柄が素晴らしい
なぜなら、私が過去に部屋を間借りした大家さんの中には「私が帰宅するまで暖房はつけないで(真冬なのに)」とか、家賃に込まれているちょっとした日用品に関して徐々に補充されなくなるとか、機嫌が悪くて話しかけづらい時があるとか、異国からきた留学生にとって「不親切」な人もいた
でも彼女はどんな時も笑顔で「親切」にしてくれた 当時私は喫煙していたこともあり、Novellaと2人でタバコ吸いながら話したり、食事の時間が重なればそれぞれで用意したものを同じテーブルで話しながら食したり そんなに話せない私に対して「嫌な顔」一つせず接してくれた
帰国の際も月貸しのところ数日で多分は日割りで支払うと申し出ても「いらないよ」と その上、彼女の友達を呼んでくれて送別会までしてくれた
彼女と過ごした2ヶ月ほどは、本当に楽しくて穏やかに過ごせて充実した日々になった
当時の彼も親切で風邪を引いて寝込んだ私に、いつも私が買って食べていたアイスクリームを買ってきてくれたり、日本へ送る大きな個包を車で郵便局まで運んでくれたり
本当にいい思い出しかない
☆後で知った彼女の年齢と職業
同居しているときにあえて聞くタイミングがなく、ずっとNovellaは自分より10歳以上年上と思っていた(笑 外国の方って日本人の同年の人よりずっと年上に見えるので
なんと、彼女の年齢を知ったのは数年前「たったの」5歳違いだった(笑
「10歳以上年上と思っていた」と言うことは口が裂けても言えない(笑
そして職業は「弁護士」だった
当時「父の仕事を手伝っている」としか聞いていなかったので、後年になってイタリアへ旅行の際に彼女を訪ねて行ったらちょうど電話がかかってきて「勝訴したわ!」と喜ぶ姿を見て「ん?弁護士??」と思ったのだ(笑
今考えたら留学生に間貸しをしていたけど、それで生活しているわけじゃないので好条件だったのかなと理解
☆「細く長いお付き合い」
1999年に2ヶ月ほど間借りをして帰国、それから2023年10月に彼女の家に滞在させてもらうまでの間は「細く長いお付き合い」といえばいいかな
最初の頃はクリスマスカード、そのうちメールでSNSでと1年に数回のやり取りで、たまに私がイタリアへ旅行すると彼女に連絡して事務所を訪ねたり、食事に連れて行ってもらったりしていた
2011年にフィレンツェに訪れた時は現在の自宅(間借りしたマンションは事務所になった)へ連れて行ってもらった時、「あなたがきたら、この部屋があなたの部屋になるのよ」とルームツアーの時に言われたがなかなか長期で来ることはできず
2013年のイタリア旅行で尋ねたとき夕飯を食べたっきり、10年の時を経て昨年「あなたの部屋になるのよ」と言われた部屋に滞在することになった
10年ぶりにイタリアへ行くことになった経緯はこちらのプロフィール固定記事参
☆2023年10年越しにNovellaと再会
2023年10月、フィレンツェ空港の到着時間が22:40と遅いので「日本人の感覚」で考えて「平日の夜遅くにお邪魔したら迷惑だろう」とホテルをとっていた
そのことはイタリア行きが決まったときにスケジュール表とともに伝えてあったのに、イタリア行きが近づいた時に連絡が来て「あなた、なんでホテルとってんの?」と
「え?だって到着遅いから」と答えたら「何言ってるの!迎えに行くわよ!」と
なんとありがたい(涙
実はちょっと空港からホテルまでの移動が不安だったのだ
そして当日、飛行機が遅れることもなく定刻にフィレンツェ空港に到着し、10年のぶりの再会に胸を膨らませて到着ロビーへの自動ドアを抜ける
そこには変わらぬ笑顔のNovellaが両手を拡げて立っていた
涙が思わず溢れてしまい、しばらく抱き合っていたら手を振る男性
Massimoだ!
東京を半日アテンドしたMassimoまで空港に出迎えに来てくれていた
なんと嬉しい再会 しかもほんとに出迎えるだけのために来てくれて、Novellaの家に向かう途中でMassimoは車を降りた
夜道をNovellaの車で移動しながら「何か話そう」と思えどもイタリア語が出てこない 単語の活用も忘れてしまって活用しないまま「不定詞」で話す(笑
それでもNovellaの方で動詞活用してくれるので会話はなんとか成り立った
帰宅したら荷解きもそこそこに再会を祝して乾杯!(すでに時間は0時すぎ)
ここから1ヶ月ちょっとの長期滞在が始まった
⇨⇨次回へ続く