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懐かしい人たちに会いに

イタリア2度目の朝は日本で起きる時間帯に目覚めてしまいまだ日の出前
Novellaたちは普段ゆっくり起きるので、一人でコーヒーを淹れてチョコレートを口にする

この日はNovellaの通勤に同乗してフィレンツェの街へ行くことに


☆アルノ川沿いを歩く


車で中心部には入れないのでアルノ川の少し下流で車を下ろしてもらい、上流へと川沿いを歩く

あいにくの曇天だが10年ぶりの景色に感激

いつきても濁った川の水だが、黄土色?黄色っぽい建物の壁となんかマッチしていると思ったり・・・・青空だとまた全然違う表情になる

★フィレンツェの超有名観光スポット「ポンテヴェッキオ」

フィレンツェ最古の橋

最初はローマ時代にかけられたが、幾度かの洪水で流され現在の橋は1300年代にかけられた。かの第二次世界大戦で破壊されなかったフィレンツェ唯一の橋だ

橋の上、両脇には小さな貴金属店が並ぶが私は「みるだけ専門」だ

新婚さんや老年のご夫婦などが記念に購入される印象

ポンテヴェッキオの貴金属店の上には「ヴァザーリの回廊」があり、ピッティ宮殿からポンテヴェッキオ、ウフィッツィ美術館を抜けてヴェッキオ宮殿まで続いている

メディチ家の当主でトスカーナ大公のコジモ1世の要請に応じてジョルジョ・ヴァザーリが設計

★フィレンツェの超有名観光スポット「ヴァザーリの回廊」

この回廊はメディチ家の専用通路として造られたもので、約1キロにわたりピッティ宮殿からヴェッキオ宮殿まで雨にぬれずに移動できる

長くアーチが続くアーチの上が「ヴァザーリの回廊」
京都南禅寺の「水路閣」を思い出す(笑

2016年に公開されたトム・ハンクス主演の「インフェルノ」にも出てくるので、さらに有名になったのではなかろうか
常時公開はされておらず、期間限定公開だそう(私は一度も内部を歩いたことはない)

★フィレンツェの超有名観光スポット「ウフィツィ美術館」

こちらも「インフェルノ」に出てきたウフィッツィ美術館

奥に見える塔はヴェッキオ宮殿の鐘楼

私が一番最初に留学した1990年代は入館するのに予約不要、行列にもなっていなかった記憶だが今や「予約必須」、当日券もあるが並ぶの覚悟で
◆ウフィッツィ美術館サイト: https://www.uffizi-gallery-tickets.com/

こちらの写真は2011年に行った時の写真(参考まで)

分かりにくいけど柱の向こうに入館待ちの列
13年前でこの行列、今はもっと増えている
ヴェッキオ宮殿を背にアルノ川方面を見たウフィッツィ美術館

2011年の時、私は友人と別行動でウフィッツィ美術館は入らず
友人だけが入館した、その写真がこちら

竹野内豊主演の映画「冷静と情熱の間に」にも出てきた

レオナルド・ダ・ヴィンチ、ボッティチェリ、カラヴァッジョ等々、名立たる「超有名画家」たちの絵画や彫刻がたくさん見られるのでまだ入館したことがない方はおススメだ

★フィレンツェの超有名観光スポット「ヴェッキオ宮殿」

現在、フィレンツェ市庁舎となっている「ヴェッキオ宮殿」

内部は、「フランチェスコ1世の仕事部屋」「500人大広間」「レオ10世の間」「ゆりの間」などの部屋に分かれており、2007年5月、イタリア文化庁は、レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の壁画「アンギアーリの戦い」が500人大広間にあるヴァザーリの壁画の裏側に隠されていると発表した

ヴェッキオ宮殿前のダヴィデ像はレプリカ(本物はアカデミア美術館にある)
ネプチューンの噴水(バルトロメオ・アンマナーティ作/1575年)

☆シニョーリア広場を抜けて


シニョーリア広場については面白い秘密を教えてもらったので別の機会に書くとして、広場を抜けて裏通りへ

写真右側の建物はバルジェッロ美術館

これから懐かしい人たちに会いに行く

★「アカデミア デル ジリオ」 


1999年に2か月足らずだが通った語学学校だ
それ以来、足を運んだことはなかったが数年前にFacebookで繋がり、今回訪れることになった

今は語学とアートを教える学校になっていた

こちらにホームステイ先もお願いしていて紹介されたのが今回の滞在先となったNovellaだった
しかも貧乏留学生だった私は通常「文法クラス」と「会話クラス」の両方がセットになった授業料だったところを交渉して「会話クラス」だけにしてもらい授業料を半額にしてもらったりと大変お世話になった学校

◆Accademia del Giglioホームページ: https://adg.it/

ドキドキしながら呼び鈴を押すと応答なく開錠されたので上がっていくと

懐かしい建物

学校のドアも解放されていたので入ってみると誰もいない
壁には懐かしい三人の描かれた絵が飾られていた

ロベルト、チェチーリア、ロレンツォ

エントランス近くに人がいないので近くの部屋にいた男性に声をかけるとロベルトを呼んできてくれ再会!その後少ししてロベルトも出勤してきた
残念ながらチェチーリアはこの日は体調崩してお休みで会えずだったが後日に会えた

ロベルト・私・ロレンツォ(2023年10月)

ちなみに1999年の写真がこちら

ロレンツォ・私・ロベルト・チェチーリア

コーヒーをごちそうになり、お手洗いをお借りしてまた帰国前に顔を見に来ることを約束してお別れ

ロレンツォから記念に学校ロゴの入ったマグカップをもらった

今、日本で大切に使わっせてもらている

★「画家 ガブリエーレ」

懐かしい語学学校の先生たちと再会の後は、絵のモデルをした画家のアトリエへ

当時はアトリエ左奥に小上がりがあってその上にモデルが配され絵を描いていた

ガブリエーレとの出会いは、語学学校帰りにアトリエの前を通ったら「モデルやらない?」と声をかけられたのがきっかけ
旅行でフィレンツェに来るたびにアトリエに顔を出していたので彼とは10年ぶりの再会に

ちょうど2023年12月でアトリエを閉めるところで、アトリエも整理中で作品の数がだいぶ少なくなっていた

事前の連絡なしで立ち寄ったところ運よく在廊中で近くのBarでお茶することに

左手前の男性がガブリエーレ

絵を描いてもらっていた時も必ずブレイクタイムでコーヒーをごちそうになったが、この日は暑かったので冷たい飲み物を頂いた

お店のお姉さんおススメのドリンク2種類、ちょっと甘め

自撮りでツーショットを撮ろうとしていたら隣のテーブルの女性が撮ってくれた

70歳になったと言ってたかな

1999年当時の彼

とても紳士で優しくて自宅にお邪魔して手料理をふるまったこともある

モデルをした絵がこちら

今思えばどんなに高くとも買っておけばよかった

実はこの絵の前に1枚別の絵を描いたのだが、絵の出来栄えが気に入らなかった彼が上から塗りつぶしてしまったので記憶の中にしかない

2枚の絵(1枚は幻になったが)を描き終えた後、モデル料を払うといてくれたが私としては無料でイタリア語会話のレッスンさせてもらったようなものだし、お茶や食事もごちそうになったのでお断りした

そしたらモデル料の代わりに壁掛け作りの体験をさせてくれた
本来、ヴェネツィアのカーニバルで仮面を作る際に使う技法らしいのだが、その技法で壁掛け作りを観光客向けに有料でやっていた

私が作った壁掛け「緑の太陽」

今現在もじた自宅の部屋に飾っている

アトリエを閉めた後もフィレンツェには住んでいるそうだが、どこに住むのか知らないので次回は会えるのだろうか・・・・
これまではアトリエに訪ねて行けば会えたのだけど、連絡先を好感していないことに帰国後気が付いた

こんな感じで早々に懐かしい人たちに会えた1日だった
25年も前のご縁が今も続いていることに感謝

☆花の大聖堂


会いたい人たちに会えたあと、ちょうどお昼時だったので中央市場へ行こうと大聖堂の前を通り抜けていくことに

路地の間から見える大きなドゥオモ(大聖堂)

曇天だった空もすっかり青空

何度か大聖堂の上に上ったがもう体力的に無理!

イタリアについてこの日がフィレンツェ中心部に来た初日だが、一番驚いたのは観光客の数だ
10年前に最後に来たときよりもはるかに多い、現地イタリア人も「コロナ以前より増えた」と言っていた
その証拠にホテルの部屋数が足りず、民泊の「Airbnb」が増えて現地人が住居用に部屋を借りるのにも苦労しているそうだ

大聖堂正面とじぉっとジォットの鐘楼(観光客であふれている)

もう一つ気付いたのは車が乗り入れできなくなっていて、大聖堂の周辺は歩行者天国になっていたのと、以前は大聖堂内は無料で拝観できたのに有料になっていた(大聖堂の上に上るのは以前から有料)

大聖堂以外にも有料になった教会などがあった
大聖堂正面の建物は「サンジョバンニ洗礼堂」

人ごみを抜けて一路、中央市場へ

⇒⇒次回へ続く


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