メガ・気持ちが良い
Mega Shinnosukeが意図せずとも心の支えになっていた時期があった。
最近流行っているらしい『愛とU』を聴いて好きだなあと思ってたら、またまた最近【いつか大樹になる】(気になる→木になる→いつか大きな木になる→大樹)というプレイリストに入っていた『一生このまま』の人だと気づき、見たことあるなと思ってたら『Thinking Boyz!!!』の人だ!になったという、私的には運命といっても差し支えはないんだけど、多分みんなには伝わらない、この奇跡があまりにも気持ちよくて仕方がなかった。
さらにちょうどツアーが始まるとのことで、迷った末にこんな奇跡を祝おうと思い足を踏み出すことにした。
メガシンおよび『Thinking Boyz!!!』は、ダウ90000の客入れ曲に使われていたところから知った。ナイス蓮見さん、だ。かなりお気に入りのプレイリストで繰り返し聴いていた。
とここで、話さねばならないがサラッと聞き流すにはなかなか難しい、大好きな人が亡くなった時期まで遡る(しかしサラッとで勘弁してほしい。私もまだ立ち直れず無理やり笑顔を作っているので)。こんなに辛い時期だったのに無情にも卒論も実習も就活も降り注ぎ人生ダメダメになってしまっていた。電車でも人目を気にしない目から出てくる涙をどうにかするためにたくさん聴いていたのがThinking Boyz!!!だった。
We are the Thinking Boyz!!! 疲れたよ!
余計なことばっか感じちゃうの!
ポップな曲の中に出てくる歌詞にたくさん救われた(こんなチャチな感想はすごく嫌なのだが、どうにもこの表現しか見つからない。ただ本当に救われている)。世の中不安定で怖くて明日生きてなくてもいいかななんて思いながらもがき苦しんでいたり、もう諦めたりすることもあるけれど、“明日”がくることを結局ベッドの中で祈ってしまう。みんな一緒だ、大丈夫だよ。と言ってくれているような気がした。雲ひとつない快晴で、朝まで寝られず寝不足で乗る電車の中で、メガシンの甘ったるい愛おしい声が身に染みた。そのせいで余計涙が出ていたのかもしれない。
トラウマになるような後悔も
死にたくなるような不条理も
邪魔で言葉で諭しましても
きっとミラクルを起こすまでイマジネーション
まさか2年越しに目の前で再開するとは思わなかった。生で聴くThinking Boyz!!!はあまりにも綺麗で、苦しくて、最高に気持ちが良かった。あの時聴いていた情景が一気に広がった。ちっちゃいライブハウスなはずなのに上には青空が広がっていて、あの時はあんなに苦しかったのに、この曲で幾何か心を救ってもらったことを思い出して勝手に涙が出てきた。爆音で聴くこの曲はそんな今も残る憂鬱な気持ちも音圧で吹き飛ばしてくれるような、そんな感覚だった。ちゃんとみんな一緒だった。ちゃんと“大丈夫だよ”と言ってくれた。2年越しにまた、この曲に救われた。
なんだかいろいろ思い出した。時折苦しくてベッドにうずくまって1人しくしく泣いてしまう。それがあまり良くないことだとか、何をしているんだと呆れてしまっていたが、それでも良いのかもしれない。もう少し落ち込んだりしても、それは悪いことじゃないのかもしれない。
その時はまたこの曲に救ってもらうんだ。
We are the Thinking Boyz!!!
こんな時代を生きろ!革命を信じ進もうよ!
そうしよう。