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「実家が太い」だけの私#2
結婚してようやく祖母からの可哀想口撃が無くなってきた気がする
世間一般的な価値観(とはいえ前時代的だが)から言えば「しあわせ」になったからなんだと思う。しかし結局、結婚できたのも家を買えたのも車を買えたのも祖父の遺産があったからだ
情けないと思いつつも背に腹は変えられない
夫と私に共通しているのは「あわよくば根性」だ。
人の金で食う飯はうまい、貰えるものは貰っておきたい。
結婚してすぐは家具家電、寝具に至るまで仕事の伝手でもらい受けた物を使っていた。寝具は流石に…という人も多かろうが我々は全然平気なのだ
顔も知らない人が使っていたマットレスでセックスだって出来てしまう
婚約時、夫の貯金はゼロで、なんだったら未納の税金が2年分くらいあった
それをすべて私の貯金で支払い、籍を入れた
そんな生活をしているとも知らず私の祖母は名前だけは立派な会社に勤める夫と結婚した私に笑顔でおめでとうと言う、もう安心だねと言う。
元々夫には浪費癖があるし、私には好きな人に対する貢ぎ癖がある。子供ができて私が働けなくなってからも出費額は変わらない
そのうちイレギュラー的に2人目を出産し、ますます生活は苦しくなった
しかし子供ができた、と言う名目で受ける恩恵は大いにある
出産祝いやクリスマス、子供の日、祖母に子供の顔を見せに行く名目で訪問する度にお小遣いやタクシー代をもらう
かなしいかなそれは大概が生活費に消えてしまうお金だった。
祖母は私が少しずつでも月々貯金をしていると思っている
だが祖母の生きてきた時代とは違うのだ
ユニクロで1、2着の服を買うのを我慢して
散髪は半年に1度、旅行もせず、スーパーで牛肉も買えず
大食らいの夫のために自らの茶碗の米を減らし
月々の支払いに毎度ハラハラしながら生活していることを
祖母は知らない
あとちょっとつづきます