私の先生は伝えるのが下手 本当に生徒思いの先生なのに言葉を伝えるのが下手なんだよ 先生はあんまり自分のことを話さない いつも自分のことを謙遜して話す 生徒と話すときは大体 よくわからない冗談を言ってくるし 言うくせに自分で恥ずかしがるから最後らへんはなんて言ってるのか聞き取れない どこで笑えばいいのかわからない時だってある 本当に掴みどころの無い先生だと思ってた 何を考えてるのかもわからないし 大学入試を控えた高3の担任としては正直不安だった でもある時友達から聞いた
高校生 入学前本当にきらきらしていた 志望校の校舎をスマホのロック画面に設定して それを見ては頑張ろうと奮い立たされて 制服を着た自分を何度も想像しながら ペンを握ることをやめなかった 中学生の頃に見た高校生はみんな すごく大人びて見えた 自分とは違う世界にいるみたいだった 高校生最後の年になった今 私はどんな風に映ってるんだろう 真面目すぎるくらい真面目だった中学生の頃の私は今もまだ少し健在してるけど 高校2年生を過ぎた頃からなんだか急に生きやすくなったようだ 生徒手
合格祈願に行った 溢れんばかりの絵馬があった なぜか胸がいっぱいになった あったかいような苦しくなるような どんな気持ちで書いただろう その1文字にどれだけ心を込めただろう 街ゆく人を見たって 何を考えてるのかなんてわからないけど みんな心のうちに祈りと願いを潜めてるんだ 争いなんてせずに 全部全部叶ってしまえばいいのに 神頼みしたいわけじゃないんだ やれるだけやってるんだ でも やっぱり どこかに拠り所があると安心するんだよ 祈りと願いを込めて書く 祈願 〇〇大学
何年か先 私がどうなっているかなんてわからなくて 今無我夢中にもがいたって 報われるかもわからない なのに一生懸命やってるんだ 周りを見ればいつだって 人と比べては羨んでしまう 自分がもっとこうだったらって でもねきっと 気づいていないだけなんだよ きっと 誰かも私を羨んでる 自分では気付けない素晴らしさに わからなくたっていい これから先どうなるかなんて 誰もわからないんだよ 自分が頑張れてるのかわからなくて 自分のことなのにわからなくて それでもなんとかやって