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サカナクション英訳チャレンジ

マレーシアの話とは関係ないけど、一旦今の段階で脳内から出してどこかに書き留めておきたかった。のでここに記録します。

先日あげたNoteでちらりと漏らしましたが、サカナクションのファンです。

英訳しようと思った元々のモチベーションは、同居人(外国人)にサカナクションの歌詞を知ってほしくて。私がライブ映像なんかを見ているのを横目に、曲自体に馴染みはでき始めたけど、歌詞の意味がわからんというので。

2022年の私の実力では、英語の歌詞にするというよりかは直訳の状況説明英語にしかできなくて悔しいところ。拙い訳に、読んでて羞恥心を感じさせてしまったら申し訳ない。笑

サカナクションの音楽の良さのひとつは、まず間違いなくその歌詞にある。時間を置いてブラッシュアップできたらいいなと切に感じている。サカナクションに馴染みがない方、気になった曲があれば本家の歌、ぜひ聞いてみてください。

英訳するにあたって、心の中で目標にしているのはYOASOBIの英語曲。元々日本語の曲があるとは知らず、「RGB」という曲を耳にしていい曲だなと思っていた。ある日YOASOBIの音源をシャッフル再生した時に、曲は同じなのに日本語の歌詞が聞こえてきてびっくり仰天。曲名を見ると「三原色」。そこから怪物/Monsterであったり群青/Blue、夜に駆ける/Into The Nightなどを聞きあさり。歌詞の訳のみならず、日本語の言葉の響きも忠実に再現された英訳の仕方に衝撃を受けた。

サカナクションの英訳は少しずつこのnoteに追加していこうと思う。

(2022/4/6 仮面の街追加)

僕が覚悟を決めたのは 庭の花が咲く頃
君に話したらちょっぴり 淋しがってくれたね
今ひとつ心配な事 それは家の猫のこと
いつも僕が餌をあげていたから

The time I decided in my mind, that was when the flower started blooming in the garden.
When I talked to you about that, you seemed a little bit sad.
One thing I am concerned about right now is about my cat, as I’m the one who is feeding.

冷たい風が吹く夜
いつも僕は塞ぎがちになる
冷たい雨が降る夜
いつも君がそばにいて見ててくれた気がしたんだ

A night that cold wind blows
I always feel so down.
A night with cold rain
I feel like you are always by my side and look at me.

僕は壁さ 立ち向かう事すら出来ぬ壁さ
隣の家の窓から見える温かそうなシチュー
いつも僕が一人で食べる夕食の味は
孤独の味がした気がするんだ
僕は壁さ
僕は壁さ

I’m a wall that I cannot even confront by myself.
The steaming stew that I see from the next door house’s window.
The dishes I always have alone at night - I felt like it tasted of loneliness.
I’m a wall.
I’m a wall.

「庭の花」の庭ってガーデン?ヤード?花って植えたもの?木につく花?イメージとしては庭は華やかなガーデンでもなく、芝生の綺麗な開けたヤードでもない…。猫の額ほどのスペースの、湿気た裏庭みたいな場所に勝手に生えてきた花かな、とか最初は思った。でもよくよく思い返して、今の僕が覚悟を決めた時のことを振り返ってる時、当時の季節を「花が咲く頃」と認識してるってことは花の存在を知っている = 意図して家に植えられた花かなと思い直す。毎年のように季節を告げる花ならやはり木につく花かな。温かそうなシチューを見ているということはまだ寒い時期かも。蠟梅とか?もう少し春に近いかな…。

years

僕たちは薄い布だ 折り目のないただの布だ
影は染まらず通りすぎて行き 悲しみも濡れるだけですぐ乾くんだ

We are just thin clothes that have never folded before.
Shadows pass by without being dyed, and sorrow just gets wet but soon it dries.

Years years この先に待ち受けてる時代の泥が
Years years 僕らを染めてしまうかはわからないけど
変わらないことひとつはあるはずさ

Years, years. The mud of the era which awaits us over there.
Years, years. I’m not sure whether it dyes us however, there will be something, at least one thing that never changes.

僕たちは薄い布を 繋ぎ合わせて帆を立てた
風が吹くのを見逃さないように 乱れた髪さえ そのままにしてたんだ

We tied thin clothes together and raised a sail.
We left our messy hairs as it is, not to miss out when the wind blows.

Years years この先に待ち受けてる時代のハサミは
Years years 多分この帆を切り刻み バラバラにするけど

Years, years. Probably the scissors of era which awaits in front will
Years, years. Chop this sail up and scatter it however.

Years years また繋ぎ合わせるから そのときには
Years years 君のことを思い出しても許してくれるかい?

Years, years. We will tie it up again, so.
Years, years. Would you forgive us if I think about you at that time?

僕の中の変わらないこと
僕の中で変わらないこと
多分これが変わらないことのひとつ years

Things that do not change in me.
Things that never change in me.
Maybe this is one of the thing that does not change. years.

エモすぎる。ファンならご存じ、2011年の東日本大震災を受けて作られた歌。オフィシャルには語られないけど色々なものが込められた歌。「君のことを思い出しても許してくれるかい?」と聞く箇所、主語がなくて1人が尋ねているのか複数人が尋ねているのか迷ったけど、最終的に英訳は複数(us)にした。「壁」のように1人の中で完結させる気持ちというよりかは、それぞれの気持ちを抱えた個々がゆるやかに点在して同じ方向を見ているイメージが私の中にあるから。ボーカルの山口一郎さんが、「歌っている時に何を考えているのか?」という問いに「歌いながら祈っている」と答えたように、まさに祈りを強く感じる歌。

シーラカンスと僕

眠れずにテレビをつけたら
夜に見たニュースと同じで
淋しくなったんだ

I couldn't sleep and turned on the TV.
It was the same news that I saw in the evening,
and I felt lonely.

空が海 見上げた雲は泡
深海魚な僕はあくびをして

The sky is the sea. The clouds I look up are form.
I, am a deep sea fish yawing and

どこかへ どこかへ行こうとする
泳いで 泳いで

Trying to go somewhere, somewhere else.
Swimming, and swimming

青い目とウロコで うろうろする僕はシーラカンス
どこかへ走り出しそう さよならする深い夜から

I am a coelacanth wandering with blue eye, blue scales.
I feel like running, saying goodbye to the deep night.

灰色のビルはまるで珊瑚礁
息切れしてシャローを目指し泳ぐ
静かに 静かに

Those grey buildings are like coral leaves.
I aim for a shallow and swimming up as I am out of breath.
Silently. Calmly.

青い目とウロコで うろうろする僕はシーラカンス
どこかへ走り出しそう さよならする深い夜から
曖昧な若さを 無理に丸め ゴミだとした

I am a coelacanth wandering with blue eye, blue scales.
I feel like running, saying goodbye to the deep night.
I crushed unclear youngness and telling myself it is a rubbish.

どうか僕が僕のままあり続けられますように どうか... どうか...

Please, please. May I be who I am.

ビル群をサンゴ礁に例えたり、「曖昧な若さを 無理に丸め ゴミだとした」といった美しくも特徴的な詩。「泳いで、泳いで」とかできれば繰り返しは別の英訳を付けたかった。でも言い方がわからん。ちなみに「青い目とウロコでうろうろする 僕はシーラカンス」の箇所、一番初めに浮かんだ訳は「Blue eye, blue scales. Walking around, I am a coelacanth.」だった。リズム感は好きだけどちょっとムードなさすぎ?他の英訳と文体が合わない?と思って変更。味気ないかなあ。さらには最後の「僕が僕のままあり続けられますように」はどう訳したらいいんだ。MayにしたけどI wishとかで文にした方がよかった?これもわからない。要精進。

フクロウ

心の先々で何を見つけられるのだろう
見える物や見えない物 何にも無いと解ってたんだろう

What can we find in our minds here and there?
There’s something that we can see, and something that we can’t see, but I think I knew that there is nothing.

そうひとり そうひとりなの
そうひとり そうひとりなの

Yeah I’m alone.
Yeah I’m alone.

汚れた顔を振り上げては ちゃんとした事を言うようになる
生まれたてのその知識じゃ 何の役にもたたないのさ

We will raise our dirty faces up and we are gonna say something rational.
But the newborn knowledge is just being helpless.

そうひとり そうひとりなの
そうひとり そうひとりなの
見上げたその先にフクロウ

Yeah I’m alone.
Yeah I’m alone.
When I look up, I found an owl over there.

そして僕の目を見よ 歩き始めるこの決意を
旅立つ人の足跡で 映し出してくれ機械の音

And look at my eyes, my decision to make a step.
Please reflect to me the sound of the machine, by someone’s footstep who is going to leave.

見上げたその先には うずくまるその陰にフクロウ

Where I look up, there, over there. Behind the crouched shadow, there is an owl.

そして僕の目を見よ 歩き始めるこの決意を
旅立つ人の足跡で 映し出してくれ機械の音

And look at my eyes, my decision to make a step.
Please reflect to me the sound of the machine, by someone’s footstep who is going to leave.

思い出して最高の日を 戸惑うような坂道で
かき消してしまう悲しい雨
薄い傘に涙の音

Remember the awesome day, on the perplexed hill road.
Sad rain erase it.
I hear the sound of tears on my thin umbrella.

「そうひとり」の箇所、ひとりなのは僕が?それともみんながひとりだっていうこと?訳してる時、I'm alone, we are aloneとかに変えようかちょっと迷った。あと「生まれたてのその知識」ってどう訳したらいいの…!Newbornっていうと新生児の印象が強い?意味伝わるかな。Freshというよりはもっと純粋なイメージを足したかったので、結局はNewbornという単語を使った。

さよならはエモーション

そのまま
深夜のコンビニエンスストア
寄り道して
忘れたい自分に缶コーヒーを買った
レシートは
レシートは捨てた

Just like that. I dropped by a convenience store at midnight, and
I bought a coffee for myself that I wish to forget, and the receipt - I threw it.

さよならはエモーション
僕は行く
ずっと涙こらえ こらえ

Sayonara is an emotion.
I will go, with keep holding back tears.

忘れてたエモーション
僕は行く
ずっと深い霧の 霧の向こうへ

The emotion I had forgotten.
I will go. To the other side of the mist, in the deep mist.

そのまま
両手を床について
僕は逆立ちした

Just like that. I put my hands on the floor and handstand.

そのまま
昔の部屋を思い出した
君の事も

Just like that. I remembered about my old time room, and about you as well.

さよならはエモーション
僕は行く
ずっと涙こらえ こらえ

Sayonara is an emotion.
I will go, with keep holding back tears.

忘れてたエモーション
僕は行く
ずっと深い霧の 霧の向こうへ

The emotion I had forgotten.
I will go. To the other side of the mist, in the deep mist.

さよなら
僕は夜を乗りこなす
ずっと涙こらえ

Sayonara.
I will ride on the nights.
With keep holding back tears.

忘れてたこと
いつか見つけ出す
ずっと深い霧を抜け

Someday, I will find out the things that I had forgotten.
After I come out from the deep mist.

AH ミル
ヨルヲヌケ
アスヲシル
ヒカリヲヒカリヲヌケ

Ah I see. I come out from the nights.
I will know of tomorrow. After I go through the lights.

ひたすら「夜を乗りこなす」への良い訳に悩む。コロナ以降、私たちの生活に寄り添ってくれたサカナクションの一連の活動のキーワードになった大切なフレーズでもあるこの言葉。「なんとかする・なんとかやっていく・対応する」というような意味でManageやDeal with、 Handleも考えたけど、それは少々事務的で合わない。元々私の頭の中にあったファンタジーよりの、夜の闇(波)でサーフィンするような動きのあるイメージ(RideやDrive)と、コロナ下の夜を一夜一夜みんなが乗り越えてきた記憶(Overcome)を比べたりした。Get aroundもよさそうだけど、ファンタジー要素をもう少し強くしたくて今回は最終的にRideにした。詩の世界やもっと英語に詳しい人ならよりふさわしい言葉を見つけられるかも。。海外で1人、世界でみてもかなりきつい縛りのロックダウン下にいた2年間、サカナクションのインスタライブやYoutubeでのライブ映像配信、Twitterで同じサカナクションファンと繋がることができたのは本当に大きな心の支えになった。今もこれから先も感謝してる。

ユリイカ

いつも夕方の色
髪に馴染ませてた君を思い出した

It reminds me of you, that you were always mixing the color of evening on your hair.

ここは東京
空を食うようにびっしりビルが湧く街

This is Tokyo, where numerous buildings gush around like they eat the sky.

君が言うような
淋しさは感じないけど
思い出した
ここは東京

I don’t feel the loneliness that you mentioned, but
I remembered that. This is Tokyo.

それはそれで僕は生き急ぐな

Anyway, Don’t live in a rush.

いつ終わるかな 風が吹く度 生き急ぐ 生き急ぐ
いつ終わるかな 意味もないのに 生き急ぐ 生き急ぐ
いつ終わるかな 壁が立つ度 生き急ぐ 生き急ぐ
いつ終わるかな 意味もないのに 生き急ぐ 生き急ぐ

When will it end? Whenever the wind blows, we live in a rush. We live in a rush.
When will it end? It doesn’t have any meaning, but we live in a rush. We live in a rush.
When will it end? Whenever a wall stands towards us, we live in a rush. We live in a rush.
When will it end? It doesn’t have any meaning, but we live in a rush. We live in a rush.

なぜかドクダミと
それを刈る母の背中を思い出した

With no reason, but I remembered about my mom’s back pulling out Houttuynia cordata.

ここは東京
蔦が這うようにびっしり人が住む街

This is Tokyo. The town where a huge number of people live, like overgrown ivy.

君が言うような
淋しさは感じないけど
思い出した
ここは東京

I don’t feel the loneliness that you mentioned, but
I remembered that. This is Tokyo.

それはそれで僕は生き急ぐな

Anyway, do not live in a rush.

いつ終わるかな 風が吹く度 生き急ぐ 生き急ぐ
いつ終わるかな 意味もないのに 生き急ぐ 生き急ぐ
いつ終わるかな 壁が立つ度 生き急ぐ 生き急ぐ
いつ終わるかな 意味もないのに 生き急ぐ 生き急ぐ

When will it end? Whenever the wind blows, we live in a rush. We live in a rush.
When will it end? It doesn’t have any meaning, but we live in a rush. We live in a rush.
When will it end? Whenever a wall stands towards us, we live in a rush. We live in a rush.
When will it end? It doesn’t have any meaning, but we live in a rush. We live in a rush.

時が震える
月が消えてく
君が何か言おうとしても

The time trembles.
The moon is disappearing.
Although you are trying to say something.

サビ前の「風が吹く度 生き急ぐ 生き急ぐ」は「僕」個人のことなのかそれとも普遍的に「みんな」の話なのかちょっと迷った。けどびっしり人が住む東京の歌、僕一人に限らずみんなのことにしようと思い英訳はWeに。「月が消えてく」もDisappearじゃなくてGoingとかもう少し抽象的な言葉を使いたかったけど…単に月が動いている、という意味よりも「消えてく」に重きをおきたかったのでひとまずDisappearを使用。

仮面の街

つまらないのに僕は笑って 慣れた手つきで身振り手振りさ
さよならで振った手のひらを降ろさず次の誰かと握手

Although I’m bored, I put a smile on my face and make gestures like I always do.
Raised my hand to say goodbye and straightly I’m shaking hands with somebody else.

矛盾だらけの街は夕暮れ 満員電車を追いかけ飛ぶ鳥
仮面被ったスノッブばかり 僕は眠りたいんだ

Contradiction town is dusk. Birds are flying, following the packed train.
Snobs are all around with masks on their faces. I just wanna go to sleep.

笑って 笑って 笑ってたのにな
笑って 笑って 笑ってたのに泣いていたんだ

I was smiling. Was smiling. Was smiling.
I was smiling. Was smiling. Was smiling. But I was crying tho.

傷がついたらそれでさよなら 売れ残ったりんごになるだけ
トゲがある手で触らないでと言いたげな人の手にトゲ

If it gets scratched, then that’s the end. You just be an apple left at the store.
I see the torn on a hand who would like to say not to touch them with the hand with a torn.

矛盾だらけの街は夕暮れ 満員電車の遅延にも慣れ
仮面被ったスノッブばかり 僕はもう死んだんだ

Contradiction town is dusk. I got used to the delays of the full house train.
Snobs are all around with masks on their faces. I had already died.

笑って 笑って 笑ってたのにな
笑って 笑って 笑ってたのに泣いていたんだ

I was smiling. Was smiling. Was smiling.
I was smiling. Was smiling. Was smiling. But I was crying tho.

意味もないのに僕は笑って 慣れた手つきで君を触ったよ
汚れてないのになぜか手を洗いたくなってしまったんだ

I smiled although there was no meaning, and I touched you like how I always do.
My hands are not dirty, but I don’t know why I felt like I wanted to wash my hands.

笑って 笑って 笑ってたのにな
笑って 笑って 笑ってたのに泣いていたんだ

I was smiling. Was smiling. Was smiling.
I was smiling. Was smiling. Was smiling. But I was crying though.

「矛盾だらけの街」、矛盾だらけってどう訳したらいいんだ。矛盾という単語を英語で直接使ったことがなくて、ニュアンスがちょっとわからない。「だらけ」の部分が訳せてないけど、語感をすっきりさせたくてひとまずはこの訳に。「街は夕暮れ」の箇所、最初は「~town is having sunset.」としていたけど検索してDusk(夕暮れ)という言葉を知る。詩的な表現ということでこちらを使用。「笑って 笑って 笑ってたのにな」の繰り返しの箇所は都度主語の「I」を付けるか迷った。でも日本語の歌詞にそもそも主語が入ってないから初めだけ付けた。「トゲがある手で~」の箇所は別の言い方に変えるか迷ったけどパッと訳せたちょっぴりお気に入りの箇所。


その他英訳挑戦中の歌 Hopefully coming soon!

エンドレス

ネイティブダンサー

ナイトフィッシングイズグッド

夜の東側

仮面の街

アドベンチャー

僕と花

スプーンと汗

ミュージック

アルクアラウンド

朝の歌

Klee

Aoi

新宝島

プラトー

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Amoi Japan
私のnoteで何か発見があったり、考えるきっかけになったり、純粋におもしろいと思ったり。投げ銭せずにはいられなくなった時、よければどうぞ!