トウモロコシ
カンボジアの話をしたら、ふとした時に思い出す ずっとひっかかっていた出来事がまた意識の表面に出て来ました。
プノンペンの道端でトウモロコシを焼いて売っているおばあさんと少女に会いました。
一番最初に行った時です。その時はバンコク経由でプノンペンまで飛行機で行きました。そのあとプノンペンからスピードボートでトンレサップ川を遡って、アンコールワット最寄りのシェムリアップまで行ってみたかったんです。
当時、プノンペンの空港は小さな小さな小屋のような建物でした。そこにいたのは数人の旅行者と、フランス人の地雷撤去チームでした。
トウモロコシを売っているおばあさんを見て買おうとしたのですが、値段を聞いてお札を出すと、おばあさんと少女はふくろからトウモロコシを抱え出して焼こうとしました。あわてて止めて、2つしかいらないですと伝えたのですが、間違えてひとけた多いお札を出してしまったようです。隙間だらけの小さなトウモロコシを2つ買って、お金を渡しました。
その時に、そのまま20本買えれば良かったのですが、食べきれないものを買う事も出来ず、2本買った事がずっと気にかかっています。
せめて4本買って、2本を彼女たちに渡してあげたらよかった。
その時の私にはその判断が出来なかった。
風邪ひとつひけない世界になるとは思いもしませんでしたね。子供と2人きりのシングルです。遠くても仲間や繋がりを大切に走ってきました。世の中が変わりましたが、アロマとハーブを知って次々と思いもしなかった扉が開いています。健康を翼にして、必ず世界中の友達に会いに行きます。