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誰も知らない『日本のお父さんが知っておいたほうがいい話』

今回の記事は、ぜひ全国のお父さんや、これからお父さんになる可能性のある人たちに読んでもらいたいと思っている。
なぜなら、おそらく全国のお父さんたちはこれが実際にどのようなものか知らないし、けれど絶対に知っておいたほうがいいからだ。

結論から述べるが、あなたたちの娘は、これまでの人生か、これからの人生の中で、ほぼ100%の確率で性暴力の被害に遭うだろう。
娘は、と書いたが、息子であっても、性暴力被害の可能性は低くない。しかし今回は、あなたたちの娘がどのような場面で被害に遭うのかをメインに書いていく。

ちなみに、「統計データから日本は性犯罪が少なく安全な国だ」と主張する人もいると思う。
日本では「痴漢はよくあること」とされて立件されない、よくあることだし一々警察に行くと何時間もかかるので被害者も我慢する、性犯罪被害を訴えると警察でのセカンドレイプが酷いので泣き寝入りする、ということが非常によくある。それらは暗数として統計には計上されない。

統計データを信用したいのは結構だが、それによってあなたたちの娘が性暴力から守られることが無いのは考えて頂ければわかると思う。
数字になっていなくても、あなたが信じようが信じまいが、あなたたちの見えないところに性暴力は存在するのだ。

性暴力の実情を知ることによって、あなたたちは自分の娘が具体的にどのような危険に遭うリスクがあるのか知ることができ、それぞれどう対処していくか考えられるようになると思う。また、そうあって欲しいと思う。

このような経験は、女性にとって、大人になっても消化できるものではなく、二度と思い出したくない人が多い。
そのため、世間で目につくことは少なく、性被害の経験の少ない人は、いかに日常的にこのような性暴力がそこらじゅうで起こっているかを知らないだろう。

わたし自身も何度も痴漢をはじめとする性被害に遭ってきた。
しかし一度もそれを両親に相談したことはない。家族仲は悪くない。「よくあること」だと考えたのだ。大騒ぎするほどのことではないと。
しかし、全国のお父さんたちは、あなたの娘がこれから書くようなことを見知らぬ男にされて、「よくあること」だと判断していいかどうか考えてほしい。
感情に上手く蓋をしたとしても、あなたの娘は確実に傷つけられる人生をこれまでも、これからも送っていくのだ。


3~6歳。公衆浴場の男湯に連れて入ると子供の裸を性的な目で見る男が少なからずいる。(Twitterで「男湯 幼女」と検索してみてほしい)

父親が目を離した隙に知らない大人に身体を触られる

息子の場合。デパートなど公共の場のトイレに一人で入ると陰部を触ろうとしたり、触らせようとしてくる大人がいる。

小学生。通学路に露出狂、変質者が現れるようになる。
この類の性犯罪者はその後中学や高校の通学路にも現れる。彼らがそれ以上の加害をしてこないとは限らない。

大人の男性の力で、無理矢理腕を掴まれて、知らない男の陰部を無理矢理触らされたりする。オナニーする姿を見せつけられる
女子学生が複数で居ても現れる。常習犯でもすぐに釈放されるので、永続的にいなくなることはない。

図書館で本を読んでいる。
隣に大人の男性が座る。椅子の距離が近いように感じて目をやると、彼の身体はこちらに向いていて、勃起した陰茎を擦っている。性経験のない子どもには、一瞬それが何で、相手が何をしているのか理解できない

本屋で立ち読みをしている。
スカート越しに尻を触られる。触れたか触れないかくらいなので一瞬よくわからない
後ろを見ると、こちらに背を向けた男性が、向かいの本棚を見ているフリをしているが、不自然に自分に近い

電車が満員だろうと空いていようと犯罪者はいる
座席に座る。隣に座った男性に太ももを触られる。スカートの中に手を入れられる。一時的に逃げることはできる。しかしそれは根本的解決にはならない。

大抵、身体を触ってくる犯罪者は、一瞬わからないように触ってくる。しかし、確実に触られている。警察、学校に訴えても、具体的に対策されることは少ない。「気をつけなさい」などと言われる。
犯罪者は反抗してこないだろうという相手を選んで犯行するので、校則どおりに髪を染めず、ピアスも空けない、化粧もしない、スカートも長いまま、というおとなしそうな格好の学生から狙われる

電車に一人で乗っていた、普段電車通学をしている小学校低学年の女の子が、知らない大人の男性に隣に座るように言われ、身体を触られた

自転車で走っている。後ろからロードバイクが走ってくる。すれ違いざまに胸や尻を鷲掴みにされる
電車通学じゃないから安全ということはない。

人通りの多い街中で後ろから追い越しざまに尻などを触られる
一人でなくても起こりうる。

満員電車から降りるとスカートに精液がかけられている

道を歩いていると通り過ぎる車から尿をかけられる

街中で待ち合わせをしていると、知らない男性に「いくら?」と聞かれる

バイト中に初対面の客に「お父さんくらいの年齢の男に抱かれたいと思わないの?僕は君くらいの娘がいるけど君のことを抱きたいな」と言われる。


以上はほんの一例でしかない。
性暴力はその被害に遭わない人たちの想像がつかないほど多岐に渡っており、これらのほとんどは、男性として生まれていれば経験しないものだろう。
もう一度言うが、これらは、あなたたちの娘が、これまで経験してきたか、これから経験するであろうことだ。「気をつければ回避できる」ことなんてひとつもない。
日本中のどこにいても、あなたたちの娘が3歳でも、20歳でも、同様の経験をして、それを家族に相談しない可能性は大いにある。
自分に見えないから存在しないわけではない。相談しないから傷ついていないわけでもない。

身体が傷つけられていないから、死ぬような目に遭っていないから安全だと言えるだろうか?
痴漢なんてよくあることで、世の中にはもっとひどい目に遭っている人もいるから我慢しろと思うか?
娘を大切に思っている全国のお父さんたちは、ぜひこの現状を知ってもらい、自分たちに何ができるのかを考えてほしい。






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