結夏さんとランチのあと、彼女の車でカプチー二の丘へ行くことに
日本ですらペーパードライバーでゴールド免許の私からしたらイタリアで車の運転するって尊敬!(というか、イタリアが生活の場所だから当然なんだろうけど)
前日hあいにくの雨でラ・モーレの塔からトリノの街を一望できなかったので、快晴の3日目にカプチー二の丘から見るトリノはさぞかし最高だろうと期待が膨らむ
☆カプチーニの丘へ
「歩いても行けるんだけどね」と言いながら車に乗り込む結夏さん
でも実際車で走ってみると、、、いやいやいやいや・・・・
車でお願いします!てくらいの丘の上だった(笑
ただ、駐車場が空いているかの問題で「もしかしたら空いてないかも」と心配しながら行ってみると運よく1台分空いていた
10月最後の日、ハロウィンを意識して?それともクリスマスに向けての電飾だろうか?頭上にはたくさんの輪っか状の電飾が連なっていた(後で検索するといつもあるみたいだ)
◆Chiesa di Santa Maria del Monte dei Cappuccini(キエーザ・ディ・サンタ・マリア・デル・モンテ・デイ・カップッチーニ/サンタ・マリア・デル・モンテ・デイ・カプチーニ教会)
とても長い名前のカプチーニ教会(省略させてもらう・・・ )
中へ入ってみると意外とシンプル
クリーム色の壁のおかげか内部は明るい
後期ルネッサンス様式の建物で1583年に建設が始まり、1656年に完成した(完成までに70年も要したのか)
カプチン・フランシスコ修道会のために建てられた教会
「カプチン」ってなんか響きが「カプチーノみたい」と思いません?
そもそも教会の名前に「Cappuccini(カップッチーニ)」とあるし
結夏さんから聞いた話によると「カプチン・フランシスコ修道会の修道士が着ていt服の色が“茶色”でコーヒーの色のようだから」ということだったと思う
ちょうど修道士の方がいらっしゃったら茶色の服だった
諸説あるようなのでご興味のある方は調べてみてください(笑
主祭壇には黒い大理石が使われており、聖母子のレリーフの金色がきわだつ
見上げるとシンプルな配色ながらも美しいドーム
レリーフではなく描かれているが立体的に見える
上を見上げるとつい「あんぐり」と口が開いてしまう(笑
結夏さんが嬉しそうに教えてくれたのがこちら
キリスト磔の彫刻を持った「手」
なかなか気づく人は少ないかもしれないくらい目立たないのだが、当時どのような意図で作られたのかわらないが現代人の私の目には「ユニーク」に写った
◆カプチーニの丘からの大パノラマ
教会を拝観後は、カプチーニの丘から見られる大パノラマに驚嘆!
なんとも美しい景色 前日訪れたトリノのシンボル「ラ・モーレの塔」も見える
その向こうにはアルプス山脈 いつもシャルル・ド・ゴール空港からイタリアへ向かう気ないから見下ろしている山々
際立って大きなビルはトリノに本拠を置く「ユーロ圏有数の銀行グループ」のビル
銀行のビルから視線をずっと左にやると「ちょこっと」尖った山が見える(手前の木が邪魔だが)
それを指さして映画好きの結夏さんが「パラマウントピクチャーズのロゴに出てくる山みたいでしょ」と(パラマウントのロゴの山のモデルはアメリカユタ州にある)
とにかく素晴らしいパノラマビューで常に人がたくさんいた
夜景も綺麗だろうし、夕焼けなんかも良さそうだなぁ
こんな素晴らしい景色を見られる街に住んでるなんて羨ましいなぁ、と本気でいいながら丘を後にする
☆Pasticceria Sabauda(パスティッチェリア・サバウダ)
一人ではおそらく行けなかったであろうカプチーニの丘、トリノに来る直前に知人から紹介していただいた結夏さんに感謝
この後、再びLucaと会う約束になっていたが結夏さんも時間に余裕があるので同行してもらえることに それで待ち合わせまで少し時間があったのでグラン・マードレ教会近くの「Pasticceria Sabauda」でお茶することに
外観を撮り忘れたがおしゃれなお店で一歩中に踏み入れると・・・・
思わず声が出た
「かわいいい〜〜〜!」と なんでって?
見てくださいよ、このショーケースに並ぶ可愛らしいお菓子たち
一つ一つがめちゃ小さい!500円玉に乗りそうなくらいに
これは「パスティッチーニ」と呼ばれ、イタリア語で「ちいさなお菓子」の意味でイタリア貴族たちに愛されていたのだそう
どれもこれも可愛すぎて目移りするが、私はトリノ発祥でシュークリームの元となったとも言われる「Bignola(ビニョーラ)」とこの時期ならではのマロングラッセの乗ったチョコレートにした(結夏さんも結局同じチョイス)
一口サイズなのであと2つ3つ行けそうなくらいだった(笑
あまりに「かわいいかわいい」と連発していたので、お店のお兄さんに「カワイイ?ニホンゴ?シッテル」と声かけられてしまった
のんびりしていたらLucaから「どこ?店がわからない」と連絡が来たので彼のいる場所へ向かうことに
☆LucaとJango
グラン・マードレ教会の前の橋にLucaは愛犬Jangoといた
Jangoは元は他の人に飼われていたが2歳の頃に事情があって手放されたところをLucaが引き取ったのだとか 以来、LucaとJangoは互いに唯一無二の家族となった
ポー川沿いをLucaとJango、結夏さんと私の3人と1匹で散歩
カプチーニの丘も見えた
☆Parco del Valentino(パルコ・デル・ヴァレンティーノ/ヴァレンティーノ公園)
ポー川沿いをしばらく行くと「ヴァレンティーノ公園」に行き着くのだが、写真を撮ってなかった(笑
Lucaと合流した時間が少し遅かったので陽も落ちてきてしまったし、なんとなく撮る気がしなかったのだろう
でも途中で思わず何度もシャッターを切る!
こんな至近距離でリスがいるなんて、しかも逃げない!
絵本の挿絵にありそうな「どんぐりを持つリス」
こりゃたまらん!かわいすぎる!と結夏さんと私はしばらくとどまってしまった
その頃、LucとJangoは先をいく
ヴァレンティーノ公園はとても広くて散策・ジョギング、読書する人などなど
それぞれが思い思いに過ごしているが、もちろん見所もあって植物園や「ヴァレンティーノ城」などがある(今回は時間がなくて通り抜けただけだが)
◆Castello del Valentino(カステッロ・デル・ヴァレンティーノ/ヴァレンティーノ城)
赤坂離宮ですか?と言いたくなった(笑
「ヴァレンティーノ城」はトリノ工科大学の建築学部の本拠地になっており、1997年に世界遺産にも登録されたサヴォイア王家の邸宅の1つ
サヴォイア王家、どんだけ〜! 本当にすごい「王家」だ
「トリノ王宮」も「カリニャーノ宮殿」もサヴォイア王家の宮殿、というかそれ以外にもいくつもあり、トリノ周辺のサヴォイア王家の宮殿をまとめて「サヴォイア王家の王宮群」として世界遺産になっている
ヴァレンティーノ城前から幹線道路へ抜けて、結夏さんとお別れ
LucaとJangoとアペリティーヴォに向かう
歩き回って暑くなったので脱いだパーカーをJangoに着せるLuca(笑
バッグまで持たせてる
重くないかい?Jango
⇨⇨次回へ続く