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【詩】希求

いつもと同じ朝が来る
嗚呼、と小さくついたため息
虚しさをまとった空気が充満する
思い通りにいくことなんてないに等しくて
遠ざかる夢に手を伸ばそうとしては躊躇してしまう

本当にやりたいことは何?と問われ
見つけなきゃいけない答えがどこにもない気がして
焦っていた おののいていた 

ふいに差し伸べられた手のひら
風が全身を吹き抜けたような気がした
プツンと途切れてしまった希望の道が
もういちど目の前に広がったんだ

離れてしまったように見えても
あのとき感じた心の中の自由は
何度でも息を吹き返す
安心して
決していなくなったりなんかしない
降り注ぐ朝日の光を受けて
また、ここからリスタート



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