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【詩】感傷

木枯らしが吹いている
風の吹くまま 気の向くままに
緋色のモミジが揺れている
くるくると 不器用に回りながら

ブーツが落ち葉を踏みしめる
誰かの嘆き声をよそに
己の醜い悲哀の色に浸っている
とぼとぼと 独りため息吐きながら

驟雨が傘に飛びついている
重力に抗うことなく 
粒の中に涙を隠しもっている
ポタポタと 寂寥感を濃く醸しながら

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