【脳外科医が解説】- 無限の可能性がある脳可塑性の力-
子供の頃は何でも覚えられ、吸収が早いとよく言われます。実際に、子供の上達スピードは目を見張るものがありますが、大人でも脳の可塑性を活かすことができます。
子供の脳はニューロンの可塑性が高く、シナプスの結合が自由に生まれ変わります。
しかし、大人の脳でも可塑性は存在します。
例えば脳卒中で半身麻痺になった人もリハビリによって身体が動かせるようになることがあります。
これは脳の中で新しい回路が作られている証拠です。
大人の脳の可塑性は子供ほど高くはありませんが、全くないわけではありません。高齢者もリハビリで動けるようになることがありますし、
あなたも学びたいことがあれば、何歳であってもできるようになる可能性があるということです。
GABAという物質は脳の活動を抑える役割があります。特に大人の脳はできるだけ変化しないようになっていますが、GABAがニューロンに作用し、その変化しないようにする活動を抑えることで、脳の可塑性が上がるとされています。
BDNFという脳の栄養因子も脳の可塑性を高めます。
運動はGABAやBDNFを増やし、脳をより「柔らかく」します。
大人でも努力によって新しいことを学ぶことができるので、脳の可塑性の力を信じて挑戦し続けましょう。
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